2016年12月11日

第37回青龍映画賞


第37回青龍映画賞22016年11月25日夕刻、同映画賞の授賞式がキム・ヘスとユ・ジュンサンの総合司会の下、慶熙大学の平和の殿堂にて執り行われた。
対象期間中に上映された多くの映画の中から21編が最終候補作品として残った。その中でも最有力候補は、「釜山行き」、「お嬢さん」、「密偵」、「トンネル」、「インサイダーズ内部者たち」、「黒い司祭たち」、「阿修羅」、「東柱(トンジュ)」、「グッバイ・シングル」、「徳恵翁主」などで、中でもゾンビ映画の「釜山行き」が今回一千万人観客を動員した。
最優秀作品賞に選ばれたのは、「インサイダーズ内部者たち」であった。腐敗した政治家・権力者たちと彼らとつるんだ政治やくざたちの黒い駆け引き、それを追う検事らの姿を描いた作品で、今、韓国社会を揺るがしている大統領とその長年の友人による国政操作事件という現実が映画を超えたと話題になっている。この映画で主演男優賞を獲得したイ・ビョンホンは受賞スピーチの中で「絶望と抗議のロウソクの灯りがいつか希望の明りに変わるだろうと信じている」と結んでいる。
話題作の一つ「哭聲」に日本から出演した國村隼が助演男優賞と人気スター賞に選ばれた。
主演女優賞に選ばれた「お嬢さん」のキム・ミニは欠席し、代理受賞となった。

受賞者と受賞作品

最優秀作品賞  「インサイダーズ内部者たち」

第37回青龍映画賞1主演女優賞  キム・ミニ(お嬢さん)
主演男優賞  イ・ビョンホン(インサイダーズ内部者たち)

監督賞  ナ・ホンジン(哭聲)

助演女優賞  パク・ソダム(黒い司祭たち)
助演男優賞  國村隼(哭聲)

短編映画賞  イ・ジウォン(夏の夜)

シナリオ賞  シン・ヨンシク(東柱トンジュ)

美術賞  リュ・ソンヒ(お嬢さん)
音楽賞  チャン・ヨンギュ、タル・パラン(哭聲)
編集賞  キム・ソンミン(哭聲)
撮影・照明賞  イ・モゲ、イ・ソンファン(阿修羅)
技術賞  クワク・テヨン、ファン・ヒョギュン(「釜山行き」の特殊扮装)

新人監督賞  ユン・ガウン(私たち)

新人女優賞  キム・テリ(お嬢さん)
新人男優賞  パク・チョンミン(東柱トンジュ)

最多観客賞(一千万人観客動員)  「釜山行き」(ヨン・サンホ監督作品)

人気スター賞
  チョン・ウソン(阿修羅)、國村隼(哭聲)
  ペ・ドゥナ(トンネル)、ソン・イェジン(徳恵翁主)
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2016年09月01日

雲が描いた月の光


雲が描いた月の光8月22日から放送開始したKBSの新作時代劇。
タイトルの「雲」とは百姓、すなわち庶民、民衆などを意味する。「月の光」は君主のたとえである。「百姓の思いで描き出した君主」という意味がタイトルに込められている。
原作であるユン・イスの同名WEB小説をドラマ化したもの。

あらすじ

19世紀初めを舞台に朝鮮王朝第23代国王である純祖の長男で、19歳の時から病弱な父親に代わって代理聴政を行い、強い朝鮮の復活を夢見た天才君主・孝明世子と魔性の美男儒生・キム・ユンソン、世子の護衛武士・キム・ビョンヨン、そして思いもよらぬ成り行きで宦官になり、三人の青年たちの友、恋人、逆賊の娘として運命を共にした男装の女性・ホン・ナオンら、歴史に記録されなかった青春たちを描いた宮中ロマンス。物語は孝明世子が代理聴政を開始する直前の時期から始まる。

安東金氏の勢道政治

イ・サンこと正祖が急死すると、幼い純祖の後ろ盾になるよう正祖から頼まれていた金祖淳(キム・ジョスン)は、自分の娘を純祖の正妃にし、外戚として勢力を拡大し、安東金氏一門による60年にわたる勢道政治を確立した。この勢道政治の基礎を作ったのは、正祖の信頼が厚かったが、後に没落した洪国栄(ホン・クギョン)であった。正祖が遺した負の遺産である。
安東金氏の血を引きながらその勢道政治をけん制し、民衆のための政治を願ったのが、このドラマの主人公である孝明世子であった。彼は、志半ばにして父王より先に病死してしまう。純祖が亡くなり、孝明世子の息子である憲宗が即位すると、翼宗に追尊された。

演出  キム・ソンユン、ペク・サンフン
脚本  キム・ミンジョン、イム・イェジン

配役

パク・ポゴム  イ・ヨン(孝明世子) (純祖の長男で、憲宗の父親。安東金氏の勢道政治を牽制し、王権を強化して民衆のための政治を志したが、二十歳で病死した。男装の偽宦官ホン・ナオンとの出会いは、市中での事故的なものであったが、宦官試験に応募した彼女を合格させ、自分の近くに配置し、次第に心を通わせていった。ドラマの中では、架空の王妃尹氏が生母となっている。)

キム・ユジョン  ホン・ナオン(ホン内侍) (19世紀初めに歴史的民乱を指導した洪景来(ホン・ギョンネ)の娘であるが、逃亡中の母親が男の子として育てた。成長したホン・ナオンは、人から頼まれてインチキ代書をしたことが世子に発覚してしまい、身を隠すために宦官になろうとする。ひょんなことから世子に見つかるが、彼の計らいで登用試験に合格する。宮中に入ると、三人の青年と友情を育むことになる)

チン・ヨン  キム・ユンソン(安東金氏の権力者キム・ホン[金祖淳のこと]の孫。ホン・ナオンが市中に暮らす時から女性であることを見抜いていた。次第に彼女に惹かれていく。

クワク・トンヨン  キム・ビョンヨン(朝鮮最高の剣術を誇る東宮殿の別監として世子の護衛武士を務める。世子と共に出会った女のような内侍と何でも話し合える親しい仲になる。やがてこの内侍ホン・サムノムが自分の探していた洪景来の娘、ホン・ナオンであることが判明する)

チェ・スビン  チョ・ハヨン(後に世子の正室・趙氏となる名門一族の令嬢)

キム・スンス  純祖(正祖の次男で後継者。幼くして即位し、祖母の垂簾聴政を受け、舅・キム・ホンの勢道政治に苦しめられたため、病弱で優柔不断な国王となる。息子の世子に期待をかける)

チョン・ミソン  淑儀朴氏(純祖の唯一の後宮。母を亡くした孝明世子を温かく見守ってあげる)

チョン・ヘソン  ミョンウン王女(明温王女のこと) (純祖の長女で、世子の実妹)

ホ・ジョンウン  ヨンウン王女(永温王女のこと) (純祖の次女で、淑儀朴氏の娘) 

チョン・ホジン  キム・ホン(金祖淳のこと。王妃金氏の父親で、キム・ユンソンの祖父。朝鮮を実質的に支配する勢道家・安東金氏勢力の首長で、60年勢道政治を開いた人物)

ハン・スヨン  王妃金氏(純祖の後宮から王妃に昇格し、世子の継母となる。権力者キム・ホンの娘)

パク・チョルミン  キム・ウィギョ(吏曹長官で、キム・ホンの一派)

パン・ジュンヒョン  キム・グンギョ(戸曹長官で、キム・ホンの甥)

アン・ネサン  丁若(チョン・ヤギョン) (朝鮮末期の有名な実学者、丁茶山(チョン・ダサン)のこと。ドラマの中ではホン・ナオンの命の恩人。山に捨てられて死にかけていたナオンを救い、実祖父のように可愛がり、面倒を見た。後日、代理聴政する世子に対して立派な師匠になってあげる)

特別出演

チャ・テヒョン  作男
チョ・ヨジョン  若奥様
イ・ムンシク  オム・ゴン
チョン・ソギョン  男寺党(旅芸人)の頭
キム・ヨジン  キム・ソサ(ホン・ナオンの母親)
ソ・ジョンヨン  王妃尹氏(孝明世子の生母。架空の人物)
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2016年08月31日

月の恋人 歩歩惊心 - 麗


月の恋人 歩歩惊心-麗8月29日から始まったSBSの新作時代劇。原作は中国の小説「歩歩惊心」。原作の舞台は清国であるが、このドラマでは建国初期の高麗となっている。主人公は太祖王建の四男で4王子と言われた王昭(ワン・ソ)。後に第四代光宗となる。以前MBCで放送された「輝くか、狂うか」の主人公を再びSBSがイ・ジュンギを起用してドラマ化した。今回は太祖の25王子の中から八人の王子たちがそれぞれ個性的に取り上げられ、王位継承争いに焦点が当てられる。
物語の発端は、彼氏と女友達に裏切られた21世紀の女性コ・ハジンが水難救助のためプールに飛び込み、皆既日食の瞬間に高麗にタイムスリップする。太祖王建の息子たちが水浴びする場所に姿を現したコ・ハジンは、8王子の王旭(ワン・ウク)に解樹(ヘ・ス)と呼ばれて彼の屋敷に連れていかれる。そこでコ・ハジンは、ヘ・スの六親等の従姉・解氏夫人に迎えられる。その後、ヘ・スとなったコ・ハジンは、高麗王子たちとの交流を通して、王権をめぐる熾烈な高麗王室内の権力争いや宮中の暗闘に巻き込まれていく。やがて4王子、王昭との誤解が理解へと変わり、恋心が芽生える。

「歩歩惊心」とは

「一歩一歩注意深く歩く」という意味。
「麗」は高麗のこと。

演出  キム・ギュテ
脚本  チョ・ユニョン

配役

イ・ジュンギ  4王子王昭(ワン・ソ)(後の第四代光宗)(狼との別名がつく高麗太祖王建の四男で、過去の経緯から冷酷を装い、冷たい仮面の中に真の自分を隠して生きていくが、ヘ・スとの出会いで閉ざした心を開き、仮面を脱いで高麗の第四代王に成長する)

ア・イユ(イ・ジウン)  21世紀の女性コ・ハジン (皆既日食の最中、タイムスリップして高麗女性ヘ・スに乗り移る。高麗初期の歴史的事件の渦中に巻き込まれて苦悩するが、自身の運命を切り開いていく)

カン・ハヌル  8王子王旭(ワン・ウク) (兄弟王子たちの中で一番思慮深く、慎重な人物。解氏夫人の夫で、ヘ・スの義兄に当たる。次第にヘ・スに惹かれていく)

ホン・ジョンヒョン  3王子王堯(ワン・ヨ) (後の第三代定宗。王昭の実兄。異腹兄の太子武を暗殺してでも王位に就こうと執着する。母親の王妃劉氏から王位に上ることを期待されている。希望通りに王になるが、在位数年で死去し、弟の王昭に王位を譲る)

チョ・ミンギ  高麗太祖王建

パク・チミョン  王建の第三王妃劉氏 (王昭と王堯の実母。自分の息子が高麗王になることにこだわり続ける)

ソン・ドンイル  パク・スギョン(太祖と共に高麗を建てた開国功臣で大将軍)

パク・チョンハク  ワン・シンニョム(王建の従弟で開国功臣の一人。平壌を地盤に持つ大豪族として王位継承問題に発言権を持つ人物。王昭の王位継承を支持するが、何かと干渉をする。そのため、王昭に排除されようとするが、天命を全うする)

キム・ガンイル  シンジュ・カン氏(王昭の養父)

カン・ハンナ  皇甫ヨナ(後の光宗夫人である大穆王后皇甫氏。太祖王建と王妃皇甫氏の娘。光宗とは異母兄妹の間柄で、8王子王旭の実姉)

パク・シウン  解氏夫人(ヘ・スの六親等の従姉で、王旭の妻)

チ・ヘラン  パク・スンドク(パク・スギョンの娘)

チン・ギジュ  チェリョン(ヘ・スの友であり侍女)

ソ・ヒョン  妓生ウヒ(後百済の最後の姫君)

チェ・ビョンモ  パク・ヨンギュ(後百済王キョン・フォンの娘婿であったが、高麗の建国に協力し、重臣に登用される。太祖と定宗に娘を娶らせる。定宗の王位継承を支援する)

キム・ソンギュン  チェ・ジモン(天の気を知る唯一の人物。天文と占いに秀でた天才。彼の主になる者が高麗を支配する)

ナム・ジュヒョク  13王子王郁(ワン・ウク) (白牙とも呼ばれる。母親が新羅の王族)

ピョン・ベッキョン  10王子ワン・ウン(開国功臣ワン・ギュの外孫)

チ・ス  14王子王貞(ワン・ジョン)(王昭と王堯の実弟)

キム・サノ  王武(ワン・ム) (正胤=王太子で、後の二代恵宗。即位後間もなく死去する)

ユン・ソヌ  9王子王垣(ワン・ウォン) (開国功臣ユ・グムピルの外孫)
posted by rekishinootoshimono at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする