2016年08月31日

月の恋人 歩歩惊心 - 麗


月の恋人 歩歩惊心-麗8月29日から始まったSBSの新作時代劇。原作は中国の小説「歩歩惊心」。原作の舞台は清国であるが、このドラマでは建国初期の高麗となっている。主人公は太祖王建の四男で4王子と言われた王昭(ワン・ソ)。後に第四代光宗となる。以前MBCで放送された「輝くか、狂うか」の主人公を再びSBSがイ・ジュンギを起用してドラマ化した。今回は太祖の25王子の中から八人の王子たちがそれぞれ個性的に取り上げられ、王位継承争いに焦点が当てられる。
物語の発端は、彼氏と女友達に裏切られた21世紀の女性コ・ハジンが水難救助のためプールに飛び込み、皆既日食の瞬間に高麗にタイムスリップする。太祖王建の息子たちが水浴びする場所に姿を現したコ・ハジンは、8王子の王旭(ワン・ウク)に解樹(ヘ・ス)と呼ばれて彼の屋敷に連れていかれる。そこでコ・ハジンは、ヘ・スの六親等の従姉・解氏夫人に迎えられる。その後、ヘ・スとなったコ・ハジンは、高麗王子たちとの交流を通して、王権をめぐる熾烈な高麗王室内の権力争いや宮中の暗闘に巻き込まれていく。やがて4王子、王昭との誤解が理解へと変わり、恋心が芽生える。

「歩歩惊心」とは

「一歩一歩注意深く歩く」という意味。
「麗」は高麗のこと。

演出  キム・ギュテ
脚本  チョ・ユニョン

配役

イ・ジュンギ  4王子王昭(ワン・ソ)(後の第四代光宗)(狼との別名がつく高麗太祖王建の四男で、過去の経緯から冷酷を装い、冷たい仮面の中に真の自分を隠して生きていくが、ヘ・スとの出会いで閉ざした心を開き、仮面を脱いで高麗の第四代王に成長する)

ア・イユ(イ・ジウン)  21世紀の女性コ・ハジン (皆既日食の最中、タイムスリップして高麗女性ヘ・スに乗り移る。高麗初期の歴史的事件の渦中に巻き込まれて苦悩するが、自身の運命を切り開いていく)

カン・ハヌル  8王子王旭(ワン・ウク) (兄弟王子たちの中で一番思慮深く、慎重な人物。解氏夫人の夫で、ヘ・スの義兄に当たる。次第にヘ・スに惹かれていく)

ホン・ジョンヒョン  3王子王堯(ワン・ヨ) (後の第三代定宗。王昭の実兄。異腹兄の太子武を暗殺してでも王位に就こうと執着する。母親の王妃劉氏から王位に上ることを期待されている。希望通りに王になるが、在位数年で死去し、弟の王昭に王位を譲る)

チョ・ミンギ  高麗太祖王建

パク・チミョン  王建の第三王妃劉氏 (王昭と王堯の実母。自分の息子が高麗王になることにこだわり続ける)

ソン・ドンイル  パク・スギョン(太祖と共に高麗を建てた開国功臣で大将軍)

パク・チョンハク  ワン・シンニョム(王建の従弟で開国功臣の一人。平壌を地盤に持つ大豪族として王位継承問題に発言権を持つ人物。王昭の王位継承を支持するが、何かと干渉をする。そのため、王昭に排除されようとするが、天命を全うする)

キム・ガンイル  シンジュ・カン氏(王昭の養父)

カン・ハンナ  皇甫ヨナ(後の光宗夫人である大穆王后皇甫氏。太祖王建と王妃皇甫氏の娘。光宗とは異母兄妹の間柄で、8王子王旭の実姉)

パク・シウン  解氏夫人(ヘ・スの六親等の従姉で、王旭の妻)

チ・ヘラン  パク・スンドク(パク・スギョンの娘)

チン・ギジュ  チェリョン(ヘ・スの友であり侍女)

ソ・ヒョン  妓生ウヒ(後百済の最後の姫君)

チェ・ビョンモ  パク・ヨンギュ(後百済王キョン・フォンの娘婿であったが、高麗の建国に協力し、重臣に登用される。太祖と定宗に娘を娶らせる。定宗の王位継承を支援する)

キム・ソンギュン  チェ・ジモン(天の気を知る唯一の人物。天文と占いに秀でた天才。彼の主になる者が高麗を支配する)

ナム・ジュヒョク  13王子王郁(ワン・ウク) (白牙とも呼ばれる。母親が新羅の王族)

ピョン・ベッキョン  10王子ワン・ウン(開国功臣ワン・ギュの外孫)

チ・ス  14王子王貞(ワン・ジョン)(王昭と王堯の実弟)

キム・サノ  王武(ワン・ム) (正胤=王太子で、後の二代恵宗。即位後間もなく死去する)

ユン・ソヌ  9王子王垣(ワン・ウォン) (開国功臣ユ・グムピルの外孫)
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2016年06月12日

第52回百想芸術大賞

6月3日、慶煕大学平和の殿堂で授賞式が開催された。韓国の大衆芸術振興を目的に設置された同賞の今回の総合司会はシン・ドンヨプとスジであった。歌手グループの一員であったスジは、この数年の間に女優として大きく成長していた。

太陽の末裔今回のハイライトは、テレビ部門の「太陽の末裔」というドラマで、テレビ部門の大賞に輝いている。主演のソン・ヘギョとソン・ジュンギの二人が韓国内と中国で大人気を博し、同賞の人気賞とグローバル・スター賞を獲得した。
「太陽の末裔」はKBSの作品で、2月24日から韓国と中国で同時放送されている。放送中は、30%台の視聴率を記録し、最終回には40%の高視聴率を上げた。
そのあらすじは、震度8.3の大地震に見舞われ、壊滅状態になる中央アジアのある国に韓国からも緊急援助隊として予備役の軍人と医師たちが派遣され、そこで戦争と疾病、気象異変が重なる極限状況に遭遇する。それでも極悪の環境の中で被災者の救出に奮闘する彼らの人類愛、同志愛、友情、恋愛を描いたドラマである。

テレビ部門の最優秀女優演技賞に選ばれたキム・ヘス。tvNの「シグナル」に主演して話題になり、その演技が脚光を浴びている。この時点ですでに何らかの賞に選ばれるものと前評判が高かった。映画「チャイナタウン」の中でも、特異な汚れ役を演じて話題になっている。

映画部門の最優秀演技賞を獲得したのは、ハリウッドから帰ってきたイ・ビョンホンと久方ぶりに映画にカムバックしたチョン・ドヨンのカリスマ二人。彼らの登場で会場の雰囲気がガラリと変わった。

ケーブルテレビtvNの躍進が近年目覚しい。特に金・土曜に良質のドラマを連続して放送している。「応答せよ」シリーズを始め、昨年放送の「未生」、今年の「シグナル」、「記憶」、現在放送中の「デイア・マイ・フレンズ」と、立て続けに豪華な俳優を擁した贅沢なドラマを視聴者に提供している。マイナーなテレビ局は独自の演技大賞を持たない。百想芸術大賞が小規模放送局の優秀な作品を顕彰する場となっている。

授賞式の結果
  
テレビ部門
大賞  太陽の末裔(KBS)
最優秀女優演技賞  キム・ヘス(シグナル)
イ・ジュニク監督最優秀男優演技賞  ユ・アイン(六龍が飛び立つ)
作品賞  シグナル(tvN)
演出賞  シン・ウォノ(応答せよ1988) (tvN)
人気賞  (男)ソン・ジュンギ(太陽の末裔)
     (女)ソン・ヘギョ(太陽の末裔)
脚本賞  キム・ウニ(シグナル)
教養作品賞  「試験」(EBS)
バラエティ作品賞  「日曜夜・覆面歌王」(MBC)
バラエティ賞  (男)キム・グラ(マイ・リトル・テレビジョン)
        (女)キム・スク(最高の愛)
新人男優演技賞  リュ・ジュニョル(応答せよ1988)
新人女優演技賞  キム・ゴウン(チーズ・イン・ザ・トラップ)

映画部門
大賞  イ・ジュニク監督(トンジュ=東柱)、(サド=思悼)
最優秀女優演技賞  チョン・ドヨン(無頼漢)
最優秀男優演技賞  イ・ビョンホン(内部者たち)
作品賞  「暗殺」 
監督賞  リュ・スンワン(ベテラン)
人気賞  (男)ト・ギョンス(純情)
     (女)スジ(桃李花歌)
助演男優賞  イ・ギョンヨン(少数意見)
助演女優賞  ナ・ミラン(ヒマラヤ)
シナリオ賞  アン・グッチン(誠実な国のアリス)
新人監督賞  ハン・ジュニ(チャイナタウン)
新人男優演技賞  パク・チョンミン(トンジュ=東柱)
新人女優演技賞  パク・ソダム(黒い司祭たち)

インスタイル・ベストスタイル賞  (男)パク・ポゴム、(女)スジ
iQIYI(アイチイ)グローバル・スター賞  (男)ソン・ジュンギ、(女)ソン・ヘギョ

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2016年05月17日

魔女宝鑑


魔女宝鑑JTBCが5月13日に放送を開始した16回連続の歴史ドラマ。
時代は、MBCの「獄中花」とほぼ同じ頃の16世紀中期、中宗と悪名高い文定王后の間に生まれ、母親の越権行為に生涯苦しめられた第13代明宗の治世下である。王の唯一の嫡子である順懐世子(スネセジャ)は、生まれて12年後に夭折し、直系の世継ぎがいなくなった。明宗の後を継いだのは、中宗の九男の三番目の息子である河城君で、後の第14代宣祖であった。ここに朝鮮王朝傍系王統の時代が始まった。

ドラマの中では、順懐世子に双子の姉がいたという設定で、呪いをかけられたその王女は、生きていると弟の方が死ぬことになるとして、生まれてすぐに焼き殺された。しかし、王女は密かに王命により生かされていて、奥深い山中の一軒家で成長していた。彼女と同じ頃に、後に名医となる許浚(ホ・ジュン)も生まれていた。二人は山中で出会い、恋に落ち、成長していく。ヨニと名付けられた王女が呪詛封じの家から一歩外に出た途端、双子の弟の世子が王宮で病死した。黒巫女と文定太后は、王女の生存を確信する。彼女にかけられた呪いの発端は黒巫女と文定太后の企みによるものであった。第一話でその話が挿入される。呪いをかけたのは、星宿庁(ソンスチョン)に所属していた巫女であった。秘密を守るために黒巫女と文定太后に殺される彼女は、王女と世子が自分の子供であること知らぬまま、二人に呪いをかけて絶命した。

後に許浚は王室の御医となり、東洋医学の集大成「東医宝鑑」を著す。ドラマのタイトル「魔女宝鑑」は彼の書名を模倣したパロディである。青年許浚を演じるのは、最近軍を除隊したばかりのユン・シユンである。「製パン王キム・タック」に主演した。

ヒロインの王女、ヨニを演じるのは、キム・セロン。2010年に映画「おじさん」に子役として出演し、脚光を浴びた。その後も映画「トヒよ」で屈折した女の子を好演し、数々の映画賞で新人女優賞を獲得して女優の地位を確立した。

星宿庁(ソンスチョン)と昭格署(ソギョクソ)

昭格署  道教の影響を受けて天と星に向かって祭事を行っていた朝鮮王朝の官庁である。太祖元年の1392年、昭格殿と称された。その後、世祖12年の1467年に昭格署と改称された。中宗13年の1518年、趙光祖(チョ・グワンジョ)を筆頭にした儒教勢力の士林派の強い要求で廃止されたが、士林派が失脚した翌年の1520年に再び設置された。その後、宣祖の時代に豊臣秀吉軍の侵攻の渦中に祭事が排され、それを機に完全に廃止された。

星宿庁  朝鮮時代前期、国の巫女である国巫を置き、国家と王室の安寧と幸運を祈り、災厄を退けるための祈祷儀式を担当した国家の公式機構であった。星宿は星座の意味で、道教からその名称を借用したと思われる。後に昭格署と同様に国家機関から除かれた。

両方とも王室が設置した特別な組織である。儒教を国家の基本理念とした朝鮮王朝に、本来ならあってはならない機関であった。しかし、王朝前期にはまだ儒教の政治勢力が確立していなかったので、特に国王周辺の女性たちは仏教や迷信を信じ、僧侶の祈祷や巫女の占いに頼る傾向があった。文定王后もその例に漏れなかった。

演出  チョ・ヒョンタク
脚本  ヤン・ヒョンムン

出演

ユン・シユン  許浚(ホ・ジュン) (龍泉縣監ホ・ユンの庶子で、後に王室の内医院御医となり、名医としてその名を歴史に残す。庶子のため差別の中で成長する。心の中に怒りの炎を隠す熱血青年の願いは、母親を奴婢の身分から免賤してあげること。身分を隠す王女ヨニとの出会いと恋を経て大人へとさらに成長していく)

キム・セロン  王女ヨニ(魔女ソリ) (順懐世子の双子の姉であるが、呪いをかけられたため、世子の命を守るために焼き殺されそうになる。昭格署の長で、王に忠実なチェ・ヒョンソに助けられ、王命により密かに育てられる。チェ・ヒョンソを父親と思い込んでいる。呪い封じが破られた時、弟の世子は幼くして死に、彼女は呪いのために心が凍り付いた白髪の魔女に変身する。身を隠す山中で許浚と出会い、心を通わせる)

イ・ソンジェ  チェ・ヒョンソ(昭格署の長で、ブンヨンの父親。王の頼みで呪われた王女を密かに育てる。王女の呪いを解くための方法探しに奔走する)

ヨム・ジョンア  ホンジュ(星宿庁の大巫女で、黒巫女。チェ・ヒョンソとは対立する。王女の命を狙う)

クワク・シヤン  プンヨン(チェ・ヒョンソの長男で、内禁衛の従事官となる。ヨニを実の妹と思い込む。彼女を楽しませようと呪い封じの家から連れ出すや、呪いが一挙にヨニを襲う)

チャン・ヒジン  王妃沈氏(明宗の死後太妃沈氏) (石女のため黒妖術で世子と王女を産む。秘密を守るために二人の実母に剣を突き刺した張本人。黒巫女の力に頼る)

イ・ジフン  宣祖(後嗣のない明宗の養子となり、王位を継ぐ)

ヨ・フェヒョン  順懐世子(明宗の唯一の嫡子。ドラマの中ではヨニの双子の弟。12歳で死去する)

イ・イギョン  ヨグワン(昭格署の道士で、チェ・ヒョンソの部下の一人。王女で魔女のヨニを護衛する武士)

チョ・ダルファン  ホ・オク(ホ・ユンと正室孫氏の長男。許浚の異母兄)

チョン・ミソン  孫氏(ホ・ユンの正室夫人)

キム・ヒジョン  金氏(奴婢出身の許浚の生母)

特別出演

キム・ヨンエ  太妃尹氏(文定王后尹氏) (中宗の第三王妃で、明宗の生母。歴代王妃の中で一番の野心家で、息子の王を支配した。諦めた明宗も朝廷の官僚たちも彼女の死ぬのを待つしかなかった)

チョン・インソン  ヘラン(星宿庁で一番の巫女であったが、文定太后に命じられて王の寝所に送られる。受胎したが、黒巫女の妖術により胎児を王妃の体内に盗まれる。秘密保持のために殺害される。死ぬ間際に胎児たちに呪いをかける)

イ・ダウィツ  明宗(母親の文定太妃の死後、初めて国王として力を発揮し、善政を行った君主であった。母親が存在しなければ、在位期間を通じて名君になれたともいわれる。ドラマの中では、密かに娘の命を守る)
posted by rekishinootoshimono at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする