2013年10月22日

奇皇后(キ・ファンフ)


奇皇后10月28日から「火の女神チョンイ」の後を受けてスタートするMBCの歴史ドラマ。
MBCは初め「花闘」というタイトルを予定していたが、主人公の歴史的な呼び名に変更した。奇皇后の評判は、韓国ではあまりよくない。瀕死の状態の高麗をさらに苛め、自分の祖国を裏切った悪女と認識されている。それなのにMBCは敢えて彼女を取り上げて別の角度から再評価しようとしている。すでに疑問を呈する投書がインターネット上に届いている。

奇皇后とその生きた時代

時代は14世紀中頃、元帝国の属国下にあった高麗末期。この頃の国王は、モンゴル皇帝の意向に沿って王族の中から選ばれた者であった。皇帝に忠誠を尽くすという意味を込めて王の名に「忠」の字が付けられた。高麗は元の皇帝に多くの貢物を献上しなければならなかった。その献上物の中に「貢女」も含まれていた。奇皇后も貢女としてモンゴル皇帝に捧げられた高麗女性の一人であった。最初は宮廷の侍女として働かされたが、少しずつ頭角を現し、皇太子(後の順帝)の目に留まり、後宮に迎え入れられた。その頃から彼女は、皇帝の正妃になり、自分の息子を次期皇帝の座に据えるという野望を抱き、熾烈な女の闘いに挑む。自分の野望をすべて果たしたかに見えた彼女の前に歴史の転換点が大きく立ちはだかった。元の凋落と明の勃興であった。中国の中原から撤退し、モンゴルの大地に戻ってきた元は、権力争いの内紛が絶えず、そんな最中に奇皇后は逃げ回り、不明瞭な死を遂げている。チンギス汗が建国した元帝国を37年間揺り動かした「鉄の女」奇皇后の生涯を描くドラマである。ヒロインの奇皇后を演じるのはハ・ジウォン。久しぶりの時代劇である。

奇皇后とコンミン王

奇皇后にはキ・チョルを始め兄が数人いた。実質的長男のキ・チョルは、SBSの歴史ドラマ「信義」にも登場していた通り、元帝国の皇后となった妹の笠を着て、高麗国王よりも強い権力を振りかざしていた。そのようなキ・チョルの前にモンゴルの人質から解放されたコンミン王が国王として帰国した。キ・チョルは国王を見下し、コンミン王は、キ・チョルを排除しようとする。キ・チョルとその弟たちは敗れて殺害されてしまう。兄たちの死と滅族を知らされた奇皇后は、コンミン王を抹殺し、傀儡国王を立てて高麗を支配しようと画策するが、失敗に終わる。その後、モンゴル帝国は中原から撤退し、父祖の地モンゴルに北元を建国した。北元は内紛が絶えず、諍いの中で奇皇后は人知れず葬り去られた。奇一族の専横を断ち切ったコンミン王のその後の運命も奇皇后のそれとあまり変わらなかった。彼の非業の死は、高麗滅亡の幕開けとなった。

演出 ハン・ヒ
脚本 チャン・ヨンチョルチョン・ギョンスン(二人は夫婦作家)

出演

ハ・ジウォン 奇皇后(元の順帝の皇后で、昭宗の母。ドラマの中でスンニャンと自称する) 

チ・チャンウク 順帝(元の第11代皇帝。皇太子時代に奇皇后と出会う。本名はタファン)

チュ・ジンモ 忠恵王(本名ワン・ユ。高麗の背徳の王として名を残す。ドラマの中ではスンニャンの初恋の人)

チェ・ムソン 朴不花(パク・プルファ)(高麗出身のモンゴル宮廷宦官)

クォン・オジュン チェ・ムソン(高麗王の腹心武官)

チョン・ウンイン ヨム・ビョンス

チン・イハン タルタル

イ・ウォンジョン トンマンチラ

ユン・アジョン ヨンファ(スンニャンと同様に貢女として元に送られ、宮婢となる。身分上昇欲が強く、スンニャンに敵対するタナシルリの側近となってスンニャンに危害を加えようとする)

キム・ソヒョン 皇太后

キム・ヨンホ ペク・アン

キム・ジョンヒョン タンギセ

ペク・チニ タナシルリ

イ・ムンシク パン・シヌ(高麗国王に忠実な宦官)


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2013年10月06日

帝王の娘・守百香


帝王の娘・守百香「亀岩・許浚」の後続として9月30日からスタートしたMBCの歴史ドラマ。
あまりドラマ化されなかった百済時代を舞台に第25代武寧王とその家族をめぐる愛憎が複雑に絡んだ波乱万丈の家族史が描かれる。

主人公の守百香(スベッキャン)ことソルナンを演じるのは、初めて本格的タイトル・ロールを射止めたソ・ヒョンジン。これまで準主人公の屈折した役が多かった。同じ母親から生まれた妹ソルヒをソウが演じる。姉から守百香の名前と身分を盗み取り、百済王の娘に成りすます。姉のソルナンは、実父である百済王・武寧王と百済を守るために妹のソルヒに立ち向かう。また、腹違いの兄である太子ミョンノン(後の聖王)との叶わぬ恋を乗り越えようとする。

KBSの大河歴史ドラマが振るわないのをしり目に、最近のMBCは歴史ドラマを次々に送り出し、史劇王国の地位に返り咲こうとする勢いである。

演出: イ・サンヨプ(「光と影」、「まだ結婚したい女」など演出)
脚本: ファン・ジニョン(映画「双花店」の脚色)

出演:

ソ・ヒョンジン: 守百香(武寧王とチェファの間に生まれた姫であるが、両親の行き違いのために伽耶国に逃れた母親の下でソルナンと名付けられて平凡に育つ。しかし、父親違いの妹ソルヒの奸計によって本名と身分を盗まれてしまう)

チョ・ヒョンジェ: ミョンノン(武寧王の嫡男で太子。後に第26代聖王となる。ソドンこと武王の祖父にあたる。後に勇猛果敢が行き過ぎて、新羅軍の罠にはまり、戦死する。)

ソウ: ソルヒ(ソルナンの異父妹で、権力欲に取りつかれ、姉の身分である守百香に成りすまし、百済と王に対する陰謀を企む)

イ・ジェリョン: 百済第25代武寧王(本名は隆(ユン)。最愛のチェファの父親を殺し、敵になってしまう。チェファは娘の守百香を身ごもったまま伽耶国に逃れる)

ミョン・セビン: チェファ(守百香ソルナンとソルヒの生母)

ユン・テヨン: クチョン(チェファの父ペク・カの召使いで、聾唖者。チェファに恋心を抱き、後にチェファを伽耶国に連れて逃れる。ソルヒの実父)

アン・ソックワン: ペク・カ(チェファの父親で、ユンの部下であったが、東城王を毒殺した咎でユンに殺される)

チョン・テス: チンム(武寧王の異腹兄である第24代東城王の一人息子。急死した父王の後継者となった武寧王に対して疑念を抱くようになる)

チョン・ソンモ: ネスク(武寧王の右腕的忠臣。チェファが立ち去った後、自分の一人娘が主君の王妃に迎えられる。)

チェ・ボムホ: ヨ・モク(ネスクと同じ政治的立場にある百済の官吏)
 
ソ・イスク: ヨングテク(伽耶国に逃れたチェファに何かと面倒をみてくれる良き隣人)

キム・ミンギョ: マング(百済の諜報団「ピムン」の一員)

チァ・ファヨン: トリム(百済の諜報団「ピムン」の一員)

武寧王(462-523)

子供の頃から背が高くて眉目秀麗な男子で、性格も慈しみ深く、寛大であったと言われる。501年、異腹兄の東城王(ドラマの中では従弟としている)が重臣ペク・カの計略に嵌り、暗殺されると、その後を引き継ぎ即位した。在位20年の間、百済の中興に心血を注ぎ、海洋王国建設の偉業を成し遂げた王としてその名が記されている。62年の生涯を一期に世を去り、息子のミョンノンが後を継いだ。聖王である。この後、百済は滅亡の一途を辿った。

守百香(スベッキャン)

武寧王の長女として記録されている。ドラマの中では、伽耶国に逃れた母親がそこで彼女を出産し、ソルナンと名付けて平凡に育てた。姉の身分を察知した異父妹のソルヒは、姉の名前「守百香」とその身分を自分のものにし、百済王の下に迎えられる。本物の守百香であるソルナンは、真実を知らぬまま百済最高の諜報員となり、敵国に潜伏して百済のために暗躍する。
一説に手百香(たしらか)とも言われる。手百香皇女(たしらかのひめみこ)は、日本の仁賢天皇(449-498)の皇女で、継体天皇の妃となった人。

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2013年07月15日


鮫パク・チャノン監督とキム・ジウ作家の名コンビが2007年の「魔王」以来、久しぶりに取り組む復讐ミステリー・ドラマである。
「保身」という行動に潜む恐ろしい属性を取り上げる。事の発端は朝鮮戦争の最中に起きる。北朝鮮の人民軍が韓国を一時占領した時、出身階級の選別が行われ、それによって人々の生死が決定した。生来小心者の男は、生き延びるために人民軍側に組し、虐殺を率先して行った。人民軍が撤退すると、今度は米軍側に寝返り、赤狩りに加担する。その渦中、対日独立運動家の家族を葬り去り、自分がその独立運動家の息子の名を名乗り、韓国内で成功街道を突き進み、政財界に影響力のある大物にのし上がった。しかし、ある歴史学者が過去の歴史を正す研究論文を完成し、独立運動家の息子と名乗る人物の前に現れる。この時からすべての歯車が再び回り始め、真相の解明へと向かう。

キム・ジウ作家の筆力は一向に衰えていない。ドラマの構成がしっかりし、セリフも生き生きとしている。視聴者をぐいぐいと劇中に引き込んでいく。パク・チャノン監督指揮の下、カメラワークが「復活」以来の精彩を放っている。主演のキム・ナムギルの存在感が光っている。待ちに待った秀作を期待する。放送は5月27日からスタートしている。

演出 パク・チャノン、チャ・ヨンフン

脚本 キム・ジウ

配役

キム・ナムギル ハン・イス(吉村じゅん)高校生の頃、父親の不審死の真相を追う最中、過去の秘密を知ってしまい、公衆電話ボックスもろ共ダンプ・カーに轢かれる。吉村じゅんいちろうに助けられて日本で大手術を受け、吉村の養子として生きる。12年後、養父が経営するジャイアント・ホテルの社長となって韓国に戻り、復讐を始める。

ヨン・ジュンソク 高校生のハン・イス

ソン・イェジン チョ・ヘウ(伽耶ホテルグルーブ経営者の一人娘で、検事)

キョン・スジン 高校生のチョ・ヘウ

ハ・ソクチン オ・ジュニョン(イスとヘウの高校先輩。イスを失ったヘウと結婚し、伽耶ホテルの実務責任者を務める)

ノ・ヨンハク 高校生のオ・ジュニョン

イ・ハニ チャン・ヨンヒ(ジャイアント・ホテルの企画秘書室長。日本でホテル経営学を学び、優れた企画力の持ち主。私生活は謎に包まれている。)

チョン・インギ ハン・ヨンマン(イスの父親。伽耶ホテルのチョ会長の自家用運転手。過去を清算する覚悟で警察に向かう途中、何者かに刺殺される)

ナム・ボラ ハン・イヒョン(イスの妹)

イ・ジェグ 吉村じゅんいちろう(じゅんインターナショナルの会長でイスの養父。在日同胞二世で韓国名はキム・ジュニル。十代の時、単身日本に渡り、やくざになる。ボスの娘と結婚し、吉村じゅんいちろうと名乗る。パチンコ事業を足掛かりに勢力を拡大し、ジャイアント・ホテル・チェーンを手に入れる。謎の多い過去を持つ。)

イ・シオン キム・ドンス(イスの親友)

イ・ジョンギル チョ・サングク(伽耶ホテルグループ創業会長。本当の独立運動家の息子と入れ替わった、黒い過去の持ち主)

キム・ギュチョル チョ・ウィソン(伽耶ホテルグループ二代目会長で、ヘウの父親)

オ・ヒョンギョン ユ・ソニョン(ヘウの母親。夫と離婚して実家に戻っている)

チョン・ギョンスン 朴女史(チョ・サングク会長宅の家事全般を任されている執事のような家政婦。貧しい農夫の四女として生まれ、十代の時からチョ家に入り、チョ会長の信頼が厚い)

パク・ウォンサン ピョン・バンジン(殺人課刑事。孤児になったイヒョンを養女として迎え、大切に育てる)

ソ・ヒジョン キム・ヨンジュ(ピョン・バンジンの妻)

イ・スヒョク キム・スヒョン(ヘウを補佐する検察捜査官。彼にはもう一つ別の顔があった)

チョン・ウォンジュン オ・ヒョンシク(オ・ジュニョンの父親で、現職のソウル中央地検長。チョ会長の犬であったが、改心するや、何者かに轢き殺される)

チェ・ドンムン カン・ヒス(大学の非常勤講師で、歴史学者。何者かに殺される)

キム・ミンサン チョン・マンチョル(お金に目がない悪徳刑事。イスの復讐対象第一号となる)

チョン・エヨン イ・ファヨン(放送局のアナウンサー出身で看板アンカー。チョ・ウィソンの愛人)

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2013年07月11日

花たちの戦争


花たちの戦争JTBCテレビで3月23日から放送中の歴史ドラマ。全50話。「宮中残酷史」というサブタイトルが付いている。
舞台となる時代は17世紀前半、光海君をクーデタで倒して王位に就いた仁祖(インジョ)の王妃と後宮たちの熾烈な権力闘争を描く。
主人公の昭容趙氏は、仁祖の後宮の一人で、自身の欲望と野望のために国王を心理的に操り、昭顕世子(ソヒョンセジャ)を毒殺させ、世子妃姜氏をも賜薬死に追い込む、朝鮮王朝最高のファンム・ファタル(毒婦)である。朝鮮王朝版大奥物語である。

脚本を書いたのは、多くの歴史ドラマを手掛けてきたチョン・ハヨン作家。演出はノ・ジョンチャン監督。

キャスト

キム・ヒョンジュ 仁祖の後宮である昭容趙氏(後に貴人趙氏)。本名はヤムジョン。母親が両班の妾であったため、庶出の差別を受けて育つ。国王の側近キム・ジャジョムの目に留まり、王の後宮として王宮に送り込まれる。最初はキム・ジャジョムの手足となっていたが、次第に自己の野望に目覚め、王妃や他の後宮たちを排除しようと陰謀をエスカレートさせていく。

イ・ドックワ 第16代王仁祖(インジョ)(1595-1649)クーデタにより王になったため、いつ再びクーデタが起きるか分からないという不安から疑心暗鬼に陥っている。自分の実の息子さえ疑い、殺すという人倫から外れた国王。朝鮮王朝歴代王の中で最悪ともいえる。

チョン・ソンモ 金自点(キム・ジャジョム)。仁祖の側近であるが、王を軽蔑しており、自分が王になる、という野望を抱き、昭容趙氏と協力して仁祖の世子毒殺を計画する。朝鮮王朝三大奸臣の一人と目されている。

チョン・ソンウン 仁祖の長男である昭顕世子。父王の身代わりに人質となって清国に送られる。そこで先進西洋文明に接し、弱小国朝鮮の富国強兵を図るには、西洋文化を学ぶべきだと考えるようになる。先進の気風を打ち立てた清国からも学ぶものがある、とも考える。清の皇帝や皇族たちとも親交を深める。そんな長男に対し、父王は憎悪の念を膨らませていき、毒殺を命じた。長男の息子三人も済州島に送り、上の二人の孫を死に至らしめている。世子は親孝行なので、父王に対して不平不満を一切洩らさなかった。

ソン・ソンミ 昭顕世子妃姜氏。夫が父親に毒殺され、息子たち三人が島流しにされた後、王宮の片隅に幽閉され、無念の死を命じられる。

コ・ウォニ 仁祖の継妃・荘烈王妃趙氏。15才で40代の仁祖に嫁いできたが、まともな結婚生活に恵まれず、肩身の狭い立場に置かれた。理性的で忍耐力のある女性で、陰謀渦巻く王宮内で様々な事件に接するなか、生き残るための術を身に着けていく。女たちの戦争で最後の勝者となる。後に粛宗の時代まで生き残り、張嬉嬪の後見人になった人物。

イ・ソヨン 淑儀朴氏。仁祖の後宮。

キム・ジュヨン 仁祖の次男鳳林大君(後の孝宗)

キム・ギュチョル 左議政シム・ギウォン。金自点の陰謀に嵌り、無残な刑死に処される。

キム・ジョンギョル 老獪な領議政キム・ニュ

ハン・インス 礼曹判書キム・サンホン

キム・ハギュン 宰相のチェ・ミョンギル

チョン・テス ナム・ヒョク。元名門両班家の子息であったが、父親の大逆罪のため、落ちぶれる。昭容趙氏となる前のヤムジョンの内縁の夫であったが、金自点の陰謀により、一度は殺されかけたが、生き延び、復讐の機会をうかがう。

チョン・ソンギョン ヤムジョンの母親ハン・オク

ソン・ビョンホ イ・ヒョンイク。鍼医師としてはかなり腕が立つ。針一本で人を殺めることができる。金自点とヤムジョンの陰謀に利用され、昭顕世子毒殺の実行者に仕立てられる。

ウ・ヒョン 尚膳(宦官の最高位)キム・イン

ヨン・ミジュ 仁祖の後宮イ尚宮(サングン)

オム・ユシン キム尚宮

ソ・イスク ソルチュク。行首妓生。ヤムジョンが男の赤ちゃんと取り替えた王女を密かに妓生に育てるしたたかな女性。

ソ・ボムシク 金自点の護衛武士。

趙貴人ヤムジョンの子孫たち

仁祖亡き後、次男の孝宗が即位する。元々金自点と趙貴人をよく思っていなかった孝宗は、謀反を理由に金自点を極刑に処し、趙貴人にも賜薬死を命じた。
趙貴人には仁祖との間に一女二男があり、長男の崇善君(スンソングン)は、金自点と母親の陰謀に加担したとして江華喬洞に配流となったが、無実を訴え続け、許された。彼は幼少期に法母の荘烈王妃の下で育てられた縁で、母親と王妃の対立とは関係なく王妃の庇護を受けて52歳まで生き延びた。
彼の長男が東平君(トンピョングン)で、粛宗の叔父であり、大王大妃趙氏(荘烈王后)の法孫であった。張嬉嬪の王宮入りを後押しした彼と祖母の趙大王大妃は、南人派の勢力拡大のために強力なパートナーであった。南人の壊滅と共に東平君は、謀反の咎で粛宗により薬死を命じられる。
東平君は、その当時最高の文人で、書や絵画、音楽などでその才能を大いに発揮した。貴人趙氏が残した歴史の落しものである。
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2013年07月06日

刀と花


刀と花7月3日からKBSでスタートした歴史ドラマ。全20話。高句麗末期、淵蓋蘇文(ヨン・ゲソムン)の庶出の息子とヨン・ゲソムンに殺害された国王の姫君の運命的な出会いと復讐の物語。

ドラマは、滅亡した高句麗の廃墟にたたずむ姫君の回想から始まる。

演出 キム・ヨンス、パク・チンソク

脚本 クォン・ミンス

出演

オム・テウン: ヨンチュン(ヨン・ゲソムンの庶子。母親が奴婢であるため、父親の家に入れない賎しい身分であるが、武芸に秀でていることを国王の姫に認められ、武官として王宮に入る。自分の父親が愛する姫の父王を殺害するや、彼の心の葛藤が始まる)

キム・オクピン: ソヒ公主=ムヨン(榮留王(ヨンニュワン)の娘で、父王を殺したヨン・ゲソムンへの憎しみは、その息子をも許し難く、愛憎の狭間で苦悩する。彼女の最終的な選択はどうなるのか)

チェ・ミンス: ヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)(高句麗の将軍で、ヨンチュンの父親。政治的に敵対する国王を暗殺し、自分の思いのままに操れる王を擁立して最高権力者の座につく。高句麗滅亡の導火線に火をつけたことになる。

キム・ヨンチョル: 高句麗第27代榮留王(ヨンニュワン)(ソヒ公主の父王。新生大国唐との和親政策を推し進めようとしたため、ヨン・ゲソムンとは不倶戴天の仲となる。対唐強硬派のヨン・ゲソムンを除去しようと企てるが、返り討ちにあい、落命する)

イ・ジョンシン: シウ

ク・ウォン: ホテ

パク・スジン: モソル

オン・ジュワン: ポジャン王(榮留王の甥で、国王になりたかった人。ヨン・ゲソムンのクーデタにより高句麗最後の王に擁立される)

キム・サンホ: ソ・サボン

榮留王とヨン・ゲソムン

唐の侵攻を抑止するための千里の長城築城を監督していたヨン・ゲソムンは、唐との和平を推進する榮留王を始めとする穏健派たちが築城工事の中断を主張すると、強硬に反発した。これに対し、王と穏健派の大臣たちがヨン・ゲソムンの殺害を企むが、ヨン・ゲソムンがこれを察知し、逆に彼らを撃退する計画を立て、642年陰暦10月、千里の長城に向かう閲兵式に朝廷の臣下たちを大挙招請した後、全員を惨殺した。その後、兵隊を率いて王宮に乗り込み、榮留王を殺害した。ヨン・ゲソムンは、王の甥であるポジャンを後継の王に推戴した。このクーデタこそ、高句麗滅亡の引き金になった。

榮留王は、初めから中国との平和主義者ではなかった。隋が高句麗に攻め込んできた時、それを撃退して武勲を立てた英雄であった。兄王の後を継いで王位に上ると、度重なる戦争により国力、財力が尽き、疲弊していく国の行く末を案じたために対唐友好へと舵を切らざるを得なかった。これに対し、ヨン・ゲソムンら武力派は、徹底抗戦を主張した。二人の対立は激化し、不倶戴天の敵同士となった。

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2013年06月25日

火の女神チョンイ


火の女神チョンイMBC歴史ドラマ「九家の書」の後を受けて、7月1日から放送を開始する32話連続時代劇。意外ではあるが、陶磁器の古里ともいえる韓国で陶工を主人公にした初めてのドラマとなる。やや骨太の作品となるようである。主人公の女性陶工ユ・ジョンを5年前の「風の画員」以来二度目の時代劇となるムン・グニョンが演じる。もう一人の主人公、光海君(クワンヘグン)を「チャッペ」以来のイ・サンユンが演じる。また、ユ・ジョンの夫で陶工のキム・テド(金泰道)に扮するのは、初めての時代劇に挑戦するキム・ボム。ドラマの中では、陶工ではなく、護衛武士として登場し、チョンイを守る最中に死ぬという設定になっている。

このドラマでは、日本に連れて行かれる前のユ・ジョンが朝鮮王朝初の女性陶工になるまでの活躍が描かれる。

舞台となる時代は、16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮を侵略した文禄・慶長の役(韓国では壬辰倭乱という)の頃。戦争のさなか、数多の朝鮮陶工たちが日本の諸藩に連れて行かれ、日本各地に登り窯を設けて焼き物の里を作っていった。
ドラマの主人公、チョンイとその夫も鍋島藩に連行され、武雄と有田で白磁を焼き続け、有田焼の礎を築いた。有田の陶祖と祀られている李参平は、別の一団を率いて色付け有田焼の基礎を作った。
チョンイの夫、金泰道は、望郷の念から自分の故郷金海の古い地名である「深海」を苗字とし、深海宗伝と名乗った。

演出: パク・ソンス、チョン・デユン
脚本: クォン・スンギュ、イ・ソユン

出演

ムン・グニョン:  チョンイことユ・ジョン。後に百婆仙(ペクパソン)と呼ばれて、陶工たちの母親的なリーダーとなり、白磁の制作に全身全霊を傾ける。

チン・ジヒ:  チョンイの子役

イ・サンユン:  王世子・光海君(クワンヘグン)。後に悲運の廃王となり、配流地の済州島でその生涯を終える。

ノ・ヨンハク:  光海君の子役

キム・ボム:  チョンイの夫で陶工の金泰道(金宗伝)。日本に連れてこられてから深海宗伝と名乗って白磁を焼く。

ソ・ヒョンジン:  ファリョン。チョンイの幼なじみであると同時にライバルでもある。陶磁器を見る目が鋭く、虚と実をしっかりと区別する賢明な女性で、後に商人として名声を確立する女丈夫。

ハン・ゴウン:  国王宣祖の後宮、インビン金氏。自分の産んだ息子を王位継承者にするために、ことごとく光海君の前に立ちはだかる悪縁の義母。

パク・コニョン:  チョンイのライバル、イ・ユクト

イ・グワンス:  光海君の実兄臨海君(イムヘグン)。弟に殺されることになる悲運の王子。

チョン・グワンニョル:  陶磁器の最高カリスマ的名匠ではあるが、冷徹な野心家であるイ・ガンチョン

ソン・オクスク:  商団の行首(ヘンス=親方)

イ・ジョンウォン:  チョンイの父親、ユ・ウルタム

チョン・ボソク: 国王宣祖

百婆仙(1561-1656)と深海宗伝

96歳まで長生きしたチョンイは、仲間の陶工たちから尊崇の念を込めて百婆仙と呼ばれた。1592年から1597年の間に日本に連れてこられたチョンイは、1656年3月10日にその波乱の生涯を閉じた。60年以上を鍋島藩の領内で暮らしたことになる。夫の金泰道は、望郷の念絶ち難く、深海宗伝と名乗りつつ陶工として生き、1618年10月29日に死去した。二人の曾孫が曾祖父母の名前から一字を継ぎ、深海宗仙(ふかみ むねのり)を名乗り、曾祖母の碑を建立した。

チョンイと光海君

このドラマの中でチョンイと光海君は初恋同士として描かれる。豊臣秀吉の侵略によりチョンイは夫と共に戦利品として日本に連行される。この時、チョンイと光海君は生き別れとなり、二度と会うこともなく、数奇な運命をそれぞれ歩むことになる。紆余曲折の末に父王の後を継いだ光海は、名君の素質を持ちながら、インビン金氏の孫にあたる仁祖のクーデタにより、暴君と呼ばれて廃位に追い込まれる。済州島に流された光海は、そこでストイックな学者のように生き続け、天寿を全うした。

光海君といえば、ケトンこと尚宮(サングン)キム・ゲシを欠かせない。歴史ドラマ「王の女」や「西宮」などの主人公となった実在人物である。光海君の政治参謀であり、愛人であった。

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2013年04月23日

天命


天命4月24日からKBSの水木ドラマとして始まる時代劇。朝鮮王朝版逃亡者の物語である。チャングムの王でお馴染みの中宗亡き後、その長男であるイ・ホこと仁宗(インジョン)の毒殺謀反に巻き込まれ、逃亡者となる内医院医官チェ・ウォンが不治の病に罹った愛娘の命を救うために死闘を繰り広げる。主人公のチェ・ウォンを演じるのは、今役者として最高に乗っているイ・ドンウク。相手役の女医ホン・ダインに扮するのは、ソン・ジヒョ。中宗の主治医チャングムも中年の姿で登場する。

演出: イ・ジンソ、チョン・ウソン
脚本: チェ・ミンギ、ユン・スジョン

出演

イ・ドンウク: チェ・ウォン(宮廷内医院医官。本当は名医の素質を持っているのに、それを故意に隠し、いい加減な人間のように振る舞う。宮廷内の権力闘争に巻き込まれ、殺人者の濡れ衣を着せられ、逃亡者となるが、目の中に入れても痛くない一人娘チェ・ランの不治の病を治すために駆けずり回る)

ソン・ジヒョ: ホン・ダイン(第二のチャングムを夢見る内医院女医)

パク・チヨン: 文定王后尹氏(中宗の継妃で、仁宗の継母。稀代の野心家で、唐代の則天武后のように王位に執着する。仁宗毒殺の首謀者)

イム・スロン: 世子イ・ホ(後の仁宗。中宗の長男で、朝鮮王朝を通じて在位期間が最も短かった国王。毒殺される)

ユン・ジニ: ソベク(フッソク村の盗賊団頭目コチルの一人娘)

イ・ウォンジョン: コチル(フッソク村盗賊団の頭目)

キム・ユビン: チェ・ラン(チェ・ウォンの娘で、不治の病に侵される)

ソン・ジョンホ: イ・ジョンファン(義禁府都事。チェ・ウォンを追いかける冷酷な追撃者)

クォン・ヒョンサン: イム・コッチョン(盗賊団頭目コチルの右腕。後に義賊となって国家を揺るがす反乱を企てるが、官憲に捕えられ斬首される)

イ・ジェヨン: チョンボン(名門上流階級に劣らない学識を持つ革靴屋で、在野の医師。趙光祖の死後20年、彼の志を継ぐ士林派官僚や学者たちを糾合して秘密結社「深谷志士」を組織し、その首領となる。イ・ホが新しい朝鮮を作る国王と確信し、その配下に入る)

キム・ミギョン: チャングム(中宗の主治医となる朝鮮最高の女医)

チェ・ピルリプ: ミン・ドセン(王世子の主治医。チェ・ウォンとイ・ホの竹馬の友。イ・ホの毒殺に関与させられ、不可思議な死者の伝言を残したまま死体となって発見される)

第十二代仁宗と文定王后

仁宗の本名はイ・ホで、在位したのはわずか9ヶ月足らず。世子の期間が24年と長かった。この世子時代、継母の文定王后から絶えず脅迫に近い圧迫を受け続けてきた。ドラマ「女人天下」に登場する中宗の第三王妃尹氏である。意地悪で権力欲の強い彼女は、自分の実子慶源大君を王位に就かせるために仁宗に精神的な圧力をかけて早死に至らしめている。親孝行で清廉な学者肌の若き国王は、継母から絶えず受けるストレスに耐え切れず、原因不明の病気に罹り、亡くなってしまった。こうした経緯から毒殺説も否定されていない。後を継いだのは、異母弟の明宗。文定王后の思い通りになる。宮廷女官チャングムの誓い」にも登場した王妃である。
「女人天下」と「宮廷女官チャングムの誓い」を念頭に置きながら視聴すれば、このドラマはより一層楽しめるであろう。
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2013年04月06日

張玉貞、愛に生きる


張玉貞、愛に生きる「野王」の後続として4月8日からSBSで放送開始の歴史ドラマ。主人公の張玉貞は朝鮮王朝三大悪女の一人、張禧嬪(チャン・ヒビン)の本名である。何度も繰り返しドラマ化される実在人物である。今回は、張禧嬪の側に立って描かれる。敵対する仁顕王后と崔同伊(トンイ)は、悪意のある人物として描かれる。

張禧嬪をキム・テヒ、英祖の父王、粛宗(スクチョン)をユ・アインが演じる。
ドラマと同名の原作「張玉貞、愛に生きる」を書いたのはチェ・ジョンミで、脚本も手掛ける。
演出はプ・ソンチョル。

出演

キム・テヒ: 張玉貞=禧嬪張氏(劇中、当時の服飾デザイナーとして登場し、その美貌は粛宗ことイ・スンの心をとらえる)

ユ・アイン: イ・スン=第19代粛宗(母親譲りの頭脳派国王。西人と南人の対立関係を巧みに操作して王権の強化を図る。このため、自分の周辺の女性たちをも政争に巻き込むことになる)

ホン・スヒョン: 仁顕王后閔氏(歴史書には慈悲深く良妻の鏡として描かれている。ドラマの中では、夫の国王に生涯愛されず、張禧嬪に対する嫉妬心に燃える偽善的王妃として描かれる)

ハン・スンヨン: 雑仕女崔同伊(チェ・トンイ)=後の淑嬪崔氏(王宮にて女官たちの下働きする奴婢の身分から国王の側室になり、英祖の生母となる。味方の仁顕王后が急死すると、張禧嬪が巫女を使って王妃を呪詛して殺したと粛宗に告口をし、張禧嬪を賜薬死に至らしめる。ドラマの中で泥棒猫のような人物として描かれる)

キム・ハウン: 仁敬王后金氏(粛宗の第一夫人。若くして病死する)

チェヒ: ヒョン・チス(初恋の張玉貞を影のように見守る。九死に一生を得て清国の商人に育てられ、陳大人と名乗って帰国する。母親を殺し、自分も殺害しようとしたチャン・ヒョンに対する復讐心は、初恋の張玉貞にも向けられ、西人派に加担して彼女を破滅へと導く)

イ・サンヨプ: 東平君李杭(トンピョングン イ・ハン)(当代一書芸と文章に秀でた王族で、風流の人であるが、政治的には南人に組し、張玉貞の後援者となる。粛宗にとっては叔父にあたる)

ソ・ドンイル: チャン・ヒョン (張玉貞の叔父。訳官で大富豪でもある。野心家で張玉貞の宮廷入りを図った一人でもある)

キム・ソラ: 尹氏(張玉貞の母親。その美貌は娘に引き継がれる。両班家の奴婢であったことが、娘にとって身分的足枷となる)

ユン・ユソン: 姜氏(張玉貞の裁縫の師匠で、精神的支柱となる人物。ヒョン・チスの母親で、チャン・ヒョンに殺される)

イ・ヒョンチョル: 福善君(ポクソングン)(王位継承権の高い王族。粛宗から王位を奪おうとして反逆罪に問われる)

アヨン: ミョンアン公主(粛宗の姉妹で、張玉貞を毛嫌いする)

イ・ヒョジョン: 閔惟重(ミン・ユジュン)(仁顕王后の父親。西人の巨頭であり、老獪な政治家)

歴代の張禧嬪を演じた女優たち

張禧嬪キム・ジミ: 映画「張禧嬪」(1961)

ナム・ジョンイム: 映画「妖花張禧嬪」(1968)

ユン・ヨジョン: MBCドラマ「張禧嬪」(1971)

イ・ミスク: MBCドラマ「女人列伝」第一話「張禧嬪」(1982)

チョン・インファ: MBCドラマ「朝鮮王朝五百年 仁顕王后」(1988)

チョン・ソンギョン: SBSドラマ「張禧嬪」(1995)

キム・ヘス: KBSドラマ「張禧嬪」(2003)

イ・ジェウン: KBSドラマ「HDTV文学館 悲しいかな、忘れられるということは」(2005)

イ・ソヨン: MBCドラマ「トンイ」(2010)

チェ・ウリ: TVNドラマ「仁顕王后の男」(2012) 
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2013年03月16日

九家の書


九家の書4月からMBC月火ミニシリーズの枠で放送が始まる歴史ドラマ。九尾狐一族にまつわる話である。

九家の書とは

数千年来九尾狐一族に伝えられてきた密書で、神の桓雄が地上に降臨した当時、この地を守ってきた数多の守護霊に人間になれる機会を与えようとして作った約束の書のことである。檀君神話で虎族と熊族がやはり人間になるために百日の間、洞窟の中でニンニクとよもぎだけを食して祈祷に明け暮れたのも檀君から約束の書を受け取るためであった。



この「九家の書」を手に入れるには、三つの禁忌事項を守らなければならない。

1. 人間を絶対に殺生してはならない。

2. 人間が助けを求めた時、絶対に知らん顔してはならない。

3. 人間に守護霊であることを絶対に知られてはならない。

この三つの禁忌事項を百日間守り通せば、檀君が約束した「九家の書」が目の前に現れると言い伝えられる。しかし、これは伝説にすぎず、本物の九家の書を見たという人は誰もいない。九尾狐一族の誰一人として百日の祈祷に成功した者がいなかったからである。

ドラマの舞台となる時代は、16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮を侵略した文禄・慶長の役の前夜。全羅道左水使として赴任してきた李舜臣が日本の侵攻を察知して鉄甲船の亀甲船(コブクソン)を建造し始める。李舜臣との心の交流を通じて、半獣半人の主人公、チェ・ガンチは人間への成長を遂げる。

最終回でおやっ、と思わせる、カン・ウンギョン作家的な落ちがついている。

配役

イ・スンギ: チェ・ガンチ(智異山の守護神ク・ウォルリョンと人間の母ソファの間に生まれた半人半獣)

ペ・スジ: タム・ヨウル(タム・ピョンジュンの一人娘で、無形刀館の教官)

イ・ソンジェ: チョ・グワヌン(立身揚名と出世のためならどんなことでもする野心家)

チョ・ソンハ: タム・ピョンジュン(タム・ヨウルの実父。無形刀館を運営し、後進の養成に邁進する)

ユ・ドングン: 李舜臣(全羅道左水営節度使。タム・ピョンジュンの旧友)

チョン・ヘヨン: チョン・スリョン(春花館の行首妓生)

特別出演

イ・ヨニ: ユン・ソファ(チェ・ガンチの生母)

チェ・ジニョク: ク・ウォルリョン(智異山を守る守護霊でチェ・ガンチの父親)

演出 シン・ウチョル、キム・ジョンヒョン

脚本 カン・ウンギョン

カン・ウンギョン作家のお手並み拝見である。
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2013年03月13日

亀岩 許浚(クアム ホ・ジュン)


亀岩・許浚3月18日からMBCで放送開始となる120話の毎日連続歴史ドラマ。MBCはこれまで何度もドラマで許浚を取り上げてきた。1999年のイ・ビョンフン監督作品では、チョン・グワンニョルの渋い名演技が記憶に新しい。
今回の作品で主人公の許浚を演じるのは、「武神」に主演したキム・ジュヒョク。
彼の父親、故キム・ムセンも1975年の歴史ドラマ「執念」の中で許浚役を務めたことがある。親子二代で同一人物を演じることになる。亀岩とは、許浚の号である。

脚本は、前作と同様にチェ・ワンギュが書き、演出は「朱蒙」、「階伯(ケ・ベク)」などの歴史ドラマを手掛けたキム・グノンPDが務める。原作は、イ・ウンソン著「小説・東医宝鑑」。

配役

キム・ジュヒョク: 許浚(ホ・ジュン)

パク・チニ
: イェジン

ペク・ユンシク
: ユ・ウィテ

コ・ドゥシム
: 許俊の母親孫氏

キム・ミスク
: ユ・ウィテ夫人呉氏

パク・ウンビン
: イ・ダヒ

チェ・サンフン
: 許俊の父親ホ・リュン

ナムグン・ミン
: ユ・トジ

キョン・ミリ
: ハマンテク

パク・チョルミン
: ク・イルソ

チョン・ウンピョ
: イム・オグン

ヨ・ホミン
: ヤンテ

チェ・ジョンファン
: ヤン・イェス

イ・ジェヨン
: キム・ミンセ(サムジョク)

チョン・ホビン
: アン・グワンイク
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2013年01月04日

2012 KBS演技大賞


2012 KBS演技大賞KBS公開ホールで開かれた2012年度の演技大賞授賞式。総合司会に選ばれたのは、年度の人気ドラマに出演したユ・ジュンサンとユン・ヨジョン、イ・ジョンソクの三人であった。最初は面白い組み合わせの三人司会だと思われたが、各人が属する「二十代、四十代、六十代」を事あるごとに何度も繰り返すので、少し食傷気味になる。最後には三人の歯車が微妙にかみ合わないという印象が残った。
今回もショー的要素が強調された式典であった。若い俳優たちの活躍が目立つ。
他の放送局にはなかった2013年放送予定ドラマのPR映像を流し、視聴者の注目を促した。2月に放送される「アイリス2」の紹介から授賞式は始まる。出演者たちも顔を揃え、KBSの力の入れようがうかがえた。
受賞者が次々と舞台に上り、受賞スピーチを披露するのであるが、話すことが別段ないのに、無理矢理に話さなければならないような状況が度々あった。このスピーチを、各人に何語までと制限を加えて、もっと簡単にするとか、廃止するほうがいいのではないか、と感じるようになる。SBSの受賞スピーチでキム・サンジュンが言い放った「ありがとう」の一言がとても印象的であった。

受賞者と受賞作品

大賞 キム・ナムジュ(棚ぼたのあなた)

最優秀演技賞

男子
 ソン・ジュンギ(この世のどこにもいない善い男)
    ユ・ジュンサン(棚ぼたのあなた)
女子 ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)

作家賞 パク・チウン(棚ぼたのあなた)

優秀演技賞

毎日連続ドラマ部門
男子 キム・ヨンチョル(星も月も取ってあげよう)
    キム・ドンワン(元気を出して、ミスター・キム)
女子 キム・イェリョン(愛よ、愛よ)
    ソ・ジヘ(星も月も取ってあげよう)

ミニシリーズ部門
男子 シン・ヒョンジュン(オー!ララ[あらまあ]夫婦)
女子 チョン・ナラ(学校2013)

中編ドラマ部門
男子 オム・テウン(赤道の男)
女子 イ・ボヨン(赤道の男)

長編ドラマ部門
男子 チュ・ウォン(カッシタル)
女子 ユン・ヨジョン(棚ぼたのあなた)

助演賞

男子
 キム・サンホ(棚ぼたのあなた)
      パク・キウン(カッシタル)
女子 チョ・ユニ(棚ぼたのあなた)

新人演技賞

男子 イ・ヒジュン(棚ぼたのあなた、チョヌチ)
    イ・ジョンソク(学校2013)
女子 オ・ヨンソ(棚ぼたのあなた)
    チン・セヨン(カッシタル)

青少年演技賞

男子
 ノ・ヨンハク(大王の夢)
女子 ナム・ジヒョン(ドラマ・スペシャル「少女探偵パク・ヘソル」)

連作・一幕ドラマ賞

男子(連作部門)
       ヨン・ウジン(普通の恋愛)
     (一幕ドラマ部門)    ソン・ジュン(湿地生態報告書)
女子(連作部門)       ユ・ダイン(普通の恋愛)
     (一幕ドラマ部門)  パク・シネ(心配なさらないで、幽霊です)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞
オム・テウン(赤道の男)

人気賞

男子
 チュ・ウォン(カッシタル)
女子 ペ・スジ(ビッグ)

ネットシチズン賞

ソン・ジュンギ(この世のどこにもいない善い男)
ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)
ユン・ア(愛の雨)

ベスト・カップル賞

ソン・ジュンギ + ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)
イ・ヒジュン + チョ・ユニ(棚ぼたのあなた)
ユ・ジュンサン + キム・ナムジュ(棚ぼたのあなた)
イ・サンユン + イ・ボヨン(私の娘ソヨンイ)


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2012 SBS演技大賞


2012 SBS演技大賞2012年度の演技大賞授賞式の様子が12月31日夜、SBSプリズムタワーから生放送された。
今回の総合司会をイ・ドンウクとチョウ・ヨウォンの二人が務めた。映像メディアを扱う放送局として映像を駆使した進行は、MBCの演技大賞にはなかったパフォーマンスであった。若い新人たちの活躍が目立ち、各ドラマの主役を演じた役者たちが出来るだけ勢揃いして出席していた。ドラマ出演者たちの祝賀公演のパーフォーマンスもふんだんに取り入れて式典のマンネリ化を阻止していた。
SBSの演技大賞授賞式の出席率が高いのは、ニュースター賞と10大スター賞を設けているためかも知れない。総合司会のイ・ドンウクが好印象を与えていた。
大賞を「追跡者」で好演したソン・ヒョンジュが受賞したのは、ほとんどの人が納得のいく選考結果であった。

受賞者と受賞作品

大賞 ソン・ヒョンジュ(追跡者)

最優秀演技賞

ドラマスペシャル部門
男子 ソ・ジソプ(幽霊)
女子 ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

ミニシリーズ部門
男子 イ・ミノ(信義)
女子 チョン・ヨウォン(ドラマの帝王、サラリーマン楚漢志)

週末/連続ドラマ部門
男子 チャン・ドンゴン(紳士の風格)
女子 キム・ハヌル(紳士の風格)

優秀演技賞

ドラマスペシャル部門
男子 パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
女子 チョン・ユミ(屋上部屋の王太子)

週末/連続ドラマ部門
男子 キム・スロ(紳士の風格)
女子 シン・ウンギョン(それでもあなた)

ミニシリーズ部門
男子 キム・サンジュン(追跡者)
女子 キム・ソンニョン(追跡者)

特別演技賞

週末/連続ドラマ部門
男子 キム・ミンジョン(紳士の風格)
   イ・ジョンヒョク(紳士の風格)
女子 キム・ジョンナン(紳士の風格)

ドラマスペシャル部門
男子 クワク・トウォン(幽霊)
女子 イ・ジン(大風水)

ミニシリーズ部門
男子 イ・ドックワ(サラリーマン楚漢志)
女子 チャン・シニョン(追跡者)

10大スター賞

パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
ソ・ジソプ(幽霊)
ソン・ヒョンジュ(追跡者)
イ・ミノ(信義)
チャン・ドンゴン(紳士の風格)

キム・ハヌル(紳士の風格)
シン・ウンギョン(それでもあなた)
チョン・ヨウォン(ドラマの帝王、サラリーマン楚漢志)
チェ・シラ(五本の指)
ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

ニュースター賞

ミン・ホ(美しいあなたに)
イ・ジョンヒョン(紳士の風格)
イ・ヒョヌ(美しいあなたに)
チョン・ウヌ(五本の指、太陽の新婦)

コ・ジュニ(追跡者)
クォン・ユリ(ファッション王)
パク・セヨン(信義)
パク・ヒョジュ(追跡者)
ソルリ(美しいあなたに)
ユン・ジニ(紳士の風格)

視聴者人気賞
男子 パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
女子 キム・ハヌル(紳士の風格)

ベスト・カップル賞
キム・ミンジョン + ユン・ジニ(紳士の風格)
パク・ユチョン + ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

放送3社ドラマPDが選んだプロデューサー賞
パク・クニョン(追跡者)
チェ・シラ(五本の指)

功労賞
キム・ウンスク(「紳士の風格」の劇作家)
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2012年12月31日

2012 MBC演技大賞


2012 MBC演技大賞毎年恒例の演技大賞授賞式が12月30日、ソウル市内ヨイドのMBC公開ホールで開催された。
総合司会に選ばれたのは、「メイ・クイーン」のキム・ジェウォンと「光と影」のソン・タンビの二人。二人の司会ぶりは好感が持てるほどに手際がよかった。
今年もまた、MBCドラマの主人公を演じた役者たちが授賞式に欠席するのが目立った。
その点、アン・ジェウクは仕事の帰りに急いで式場に駆けつけてきた。別に受賞者に選ばれたわけではないが、式典の場を飾った姿勢にはプロのあり方を感じさせた。
今年の大賞を手にしたのは、「馬医」のチョ・スンウであった。彼はドラマに初めて出演した映画や舞台の俳優で、そんな彼に対するMBCからのご褒美のようであった。彼が出演中のドラマは、まだ半分の分量しか放送されていない。


受賞者及び受賞作品


演技大賞 チョ・スンウ(馬医)

今年のドラマ賞 太陽を抱いた月

最優秀演技賞

連続ドラマ部門
男子 キム・ジェウォン(メイ・クイーン)
女子 ハン・ジヘ(メイ・クイーン)

特別企画部門
男子 チョ・スンウ(馬医)
女子 ソン・ユリ(神々の晩餐)

ミニ・シリーズ部門
男子 キム・スヒョン(太陽を抱いた月)
女子 ハン・ガイン(太陽を抱いた月)

優秀演技賞

連続ドラマ部門
男子 チェヒ(メイ・クイーン)
女子 ソ・ヒョンジン(神々の晩餐、オ・ジャリョンが行く)

特別企画部門
男子 イ・サンウ(神々の晩餐、馬医)
女子 ソン・タンビ(光と影)

ミニ・シリーズ部門
男子 パク・ユチョン(会いたい)
女子 イ・ユンジ(ザ・キング ツーハート)

韓流スター賞 ユン・ウネ(会いたい)

ベスト・カップル賞 イ・ジュンギ + シン・ミナ(アラン・サトー伝)

人気賞

男子
 キム・スヒョン(太陽を抱いた月)
女子 ユン・ウネ(会いたい)

功労賞 故チョ・ギョンファン(「チャングム」、「イ・サン」、「トンイ」などで悪役高官を演じた。突然の死去を惜しんでの授賞)

黄金演技賞

男子
 イ・ドックワ(メイ・クイーン)
     チョン・グワンニョル(光と影、会いたい)
女子 ヤン・ミギョン(太陽を抱いた月、メイ・クイーン)
     チョン・インファ(神々の晩餐)

放送3社ドラマPDが選んだ今年の演技者賞 イ・ソンミン(ゴールデン・タイム)

新人演技賞

男子
 キム・ジェジュン(ドクター・チン)
     イ・ジャンウ(アイドゥ・アイドゥ、オ・ジャリョンが行く)
女子 キム・ソウン(馬医)
     オ・ヨンソ(オ・ジャリョンが行く)

子役演技賞

男子
 ヨ・ジング(太陽を抱いた月、会いたい)
女子 キム・ユジョン(太陽を抱いた月、メイ・クイーン)
     キム・ソヒョン(太陽を抱いた月、会いたい)

今年の作家賞

ソン・ヨンモク(メイ・クイーン)
チン・スワン(太陽を抱いた月)

声優賞

外国ドラマ吹き替え声優
 チョン・スビン(CSIマイアミ10)
ラジオ声優演技賞 チェ・サンギ(苦戦熱戦)
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2012年12月10日

チョヌチ(田禹治=チョン・ウチ)


チョヌチ11月21日からスタートしたKBSのヒュージョン歴史ドラマ。
洪吉童(ホン・ギルトン)亡き後、その後継者となるはずであった道士チョヌチを主人公にした物語である。理想の王国・栗島国(ユルト国)を南の島に建国した洪吉童とその孫娘ムヨンは、元同志の裏切りにより王国と共に葬り去られる。洪吉童を父親のように慕うチョヌチが復讐を果たすために朝鮮王国に戻ってきて、暴政と飢饉で苦しむ貧しい人々を救済していく姿が描かれる。ドラマの舞台となる時代は、反正(クーデタ)で倒された燕山君(ヨンサングン)の後、王位に就いた中宗の治世下である。チャングムの生きた時代と重なる。
チョヌチを演じるのはチャ・テヒョン。チョヌチは下級官吏イ・チを表の顔にしている。二人の入れ替わりは厠の中で行われる。電話ボックスでクラーク・ケントと入れ替わるスーパーマンを連想させる。
中宗の側に仕える内侍(宦官)の権力者ソチルを演じるイ・ジェヨンの存在感が光っている。本当に役者である。チョヌチの親友から敵に変わったマ・ガンニム役のイ・ヒジュンという若手の俳優も注目に値する。「王の男」で燕山君を演じたチョン・ジニョンがチョヌチの師匠役で特別出演する。

演出はカン・イルスPDとパク・チンソクPDの二人。
脚本は、「広開土太王」や「ブドウ畑のあの男」などを書いたチョ・ミョンジュと映画監督のパク・テヨンが担当する。

登場人物

チョヌチ(チャ・テヒョン): 洪吉童の仇を討つために朝鮮王国に現れたユルト国最高の道術師。

イ・チ(チャ・テヒョン): お金に目がない朝報所の寄別書吏(承政院の頒布文を書く役人)であるが、チョヌチの別の顔。当の本人は殺害されている。

ホン・ムヨン(ユイ): 洪吉童の孫娘で、チョヌチがユルト国で愛した女性。ユルト国の王女として責任感が強く、決断力がある。裏切り者の毒薬で催眠術をかけられてユルト国から朝鮮に連れてこられる。祖父が残した地図を解読できる唯一の人物。

マ・ガンニム(イ・ヒジュン): ユルト国の道士であった。チョヌチやホン・ムヨンと竹馬の友として共に道術の修行に励んできたユルト国の最高エリートの一人。ホン・ムヨンの心とユルト国の次期後継者の地位をチョヌチに奪われると、チョヌチに恨みを抱き、叔父のマ・スクと手を組んでユルト国を廃墟にし、破滅させる。

イ・ヘリョン(ペク・チニ): イ・チの実の妹。詐欺師の才がある。

マ・スク(キム・ガプス): 洪吉童と共に義賊活動をした元活貧団の副領であったが、洪吉童を妬み、裏切る。朝鮮国の王位を簒奪するために洪吉童が残した銀山の在処を探す。イ・チの父親を殺害し、商団を乗っ取る。

ポング(ソン・ドンイル): 司僕寺(宮中の馬や籠を管理する官庁)の官奴であったが、無実の罪で死刑寸前のところ、イ・チに助けられる。以後、イ・チの京房子(寄別書吏の助手)となって仕える。

ウンボ(イ・ビョンジュン): 偽の道士、占い師、ほら吹き。イ・チとヘリョン兄妹の従者。

イ・ゴ(アン・ヨンジュン): 臣下たちが起こしたクーデタにより王位に就いた若き国王。廃位された先王の異腹弟。中宗と思われる。

ソ・チャニ(ホン・ジョンヒョン): 内禁衛(ネグミ=宮中の近衛兵)副士官。しゃくし定規の融通の利かない武人。

ウヌ(イ・ジュヨン): 内禁衛の茶母(タモ)

オ・ヨン(キム・ビョンセ): 朝廷の実力者左議政。クーデタを成功させた代表的な功臣。若き国王を自分の意のままに操ろうとする。

ソチル(イ・ジェヨン): 三代の国王に仕えた内侍部の権力者尚膳(サンソン)。

チョヌチ(チョン・ウチ)について

朝鮮王朝中期の奇人である。「田禹治伝」の主人公であり、実在人物である。成宗、燕山君、中宗の頃に実在したことが確認されている。それまでは架空の人物と思われてきた。道家思想に心酔していたようで、道家の書籍にしばし登場する。反乱により捕まり、死んだとの学説もあり、民を幻惑したという罪で投獄され、獄死したとも言い伝えられる。

洪吉童のモデルになった実在人物洪吉同

小説「洪吉童伝」の作者、ホ・ギュン(許均)は、差別のない理想社会を夢見る革命家であった。自分の思想を実現する主人公として洪吉童という人物を創作したが、そのモデルが実在した。洪吉同(ホン・ギルトン)という同姓同名の盗賊団の首領であった。ホ・ギュンは、書き物の中だけでは飽き足らず、自ら世直しの革命を図り、逆賊として捕えられ、極刑に処されてその最期を迎えた。

映画「チョヌチ」

映画「チョヌチ」2009年にチョヌチの映画が上映された。チョヌチを演じたのは、カン・ドンウォン。かっこいい二枚目で、ドラマの三枚目チョヌチとは対照的である。






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2012年10月18日

大風水


大風水10月10日からスタートしたSBSの大企画歴史ドラマ。
朝鮮王朝建国の裏話を描いた作品である。国運が衰えた高麗末期の14世紀末、民衆と生活を共にしていた裏通りの道士(風水師)たちが繰り広げる、民が望む新しい国王作りの活躍を描いたドラマである。
北方辺境の一介の武将でしかなかった李成桂(イ・ソンゲ)が高麗を滅ぼして朝鮮を建国するまで、彼を王の器と認め、新王朝の樹立に大いなる協力を惜しまなかった隠れた英雄たちがいた。風水師たちである。ドラマの中で彼らの世界である風水地理、四柱命理、観相などの東洋思想がふんだんに紹介される。四柱命理とは、時間と人生の理知を悟るための思想で、風水地理は、自然の流れを読み、運命を予測する学問である。
日本では長らく運勢占いという言葉で表現されてきた風水は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた。平安時代に登場する陰陽師たち。彼らは風水の専門家たちであった。

主人公の天下の風水師、モク・チサンを演じるのは、歴史ドラマにたびたび出演しているチソン
ドラマは、悲劇の高麗王、コンミン王の時代にモク・チサンの両親が命を賭けて彼を誕生させ、保護していく姿から始まる。両親と李成桂との出会いが後の彼を運命づける。

演出は、若手のイ・ヨンソクPD。
脚本は、パク・サンヒとナム・ソンニョンの二人。

登場人物

モク・チサン(チソン): 高麗末最高の命理学者。李成桂を王にするために大きく貢献したキング・メイカーである。高麗最高の風水師であるトンニュンの息子で、父親の意志を受けて無学大師の弟子になる。武将の李成桂を何度も試してみて、彼がこの地の新しい指導者であることを見抜き、観相の大家、四柱の大家、巫術家などの在野の道士たちと手を組んで李成桂の隠れた協力者となる。

イ・ジョングン(ソン・チャンイ): 高麗の最高権力者イ・イニムの息子。チサンと出会い、敗北の苦い味をかみしめることになる。風水を欺いて貧しい人々から土地を奪い、宮殿建設地にしたり、四柱命理を悪用して権力の中心に接近し、自身の欲望のためにすべてを破壊してしまう悪魔的な人物。

李成桂(イ・ソンゲ)(チ・ジニ): 後に朝鮮王朝を建国し、太祖となる。卓越した武将。

ヘイン(キム・ソヨン): チサンの恋人で、ヒョミョンの娘。愛のために運命に立ち向かう強靭な意志の持ち主。

パニャ(イ・ユンジ): チサンの初恋であったが、後に国巫となる。子供の頃、妓生の家に売られてきたが、シンドンの目に留まり、コンミン王の子供を産む。その子が次の国王となる偶(ウ)である。コンミン王の息子を産んだために何度も命を狙われる。そして、自分の欲するものを手に入れるためには、どんなことでもする人間に変わってしまう。自らスリョンゲの手足となって働くことになり、権力を獲得するためにチサンを利用する。李成桂が権力を握ると、イ・ジョングンと共謀して孫の昌王の復位を謀るが、発覚し、自分の血縁である偶王と昌王を殺されてしまう。何もかも失った責任をチサンに向けて復讐を誓う。

イ・イニム(チョ・ミンギ): 高麗末の文臣で、イ・ジョングンの父親。名門貴族で、偶王時の実力者である。李成桂を亡き者にして高麗の最高権力者になろうとする。

スリョンゲ(オ・ヒョンギョン): 高麗最高の巫女で、王室が求める国巫である。イ・イニムとは協力者であり、内縁の関係でイ・ジョングンを産む。

ヨンジ(イ・スンヨン): チサンの生母であるが、息子を守るためにイ・イニムの正室となる。書雲観という学問所の責任者。滅び行く高麗王家の王女で、王族としての威厳と強靭な性格を備えた鉄の女。

無学(ムハク)(アン・ギルガン): 賎しい身分の出であるため、高麗の国師になれなかったが、朝鮮王朝建国に貢献したため、李成桂に国師として迎えられる。風水に通じた名僧である。チサンの師となる。

コンミン王(ユ・テジュン): モンゴル帝国の楔から抜け出すことに成功した高麗王。妻の魯国公主を失った後、政治に対する意欲を失い、日夜酒色に溺れる。シンドンの差し出したパニャを妾にして偶を産む。自分の側室を犯した親衛武官たちに逆襲され、殺害された悲劇の王。

シンドン(ユ・ハジュン): 賎しい奴婢の子供であったが、僧侶となり、持ち前の頭脳明晰を発揮してコンミン王に取り立てられる。度を越えた権力が咎められて、王の差し向けた刺客に暗殺される。

崔榮(チェ・ヨン)将軍(ソン・ビョンホ): 高麗末期の武将。清廉潔白な政治家・官僚として現在まで有名。コンミン王の信頼厚く、高麗滅亡までの王たちからも頼られていた。政治家としては保守的で、そのために李成桂と敵対することになる。遼東攻めから引き返した李成桂に殺される。

小風水と大風水

風水には、二つのカテゴリーがある。
その一つの小風水は、一個人や一家族の家や墓の位置を定めることで、大風水は、国家の運命を論じること。

紫微垣局(チャミウォングク)

ドラマは紫微垣局探しから始まる。紫微垣(チャミウォン)というのは、風水の領域で明当(ミョンダン)のことを言う。明当とは、風水で「明るい家の敷地」という意味で、風水地理上の良い立地のことを指す。この明当の場所に家を建てたり、墓を造れば、良いことが起き、子子孫孫まで福運を享受できるといわれる。明当の地の条件は、風を蔵し、水を得ることができる蔵風得水の地、すなわち背山臨水の地形を備えていることである。要は、後ろに山があり、前には川がある場所ということ。
紫微垣の星の光に照らされて選択を受ける地で、世界を支配する大いなる人物が生まれる伝説の明当、すなわち紫微垣の機運が一つに集まるという高麗最高の伝説の明当を紫微垣局という。

高麗末、モンゴル帝国の元が滅びつつある頃、東アジアで新しい盟主になろうとする動きが顕著になる。高麗もこの機に乗じてモンゴルの楔から脱して自主独立を果たそうとコンミン王の勢力は立ち上がる。この大義名分のために必要な大風水の紫微垣局探しを国王は部下の風水師に命じる。紫微垣局が高麗の地に降臨したと神官のお告げがあったからである。しかし、その場所から掘り当てた石牌に「この墓の場所は、50年後の大王のものである。その時でなければ手を付けるな」と書かれているのを目にしたチサンの父親トンニュンは、再び土を埋めてその場を立ち去った。

韓国の国旗

太極旗とも言われる韓国の国旗は、風水の陰陽五行説に由来している。正に国の象徴が風水の世界である。
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2012年10月05日

大王の夢


大王の夢9月8日からすでに始まっているKBSの大河歴史ドラマである。「広開土太王」の後続作品。最初は「太宗武烈王」のタイトルで放送予定であったが、本題のように変更となった。
KBSが企画した三国時代の英雄伝三部作(「近肖古王」、「広開土太王」、「大王の夢」)の最後の作品となる。
主人公の武烈王・金春秋(キム・チュンチュ)を演じるのは、久々の歴史ドラマ出演となるチェ・スジョン。もう一人の主人公キム・ユシンをキム・ユソクが演じる。善徳女王こと徳曼(トンマン)に扮するのは、パク・チュミ。

演出は、シン・チャンソクPD、キム・サンフィPD
脚本は、多くの歴史ドラマを手掛けているユ・ドンユン作家とキム・ソンドク

登場人物

武烈王・金春秋(チェ・スジョン): 新羅第29代国王で、聖骨の王族が途絶えたため真骨出身最初の国王となった。百済を滅ぼし、三国統一の基礎を作り、息子の文武王が高句麗を滅ぼし、三国統一を完了した。

キム・ユシン(キム・ユソク): 新羅の勇将で、金春秋の政治的同志。

徳曼王女(パク・チュミ): 後に新羅第27代善徳女王となる。金春秋の叔母。

勝曼王女(イ・ヨンア): 真平王の弟葛文(カルムン)王の娘で、後に第28代真徳女王となる。徳曼の従妹でもある。

宝羅宮主(ポラ・クンジュ) (チュ・ソヨン): 真平王の外孫女で、金春秋の最初の夫人。美室(ミシル)の孫で、コタソの母親。

金文姫(キム・ムニ) (リン・ア): キム・ユシンの妹で、後に金春秋の継妃・文明王后となる。自分の意思がしっかりし、その実現を可能にする女性。

金宝姫(キム・ボヒ) (ミン・ジア): キム・ユシンの上の妹で、金春秋の後宮・永昌(ヨンチャン)夫人となる。

天官女(チョングワンニョ) (イ・セヨン): キム・ユシンの初恋の巫女。彼のために命を落とす。

思道太后(サド・テフ) (チョン・ジェスン): 真興王の妃で、真智王の母、真平王の祖母。謀略家で、真智王の直系血筋である金春秋が王位に就くことを徹底的に妨害する。

真平王(キム・ハギュン): 新羅第26代王で、徳曼や天明の父親。金春秋の外祖父になる。

摩耶王后(イム・ナニョン): 真平王の夫人。徳曼と天明の母親。病弱なため、早くに亡くなる。

国飯(クッパン)・葛文王(カルムンワン)(ホン・イルグォン): 真平王の弟で、聖骨身分の最後の男子。姪の徳曼との結婚で、真平王の後継者になる予定であったが、精神病を患い、王位に就けなかった悲運の王族。勝曼(スンマン)の父親。

金龍春(キム・ヨンチュン) (チョン・ドンファン): 真智王の長男で、金春秋の父親。百済との戦で戦死する。

天明公主(チョンミョン・コンジュ) (チョ・ギョンスク): 春秋の母親。真平王の長女で、徳曼の姉。

スクルジョン(ソ・インソク): 思道太后と共に金春秋の王位継承を妨害する。キム・ユシンの外祖父。

万呼(マノ)夫人(チョ・ヤンジャ): の実母であるが、スクルジョンと再婚し、キム・ユシンの外祖母にあたる。

キム・ソヒョン(チェ・イルファ): キム・ユシンの父親で、滅んだ伽耶王家の末裔。

万明(マンミョン)夫人(キム・イェリョン): キム・ユシンの母親。スクルジョンの娘であり、真平王の異父妹。

キム・フムスン(パク・チェウン): キム・ユシンの弟。新羅の武将。

アルチョン(イム・ヒョク): 新羅の貴族で、金春秋の王位継承を支援する。アルチョンナンその人である。

ヨム・ジャン(ペ・ドファン): 花郎出身の新羅貴族。

義慈(ウィジャ)王(チェ・チョルホ): 百済最後の第31代王で、金春秋の娘コタソ殺害を命じたため、金春秋の仇とみなされる。

武王(ムワン) (パク・チョルホ): 子供の頃のあだ名をソドンヨといわれた百済の王で、義慈王の父王。

金春秋の父性愛と三国統一

金春秋は最初の妻である宝羅宮主が生んだコタソを溺愛していた。コタソが嫁いだキム・プムソクが百済との国境に近い大耶城の城主になると、百済の侵攻を受けて城は落ち、妻のコタソと共に捕えられ、義慈王の命令で二人は首を刎ねられ、新羅に送り返された。二人の無残な死骸を目の当たりにした金春秋は、義慈王を討ち、百済を滅ぼすことを誓う。キム・ユシン将軍の協力を得て、誓い通りに百済を攻め落とし、仇の義慈王を生け捕りにし、唐に送った。百済を滅ぼした後、金春秋は寿命が尽き、息子の法敏(ポムミン)王(後の文武王)が父王の意思を継ぎ、高句麗を滅ぼし、三国の統一を完成した。
もし百済の義慈王がコタソを殺さなかったなら、金春秋による百済の滅亡はなかったか、という仮定が生まれる。

アルチョンナンの描かれ方

新羅貴族で、花郎(ファラン)出身のアルチョンナンことキム・アルチョンが、このドラマでは中年の新羅高官として描かれている。「善徳女王」では、キム・ユシンや金春秋とほぼ同年代の若者として描かれていた。
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2012年09月28日

馬医(マイ)


馬医10月1日にスタートするMBCの歴史ドラマ。
「許俊」、「大長今(チャングム)」に次ぐイ・ビョンフン監督の三番目の<医学ドラマ>である。「トンイ」の次の作品であるから、イ・ビョンフン監督の制作意欲はまだまだ衰えていない。
今回は、賎しい身分の馬医者から王室御医にまで上り詰めた実在の漢方外科医・白光絃(ペク・クワンヒョン)の立志伝的生涯を描く。

演出は、イ・ビョンフン監督の他にチェ・ジョンギュPD
脚本は、イ・ビョンフン監督とコンビを組むキム・イヨン作家

登場人物

ペク・クワンヒョン(役者チョ・スンウ): 賎しい身分の馬医者から朝鮮最初の漢方外科医として王室医師になる。多くの命を救い、国王から神医と呼ばれる。誰からも親しまれる人柄の持ち主。

カン・チニョン(役者イ・ヨウォン): ヨジと言う幼名の孤児で、官婢として育てられるが、後に官衙から逃れ、男装して街中のアウトローとして生きる。ペク・クワンヒョンとの出会いをきっかけに医術に目覚め、恵民署の女医になる。

イ・ミョンファン(役者ソン・チャンミン): 特権階級両班の庶子に生まれ、ただひたすらに免賤を受ける目的のために医官の道を選ぶ。頭脳明晰で、卓越した政治感覚に恵まれたお蔭で、若くして王室医学生に選ばれる。医官になってからは、王室の医療を掌握することが権力につながると考え、医療を政治的に利用する。

チャン・インジュ(役者ユソン): 王室内医院の女医で、男性の医官を凌駕する天才的な頭脳と神技に近い鍼術を備えているが、女医という身分のために、その才能を表に出さず、隠している。チニョンと出会い、彼女に医術を教える師匠となる。偶然に出会ったペク・クワンヒョンを恵民署医学生として推薦する。

イ・ソンハ(役者イ・サンウ): イ・ミョンファンの息子で、科挙にも合格し、官僚としての前途が洋々で、父親の希望の星的存在。チニョンに心が惹かれ、クワンヒョンのライバルとなる。

コ・ジュマン(役者イ・スンジェ): 恵民署の最高責任者である堤調。朝廷の高官も兼ねている実力者。医学生ペク・クワンヒョンの医師としての卓越した才能と人柄を認め、その師匠、精神的支柱となる。

顕宗(ヒョンジョン) (役者ハン・サンジン): 朝鮮王朝第18代王。孝宗の後嗣。王位継承の正統性をめぐって権臣たちの攻撃に悩まされる。微弱な王権を立て直し、飢饉や疫病に苦しむ民百姓たちを救うために努力する。「トンイ」に登場した国王粛宗(スクチョン)の父王である。

スキ王女(役者キム・ソウン): 孝宗の四女で、顕宗の妹。わがままな王女からペク・クワンヒョンのよき理解者、守護天使に変身する。

ソ・ウンソ(役者チョ・ボア): ペク・クワンヒョンの応急処置と治療を受けて命が助かった後、彼を思慕するようになる。名門特権階級の家庭に生まれ、左議政(左大臣)の妻となるが、結婚一年で夫を急病で亡くす。

ペク・クワンヒョン (1625-1697)

朝鮮後期の鍼医である。腫気(皮膚の毛穴などから化膿性の菌が入り込み生じる炎症)の外科的治療術を本格的に開発し、漢方医学に外科的治療術を導入した医師である。
元々は馬の病気を治す馬医者であったが、馬の治療にあたっては鍼だけを使用して医書を見ることはなかった。鍼による馬の治療技術を極めると、人間の腫気にも施術し、効果を確認した。それ以来馬から人の腫気を治療する医師に転じ、数多の腫気の症状を臨床経験し、高度の医術を身に着けた。国王顕宗に認められ、王室内医院の医官に就いた。その後も医師としての功績が多く、国王の医師である御医に任命され、さらには地方官庁の長である県監にも登用される。顕宗の後を継いだ粛宗は、彼を神医と称賛した。
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2012年08月03日

アラン & サトー伝


アラン・サトー伝ロンドン・オリンピック終了後、MBCで放送予定の新時代劇。
慶尚南道密陽(ミリャン)の景勝地嶺南楼に今も言い伝えがある民潭「阿娘(アラン)伝説」を基に新解釈を試みたドラマである。
タイトルの「アラン」は、「阿娘」と漢字表記される若い女性の名前で、「サトー」とは、朝鮮王朝時代の地方行政単位の一つである郡の長こと郡守や府の長こと府使の呼び名である。

アランを演じるのはシン・ミナで、サトーに扮するのは徴兵明けでドラマ復帰第一作のイ・ジュンギ。

脚本は、「別巡検」シリーズを手掛けたベテラン、チョン・ユンジョンが書き、演出は「幻想のカップル」や「私の心が聞こえるかい」のキム・サンホPDと「ザ・キング ツーハート」、「階伯」、「逆転の女王」などのチョン・デユンPDが担当する。

配役

イ・ジュンギ: 新任の密陽サトー、キム・ウノ(前宰相キム・ウンブ大監の庶子。彼の弱みは、早くに亡くした母親のこと。名前を聞いただけで心が痛む。幼い時から幽霊の姿が見える不思議な能力のために幽霊たちに悩まされてきた。着任早々の密陽でアランの幽霊と出会い、彼女のよき理解者となる。二人して次々と起きる事件を解決していくが、それらがすべて一つの真実につながっている事実に驚愕する。密陽という場所で予想だにしなかった運命的な事件に遭遇することで、ずっと解けなかった謎が明らかになっていく)

シン・ミナ: 幽霊のアラン。生前の記憶を失ったため、自分の存在について知ろうとあらゆる努力をする。

ヨン・ウジン: チェ・ジュワル(密陽の実力者チェ大監の養子。表向きは感情に流されない、冷静で品位ある人物を装っているが、裏の姿は残忍な心の持ち主。アランが現れてからは、冷静さを失い、心が動揺する)

クォン・オジュン: トルセ(ウノの召使い。主人に対して小うるさくするが、心からウノのことを思っている。ウノへの愛が彼の存在理由でもある)

ハン・ジョンス: ムヨン(寡黙であるが、しっかりした心根を持つあの世の使者)

ファン・ボラ: パンウル(神通力があるのかないのか分からない巫女。彼女の唯一の願いは、神気に恵まれること。そんな彼女の願いに応えるかのようにアランが彼女の前に現れる。アランに引きずり回されるのが嫌で逃げたこともあるが、結局は彼女の協力者になる)

キム・ヨンゴン: チェ大監(密陽を実際に支配する実力者で、貪欲の象徴のような存在。強者には頭を下げ、弱者には強がる人物。自分の利益のためなら、あらゆる手段を尽くして手に入れるが、一方で、得たものを失うことを最も恐れて戦々恐々とする。巫女の依頼で養子をとるが、不満を隠せない)

ユ・スンホ(特別出演): 道教の神である玉皇上帝。天上を支配する王中の王。自他公認の天上のセクシー主君。年齢未詳であるが、見た目には輝くばかりの美青年。普段は、女、桃、芸術、賭け事にしか関心がないが、いざとなれば、カリスマ溢れる天尊の姿を見せる。

パク・チュンギュ(特別出演): 閻魔大王(原則を最も重視する。玉皇上帝に対してコンプレックスを持ち、彼との賭けには何としても勝ちたいと願う)

阿娘(アラン)伝説

慶尚南道密陽(ミリャン)の景勝地嶺南楼にまつわる民間伝説の一つである。
アランの本名は尹東玉(ユン・ドンオク)といい、密陽府使の娘であった。幼くして母親を亡くし、乳母の手に委ねられて育った。腹黒い乳母と通引(地方官庁の使い走り)の企みで、美しいアランは月見の散歩道で彼らに襲われる。最後まで通引に抵抗したアランは、刀で刺殺され、竹林に捨てられる。
父親の府使は、アランが男と密通して一緒に逃亡したと思い、官職を辞した。
この事件以来、密陽の新任府使は次々と赴任第一夜に謎の死体となって発見され、誰も府使になろうとしなかった。しかし、李上舎(イ・サンサ)という胆の据わった男が密陽府使を志願してやってくる。赴任第一夜に現れたアランの幽霊と出会い、彼女から無念の死に至った話を聞かされると、彼女の恨みを晴らしてやると約束した。李上舎はすぐさま通引を逮捕して処刑した。そして、アランの死体を探し出し、弔ってあげた。それ以後は、幽霊の姿は現れなかったという。
今も嶺南楼の下には、アランの霊魂に法要をささげた阿娘閣がある。

有名な民謡アリランの一つである「密陽アリラン」もこの嶺南楼の悲話から生まれたという。
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2012年07月27日

信義


信義8月13日からSBSで放送開始するフアンタジー歴史ドラマ。「太王四神記」以来のメガホンを握るキム・ジョンハク監督と脚本家ソン・ジナのコンビが送る作品。

高麗末期の青年武将がタイム・スリップして現代にやってくる。そこで、ちゃっかり者で現実主義者の女医と出会い、彼女を高麗時代に連れて行き、末期症状の高麗王朝を立て直そうと考える。高麗武将チェ・ヨンをイ・ミノ、現代の女医ユ・ウンスをキム・ヒソンが演じる。イ・ミノは時代劇初出演で、キム・ヒソンは6年ぶりの国内復帰ドラマとなる。MBCの「ドクター・チン」との類似性が物議をかもしたことも、話題の一つとなっている。

高麗時代は、漢方医学が飛躍的に発展した時代であった。ドラマの中で漢方医学の世界がメインに描かれる。
ドラマの舞台は、シン・ドンが生存していた時代と重なる高麗末期である。国王はコンミン王で、王妃はモンゴル皇族出身の魯国公主。シン・ドンの下女であったパニャが生母であったことから、王の血筋ではないと朝鮮王朝太祖・李成桂に烙印を押されたウ王(ウワン)とその子昌王(チャンワン)、高麗最後のコンヤン王らが登場する。

主人公チェ・ヨン(1316-1388)

高麗末期に実在した将軍で政治家であった。
ドラマの中で描かれる彼の姿は、世の中に未練のない29歳の青年で、高麗王室の護衛部隊長。
660年の時を飛び越えて現代のソウルにやってくる。ひょんなことから現代の女性整形外科医と出会い、彼女を高麗に連れて帰る。斜陽の王朝を再興し、真の国王を作ることを夢見る。色欲・金銭欲のない清廉潔白な人士として歴史に名を残している。唯一欲といえば、眠ること。それも長い居眠りが特技である。世の中に未練がないので、死ぬことも恐れない。死を恐れない人は小賢しいことにとらわれない。頭の回転が速い策士というよりは、竹を割ったような正面突破型の武将である。これが後に政敵李成桂に敗れて斬首となった所以である。

歴史上のチェ・ヨンは、コンミン王の後継ウ王のたっての願いを拒み切れず、娘を王の後宮として送り出したが、それによって権勢欲を膨らませることはなかった。ウ王の政治的後見人となり、軍部の最高位に上り詰めたが、時代を読み取る才は、李成桂に劣った。新進儒教勢力と手を結んだ李成桂は、元帝国の後に建国された明を上国と考えていた。明が高麗に対して西北地域の領土を要求すると、チェ・ヨンは遼東征伐を主張し、征伐軍の総司令官となって李成桂らの部下を派遣したが、威化島で回軍した親明の李成桂軍に攻められて殺害された。享年72歳であった。

父親崔元直の遺言である「黄金を見ても石と思え」の教えを生涯座右の銘として守り続け、愚直なまでに清廉潔白な生き方をした。

ヒロインのユ・ウンス

劇中の架空の人物。世の中に未練が多いちゃっかり者の現代女性。33歳の整形外科専門医である。元々は外科を専攻したが、外科は苦労が多く、お金にならないと知るや、ためらいもなく整形外科に乗り換えた。後三年だけ辛抱して金持ちの友達を唆して江南で開業するのが目標であった。そんなある日、薄汚いエキストラのような身なりで現れた男に拉致され、着いたところは高麗であった。その第一声は、「何?高麗時代? 何?チェ・ヨン将軍? 何?コンミン王? ちょっと、気でも触れたの!」であった。そんな彼女がチェ・ヨンの人柄に徐々に惹かれていき、彼と共に高麗の立て直しに尽力するようになる。彼女がどうやって元の現代に戻ってこられるのか、が楽しみとなる。

演出: キム・ジョンハク
脚本: ソン・ジナ

出演者

イ・ミノ: チェ・ヨン(高麗の武将)

キム・ヒソン
: ユ・ウンス(現代の女医)

ユ・オソン
: キ・チョル(高麗の貴族で、モンゴル帝国皇妃奇氏の兄。そのため、高麗では最高権力者の地位にある)

イ・ピルリプ
: チャン・ビン(高麗最高の医師。高麗王室付属医院の医師)

リュ・ドックワン
: コンミン王(高麗第31代国王。親モンゴル体制に終止符を打ち、治世の初期は善政を布くが、妻の魯国公主の死をきっかけに政治への関心を失い、日々酒色におぼれ、自分の親衛人士に殺害されるという悲劇的な末路を辿った)

パク・セヨン
: 魯国公主(モンゴル皇族のお姫様で、コンミン王に嫁いで、高麗にやってきた。行動的で賢明な女性で、コンミン王の善政を後押しするが、難産のために母子共々命を落とした)

ソン・フン:  天音子(チョヌムジャ) (キ・チョルの弟弟子で高周波数の音で人を害する笛の使い手

シン・ウンジョン:  火手人(ファスイン) (キチョルの妹弟子で、火術の使い手)

イ・ビョンジュン
: チョ・イルシン(武将)

ユン・グンサン
: チェ・ヨンの護衛武士
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2012年06月28日

ドクター・チン


ドクター・チン5月26日からMBCで放送されているメディカル・ドラマ。

時代劇か現代劇か

主人公が現代の21世紀から1860年代にタイム・スリップした内容なので、時代劇か現代劇かの区分に迷う。主な活動舞台が19世紀後半で、その時代の実際の史実がかかわっているので、時代劇に分類する。

日本のドラマのリメーク

日本のドラマ「仁」(JIN)を原作にした韓国版。日本のオリジナルでは19世紀の幕末が舞台となっているが、韓国バージョンでは、同じ頃の安東金氏(アンドン・キムシ)による勢道政治社会に主人公の医師が時空を超えて紛れ込む。そこで、虐げられた王族の興宣君(フンソングン=後の興宣大院君)と出会い、彼が安東金氏を倒し、政権の座に就くまでの歴史に成り行きでかかわってしまう。

ドクター・チンの超時空旅行

現代において自分の身近な人に起きた異変がきっかけで過去へのタイム・スリップに遭遇してしまった21世紀の名神経外科医が、19世紀後半のソウルに転がり込んで多くの難病人の命を救う。当時の恐ろしい伝染病コレラに対して点滴治療を行って成功し、不本意ではあるが、歴史を変えてはならないと思いつつもペニシリンを製造して多くの命を助ける。特に外科手術を行うたびに、当時の人々を驚かせ、奇跡の人と思われる。そんなドクター・チンことチン・ヒョクは、19世紀の過去に21世紀の恋人ユ・ミナと瓜二つの女性ホン・ヨンネを見出す。ユ・ミナは不慮の交通事故で重体の身であるが、彼女を残して19世紀に来てしまったチン・ヒョクは、少しずつ自分の超時空旅行の意味を悟り始める。現代の自分の周辺に起きていることは、過去にその因縁があると。そして、19世紀のホン・ヨンネは21世紀のユ・ミナとどう関わっているのか、が徐々に判明していく。もう一人の女性がすべてを知っているキー・パーソンであった。

日本版の坂本龍馬が、韓国版では興宣君イ・ハウンに置き換えられている。ストーリーの展開が面白いので、視聴率が上昇中である。終盤にどのようなどんでん返しがあるのか、楽しみの余地が大きいドラマと思われる。

主人公チン・ヒョクをソン・スンホンが、ユ・ミナとホン・ヨンネの二役をパク・ミニョンが演じる。イ・ソヨンが久しぶりに妓生春紅(チュノン)に扮して出演している。

勢道政治

この政治形態が生まれるきっかけになったのは、名君の誉れ高い第22代国王正祖、イ・サンである。学問好きの彼は、自分の読書の時間に追われて、実際の政務を信頼する側近に任せる傾向が強かった。その最初の人物が、ドラマにも登場した洪国栄(ホン・クギョン)であった。彼の行き過ぎた専横ぶりが明白になると、遠島に処して自ら政治を行い、数々の文化政策を実施して後世に名君の名を残した。多忙な国王は、後嗣に恵まれず、晩年に得た王世子が10歳になった1800年に死去した。死の床で幼い国王の舅となる安東金氏の金祖淳(キム・ジョスン)に純祖の後見を依頼していた。1804年、正祖亡き後垂簾聴政を行っていた貞純王后が亡くなると、政治の実権は安東金氏一族に掌握され、その後約60年にわたる勢道政治が始まった。「平氏に非ずんば人に非ず」の平氏のような存在になった彼らは、権力を独占・乱用して国を荒廃させ、民の生活を疲弊させ、社会は乱れに乱れた。諸悪の根源、安東金氏一門を退け、再び強い王権による安定した国造りに立ちあがったのが、興宣君イ・ハウンであった。安東金氏を憎んでいた趙大王大妃とその一族と手を組み、病弱な国王の死去と同時に、自分の二男を次の王位に就かせることに成功し、安東金氏の勢道政権に終止符を打った。王になった息子は第26代高宗となる。

演出: ハン・ヒ。
脚本: ハン・ジフン、チョン・ヒョンジン

配役

ソン・スンホン: ドクター・チンことチン・ヒョク

パク・ミニョン
: ホン・ヨンネとユ・ミナの二役

キム・ジェジュン
: キム・ギョンタク(捕盗庁従事官。安東金氏左議政キム・ビョンヒの庶子。武芸に秀で、自尊心が強く、勝負にこだわる性格。ホン・ヨンネの婚約者)

イ・ソヨン
: ソウル城内最高の妓生春紅。未来を占う能力者。

イ・ボムス
: 興宣君イ・ハウン。朝鮮時代の代表的風雲児。

チョン・ウンピョ
: ホ・グワン(活人署=貧民救済病院の古参医員で、16世紀の名医許俊の子孫と自称する)

イ・ウォンジョン
: チュパリ(下町のごろつきの頭目)

キム・ウンス
: キム・ビョンヒ(安東金氏の最高実力者で左議政)

キム・イル
: ユ・ホンピル(内医院最高御医=実力よりも政治的手腕で御医に上り詰めた人物)

キム・ミョンス
: キム・デギュン(キム・ビョンヒの嫡子であるが、無能で問題ばかり起こす)

キム・ビョンチュン
: キム・ビョンオク(キム・ビョンヒの右腕)

チン・イハン
: ホン・ヨンヒ(ヨンネの兄。南人出身の浪人の身であるが、実の姿は義賊団の頭領)

キム・ヘオク
: ホン兄妹の母親

もう一つのメディカル・ドラマ「信義」

8月中頃からSBSで放送予定されている。制作するのは、「太王四神記」を演出したキム・ジョンハクPDと脚本ソン・ジナのコンビ。やはり現代の医師が高麗末期の過去にタイム・スリップし、その時代の武士と出会い、二人して混乱した社会の治療を試みる。それは、世の中を正してくれる名君を作り出すことであった。過去にタイム・スリップする主人公の現代の女医を、6年ぶりに韓国芸能界に復帰するキム・ヒソンが演じる。女医のパートナーとなる高麗の武士にイ・ミノが扮する。他にイ・ピルリプ、ソン・フンなどが共演する。


posted by rekishinootoshimono at 05:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする