2013年06月25日

火の女神チョンイ


火の女神チョンイMBC歴史ドラマ「九家の書」の後を受けて、7月1日から放送を開始する32話連続時代劇。意外ではあるが、陶磁器の古里ともいえる韓国で陶工を主人公にした初めてのドラマとなる。やや骨太の作品となるようである。主人公の女性陶工ユ・ジョンを5年前の「風の画員」以来二度目の時代劇となるムン・グニョンが演じる。もう一人の主人公、光海君(クワンヘグン)を「チャッペ」以来のイ・サンユンが演じる。また、ユ・ジョンの夫で陶工のキム・テド(金泰道)に扮するのは、初めての時代劇に挑戦するキム・ボム。ドラマの中では、陶工ではなく、護衛武士として登場し、チョンイを守る最中に死ぬという設定になっている。

このドラマでは、日本に連れて行かれる前のユ・ジョンが朝鮮王朝初の女性陶工になるまでの活躍が描かれる。

舞台となる時代は、16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮を侵略した文禄・慶長の役(韓国では壬辰倭乱という)の頃。戦争のさなか、数多の朝鮮陶工たちが日本の諸藩に連れて行かれ、日本各地に登り窯を設けて焼き物の里を作っていった。
ドラマの主人公、チョンイとその夫も鍋島藩に連行され、武雄と有田で白磁を焼き続け、有田焼の礎を築いた。有田の陶祖と祀られている李参平は、別の一団を率いて色付け有田焼の基礎を作った。
チョンイの夫、金泰道は、望郷の念から自分の故郷金海の古い地名である「深海」を苗字とし、深海宗伝と名乗った。

演出: パク・ソンス、チョン・デユン
脚本: クォン・スンギュ、イ・ソユン

出演

ムン・グニョン:  チョンイことユ・ジョン。後に百婆仙(ペクパソン)と呼ばれて、陶工たちの母親的なリーダーとなり、白磁の制作に全身全霊を傾ける。

チン・ジヒ:  チョンイの子役

イ・サンユン:  王世子・光海君(クワンヘグン)。後に悲運の廃王となり、配流地の済州島でその生涯を終える。

ノ・ヨンハク:  光海君の子役

キム・ボム:  チョンイの夫で陶工の金泰道(金宗伝)。日本に連れてこられてから深海宗伝と名乗って白磁を焼く。

ソ・ヒョンジン:  ファリョン。チョンイの幼なじみであると同時にライバルでもある。陶磁器を見る目が鋭く、虚と実をしっかりと区別する賢明な女性で、後に商人として名声を確立する女丈夫。

ハン・ゴウン:  国王宣祖の後宮、インビン金氏。自分の産んだ息子を王位継承者にするために、ことごとく光海君の前に立ちはだかる悪縁の義母。

パク・コニョン:  チョンイのライバル、イ・ユクト

イ・グワンス:  光海君の実兄臨海君(イムヘグン)。弟に殺されることになる悲運の王子。

チョン・グワンニョル:  陶磁器の最高カリスマ的名匠ではあるが、冷徹な野心家であるイ・ガンチョン

ソン・オクスク:  商団の行首(ヘンス=親方)

イ・ジョンウォン:  チョンイの父親、ユ・ウルタム

チョン・ボソク: 国王宣祖

百婆仙(1561-1656)と深海宗伝

96歳まで長生きしたチョンイは、仲間の陶工たちから尊崇の念を込めて百婆仙と呼ばれた。1592年から1597年の間に日本に連れてこられたチョンイは、1656年3月10日にその波乱の生涯を閉じた。60年以上を鍋島藩の領内で暮らしたことになる。夫の金泰道は、望郷の念絶ち難く、深海宗伝と名乗りつつ陶工として生き、1618年10月29日に死去した。二人の曾孫が曾祖父母の名前から一字を継ぎ、深海宗仙(ふかみ むねのり)を名乗り、曾祖母の碑を建立した。

チョンイと光海君

このドラマの中でチョンイと光海君は初恋同士として描かれる。豊臣秀吉の侵略によりチョンイは夫と共に戦利品として日本に連行される。この時、チョンイと光海君は生き別れとなり、二度と会うこともなく、数奇な運命をそれぞれ歩むことになる。紆余曲折の末に父王の後を継いだ光海は、名君の素質を持ちながら、インビン金氏の孫にあたる仁祖のクーデタにより、暴君と呼ばれて廃位に追い込まれる。済州島に流された光海は、そこでストイックな学者のように生き続け、天寿を全うした。

光海君といえば、ケトンこと尚宮(サングン)キム・ゲシを欠かせない。歴史ドラマ「王の女」や「西宮」などの主人公となった実在人物である。光海君の政治参謀であり、愛人であった。

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2013年04月23日

天命


天命4月24日からKBSの水木ドラマとして始まる時代劇。朝鮮王朝版逃亡者の物語である。チャングムの王でお馴染みの中宗亡き後、その長男であるイ・ホこと仁宗(インジョン)の毒殺謀反に巻き込まれ、逃亡者となる内医院医官チェ・ウォンが不治の病に罹った愛娘の命を救うために死闘を繰り広げる。主人公のチェ・ウォンを演じるのは、今役者として最高に乗っているイ・ドンウク。相手役の女医ホン・ダインに扮するのは、ソン・ジヒョ。中宗の主治医チャングムも中年の姿で登場する。

演出: イ・ジンソ、チョン・ウソン
脚本: チェ・ミンギ、ユン・スジョン

出演

イ・ドンウク: チェ・ウォン(宮廷内医院医官。本当は名医の素質を持っているのに、それを故意に隠し、いい加減な人間のように振る舞う。宮廷内の権力闘争に巻き込まれ、殺人者の濡れ衣を着せられ、逃亡者となるが、目の中に入れても痛くない一人娘チェ・ランの不治の病を治すために駆けずり回る)

ソン・ジヒョ: ホン・ダイン(第二のチャングムを夢見る内医院女医)

パク・チヨン: 文定王后尹氏(中宗の継妃で、仁宗の継母。稀代の野心家で、唐代の則天武后のように王位に執着する。仁宗毒殺の首謀者)

イム・スロン: 世子イ・ホ(後の仁宗。中宗の長男で、朝鮮王朝を通じて在位期間が最も短かった国王。毒殺される)

ユン・ジニ: ソベク(フッソク村の盗賊団頭目コチルの一人娘)

イ・ウォンジョン: コチル(フッソク村盗賊団の頭目)

キム・ユビン: チェ・ラン(チェ・ウォンの娘で、不治の病に侵される)

ソン・ジョンホ: イ・ジョンファン(義禁府都事。チェ・ウォンを追いかける冷酷な追撃者)

クォン・ヒョンサン: イム・コッチョン(盗賊団頭目コチルの右腕。後に義賊となって国家を揺るがす反乱を企てるが、官憲に捕えられ斬首される)

イ・ジェヨン: チョンボン(名門上流階級に劣らない学識を持つ革靴屋で、在野の医師。趙光祖の死後20年、彼の志を継ぐ士林派官僚や学者たちを糾合して秘密結社「深谷志士」を組織し、その首領となる。イ・ホが新しい朝鮮を作る国王と確信し、その配下に入る)

キム・ミギョン: チャングム(中宗の主治医となる朝鮮最高の女医)

チェ・ピルリプ: ミン・ドセン(王世子の主治医。チェ・ウォンとイ・ホの竹馬の友。イ・ホの毒殺に関与させられ、不可思議な死者の伝言を残したまま死体となって発見される)

第十二代仁宗と文定王后

仁宗の本名はイ・ホで、在位したのはわずか9ヶ月足らず。世子の期間が24年と長かった。この世子時代、継母の文定王后から絶えず脅迫に近い圧迫を受け続けてきた。ドラマ「女人天下」に登場する中宗の第三王妃尹氏である。意地悪で権力欲の強い彼女は、自分の実子慶源大君を王位に就かせるために仁宗に精神的な圧力をかけて早死に至らしめている。親孝行で清廉な学者肌の若き国王は、継母から絶えず受けるストレスに耐え切れず、原因不明の病気に罹り、亡くなってしまった。こうした経緯から毒殺説も否定されていない。後を継いだのは、異母弟の明宗。文定王后の思い通りになる。宮廷女官チャングムの誓い」にも登場した王妃である。
「女人天下」と「宮廷女官チャングムの誓い」を念頭に置きながら視聴すれば、このドラマはより一層楽しめるであろう。
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2013年04月06日

張玉貞、愛に生きる


張玉貞、愛に生きる「野王」の後続として4月8日からSBSで放送開始の歴史ドラマ。主人公の張玉貞は朝鮮王朝三大悪女の一人、張禧嬪(チャン・ヒビン)の本名である。何度も繰り返しドラマ化される実在人物である。今回は、張禧嬪の側に立って描かれる。敵対する仁顕王后と崔同伊(トンイ)は、悪意のある人物として描かれる。

張禧嬪をキム・テヒ、英祖の父王、粛宗(スクチョン)をユ・アインが演じる。
ドラマと同名の原作「張玉貞、愛に生きる」を書いたのはチェ・ジョンミで、脚本も手掛ける。
演出はプ・ソンチョル。

出演

キム・テヒ: 張玉貞=禧嬪張氏(劇中、当時の服飾デザイナーとして登場し、その美貌は粛宗ことイ・スンの心をとらえる)

ユ・アイン: イ・スン=第19代粛宗(母親譲りの頭脳派国王。西人と南人の対立関係を巧みに操作して王権の強化を図る。このため、自分の周辺の女性たちをも政争に巻き込むことになる)

ホン・スヒョン: 仁顕王后閔氏(歴史書には慈悲深く良妻の鏡として描かれている。ドラマの中では、夫の国王に生涯愛されず、張禧嬪に対する嫉妬心に燃える偽善的王妃として描かれる)

ハン・スンヨン: 雑仕女崔同伊(チェ・トンイ)=後の淑嬪崔氏(王宮にて女官たちの下働きする奴婢の身分から国王の側室になり、英祖の生母となる。味方の仁顕王后が急死すると、張禧嬪が巫女を使って王妃を呪詛して殺したと粛宗に告口をし、張禧嬪を賜薬死に至らしめる。ドラマの中で泥棒猫のような人物として描かれる)

キム・ハウン: 仁敬王后金氏(粛宗の第一夫人。若くして病死する)

チェヒ: ヒョン・チス(初恋の張玉貞を影のように見守る。九死に一生を得て清国の商人に育てられ、陳大人と名乗って帰国する。母親を殺し、自分も殺害しようとしたチャン・ヒョンに対する復讐心は、初恋の張玉貞にも向けられ、西人派に加担して彼女を破滅へと導く)

イ・サンヨプ: 東平君李杭(トンピョングン イ・ハン)(当代一書芸と文章に秀でた王族で、風流の人であるが、政治的には南人に組し、張玉貞の後援者となる。粛宗にとっては叔父にあたる)

ソ・ドンイル: チャン・ヒョン (張玉貞の叔父。訳官で大富豪でもある。野心家で張玉貞の宮廷入りを図った一人でもある)

キム・ソラ: 尹氏(張玉貞の母親。その美貌は娘に引き継がれる。両班家の奴婢であったことが、娘にとって身分的足枷となる)

ユン・ユソン: 姜氏(張玉貞の裁縫の師匠で、精神的支柱となる人物。ヒョン・チスの母親で、チャン・ヒョンに殺される)

イ・ヒョンチョル: 福善君(ポクソングン)(王位継承権の高い王族。粛宗から王位を奪おうとして反逆罪に問われる)

アヨン: ミョンアン公主(粛宗の姉妹で、張玉貞を毛嫌いする)

イ・ヒョジョン: 閔惟重(ミン・ユジュン)(仁顕王后の父親。西人の巨頭であり、老獪な政治家)

歴代の張禧嬪を演じた女優たち

張禧嬪キム・ジミ: 映画「張禧嬪」(1961)

ナム・ジョンイム: 映画「妖花張禧嬪」(1968)

ユン・ヨジョン: MBCドラマ「張禧嬪」(1971)

イ・ミスク: MBCドラマ「女人列伝」第一話「張禧嬪」(1982)

チョン・インファ: MBCドラマ「朝鮮王朝五百年 仁顕王后」(1988)

チョン・ソンギョン: SBSドラマ「張禧嬪」(1995)

キム・ヘス: KBSドラマ「張禧嬪」(2003)

イ・ジェウン: KBSドラマ「HDTV文学館 悲しいかな、忘れられるということは」(2005)

イ・ソヨン: MBCドラマ「トンイ」(2010)

チェ・ウリ: TVNドラマ「仁顕王后の男」(2012) 
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2013年03月16日

九家の書


九家の書4月からMBC月火ミニシリーズの枠で放送が始まる歴史ドラマ。九尾狐一族にまつわる話である。

九家の書とは

数千年来九尾狐一族に伝えられてきた密書で、神の桓雄が地上に降臨した当時、この地を守ってきた数多の守護霊に人間になれる機会を与えようとして作った約束の書のことである。檀君神話で虎族と熊族がやはり人間になるために百日の間、洞窟の中でニンニクとよもぎだけを食して祈祷に明け暮れたのも檀君から約束の書を受け取るためであった。



この「九家の書」を手に入れるには、三つの禁忌事項を守らなければならない。

1. 人間を絶対に殺生してはならない。

2. 人間が助けを求めた時、絶対に知らん顔してはならない。

3. 人間に守護霊であることを絶対に知られてはならない。

この三つの禁忌事項を百日間守り通せば、檀君が約束した「九家の書」が目の前に現れると言い伝えられる。しかし、これは伝説にすぎず、本物の九家の書を見たという人は誰もいない。九尾狐一族の誰一人として百日の祈祷に成功した者がいなかったからである。

ドラマの舞台となる時代は、16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮を侵略した文禄・慶長の役の前夜。全羅道左水使として赴任してきた李舜臣が日本の侵攻を察知して鉄甲船の亀甲船(コブクソン)を建造し始める。李舜臣との心の交流を通じて、半獣半人の主人公、チェ・ガンチは人間への成長を遂げる。

最終回でおやっ、と思わせる、カン・ウンギョン作家的な落ちがついている。

配役

イ・スンギ: チェ・ガンチ(智異山の守護神ク・ウォルリョンと人間の母ソファの間に生まれた半人半獣)

ペ・スジ: タム・ヨウル(タム・ピョンジュンの一人娘で、無形刀館の教官)

イ・ソンジェ: チョ・グワヌン(立身揚名と出世のためならどんなことでもする野心家)

チョ・ソンハ: タム・ピョンジュン(タム・ヨウルの実父。無形刀館を運営し、後進の養成に邁進する)

ユ・ドングン: 李舜臣(全羅道左水営節度使。タム・ピョンジュンの旧友)

チョン・ヘヨン: チョン・スリョン(春花館の行首妓生)

特別出演

イ・ヨニ: ユン・ソファ(チェ・ガンチの生母)

チェ・ジニョク: ク・ウォルリョン(智異山を守る守護霊でチェ・ガンチの父親)

演出 シン・ウチョル、キム・ジョンヒョン

脚本 カン・ウンギョン

カン・ウンギョン作家のお手並み拝見である。
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2013年03月13日

亀岩 許浚(クアム ホ・ジュン)


亀岩・許浚3月18日からMBCで放送開始となる120話の毎日連続歴史ドラマ。MBCはこれまで何度もドラマで許浚を取り上げてきた。1999年のイ・ビョンフン監督作品では、チョン・グワンニョルの渋い名演技が記憶に新しい。
今回の作品で主人公の許浚を演じるのは、「武神」に主演したキム・ジュヒョク。
彼の父親、故キム・ムセンも1975年の歴史ドラマ「執念」の中で許浚役を務めたことがある。親子二代で同一人物を演じることになる。亀岩とは、許浚の号である。

脚本は、前作と同様にチェ・ワンギュが書き、演出は「朱蒙」、「階伯(ケ・ベク)」などの歴史ドラマを手掛けたキム・グノンPDが務める。原作は、イ・ウンソン著「小説・東医宝鑑」。

配役

キム・ジュヒョク: 許浚(ホ・ジュン)

パク・チニ
: イェジン

ペク・ユンシク
: ユ・ウィテ

コ・ドゥシム
: 許俊の母親孫氏

キム・ミスク
: ユ・ウィテ夫人呉氏

パク・ウンビン
: イ・ダヒ

チェ・サンフン
: 許俊の父親ホ・リュン

ナムグン・ミン
: ユ・トジ

キョン・ミリ
: ハマンテク

パク・チョルミン
: ク・イルソ

チョン・ウンピョ
: イム・オグン

ヨ・ホミン
: ヤンテ

チェ・ジョンファン
: ヤン・イェス

イ・ジェヨン
: キム・ミンセ(サムジョク)

チョン・ホビン
: アン・グワンイク
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2013年01月04日

2012 KBS演技大賞


2012 KBS演技大賞KBS公開ホールで開かれた2012年度の演技大賞授賞式。総合司会に選ばれたのは、年度の人気ドラマに出演したユ・ジュンサンとユン・ヨジョン、イ・ジョンソクの三人であった。最初は面白い組み合わせの三人司会だと思われたが、各人が属する「二十代、四十代、六十代」を事あるごとに何度も繰り返すので、少し食傷気味になる。最後には三人の歯車が微妙にかみ合わないという印象が残った。
今回もショー的要素が強調された式典であった。若い俳優たちの活躍が目立つ。
他の放送局にはなかった2013年放送予定ドラマのPR映像を流し、視聴者の注目を促した。2月に放送される「アイリス2」の紹介から授賞式は始まる。出演者たちも顔を揃え、KBSの力の入れようがうかがえた。
受賞者が次々と舞台に上り、受賞スピーチを披露するのであるが、話すことが別段ないのに、無理矢理に話さなければならないような状況が度々あった。このスピーチを、各人に何語までと制限を加えて、もっと簡単にするとか、廃止するほうがいいのではないか、と感じるようになる。SBSの受賞スピーチでキム・サンジュンが言い放った「ありがとう」の一言がとても印象的であった。

受賞者と受賞作品

大賞 キム・ナムジュ(棚ぼたのあなた)

最優秀演技賞

男子
 ソン・ジュンギ(この世のどこにもいない善い男)
    ユ・ジュンサン(棚ぼたのあなた)
女子 ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)

作家賞 パク・チウン(棚ぼたのあなた)

優秀演技賞

毎日連続ドラマ部門
男子 キム・ヨンチョル(星も月も取ってあげよう)
    キム・ドンワン(元気を出して、ミスター・キム)
女子 キム・イェリョン(愛よ、愛よ)
    ソ・ジヘ(星も月も取ってあげよう)

ミニシリーズ部門
男子 シン・ヒョンジュン(オー!ララ[あらまあ]夫婦)
女子 チョン・ナラ(学校2013)

中編ドラマ部門
男子 オム・テウン(赤道の男)
女子 イ・ボヨン(赤道の男)

長編ドラマ部門
男子 チュ・ウォン(カッシタル)
女子 ユン・ヨジョン(棚ぼたのあなた)

助演賞

男子
 キム・サンホ(棚ぼたのあなた)
      パク・キウン(カッシタル)
女子 チョ・ユニ(棚ぼたのあなた)

新人演技賞

男子 イ・ヒジュン(棚ぼたのあなた、チョヌチ)
    イ・ジョンソク(学校2013)
女子 オ・ヨンソ(棚ぼたのあなた)
    チン・セヨン(カッシタル)

青少年演技賞

男子
 ノ・ヨンハク(大王の夢)
女子 ナム・ジヒョン(ドラマ・スペシャル「少女探偵パク・ヘソル」)

連作・一幕ドラマ賞

男子(連作部門)
       ヨン・ウジン(普通の恋愛)
     (一幕ドラマ部門)    ソン・ジュン(湿地生態報告書)
女子(連作部門)       ユ・ダイン(普通の恋愛)
     (一幕ドラマ部門)  パク・シネ(心配なさらないで、幽霊です)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞
オム・テウン(赤道の男)

人気賞

男子
 チュ・ウォン(カッシタル)
女子 ペ・スジ(ビッグ)

ネットシチズン賞

ソン・ジュンギ(この世のどこにもいない善い男)
ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)
ユン・ア(愛の雨)

ベスト・カップル賞

ソン・ジュンギ + ムン・チェウォン(この世のどこにもいない善い男)
イ・ヒジュン + チョ・ユニ(棚ぼたのあなた)
ユ・ジュンサン + キム・ナムジュ(棚ぼたのあなた)
イ・サンユン + イ・ボヨン(私の娘ソヨンイ)


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2012 SBS演技大賞


2012 SBS演技大賞2012年度の演技大賞授賞式の様子が12月31日夜、SBSプリズムタワーから生放送された。
今回の総合司会をイ・ドンウクとチョウ・ヨウォンの二人が務めた。映像メディアを扱う放送局として映像を駆使した進行は、MBCの演技大賞にはなかったパフォーマンスであった。若い新人たちの活躍が目立ち、各ドラマの主役を演じた役者たちが出来るだけ勢揃いして出席していた。ドラマ出演者たちの祝賀公演のパーフォーマンスもふんだんに取り入れて式典のマンネリ化を阻止していた。
SBSの演技大賞授賞式の出席率が高いのは、ニュースター賞と10大スター賞を設けているためかも知れない。総合司会のイ・ドンウクが好印象を与えていた。
大賞を「追跡者」で好演したソン・ヒョンジュが受賞したのは、ほとんどの人が納得のいく選考結果であった。

受賞者と受賞作品

大賞 ソン・ヒョンジュ(追跡者)

最優秀演技賞

ドラマスペシャル部門
男子 ソ・ジソプ(幽霊)
女子 ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

ミニシリーズ部門
男子 イ・ミノ(信義)
女子 チョン・ヨウォン(ドラマの帝王、サラリーマン楚漢志)

週末/連続ドラマ部門
男子 チャン・ドンゴン(紳士の風格)
女子 キム・ハヌル(紳士の風格)

優秀演技賞

ドラマスペシャル部門
男子 パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
女子 チョン・ユミ(屋上部屋の王太子)

週末/連続ドラマ部門
男子 キム・スロ(紳士の風格)
女子 シン・ウンギョン(それでもあなた)

ミニシリーズ部門
男子 キム・サンジュン(追跡者)
女子 キム・ソンニョン(追跡者)

特別演技賞

週末/連続ドラマ部門
男子 キム・ミンジョン(紳士の風格)
   イ・ジョンヒョク(紳士の風格)
女子 キム・ジョンナン(紳士の風格)

ドラマスペシャル部門
男子 クワク・トウォン(幽霊)
女子 イ・ジン(大風水)

ミニシリーズ部門
男子 イ・ドックワ(サラリーマン楚漢志)
女子 チャン・シニョン(追跡者)

10大スター賞

パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
ソ・ジソプ(幽霊)
ソン・ヒョンジュ(追跡者)
イ・ミノ(信義)
チャン・ドンゴン(紳士の風格)

キム・ハヌル(紳士の風格)
シン・ウンギョン(それでもあなた)
チョン・ヨウォン(ドラマの帝王、サラリーマン楚漢志)
チェ・シラ(五本の指)
ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

ニュースター賞

ミン・ホ(美しいあなたに)
イ・ジョンヒョン(紳士の風格)
イ・ヒョヌ(美しいあなたに)
チョン・ウヌ(五本の指、太陽の新婦)

コ・ジュニ(追跡者)
クォン・ユリ(ファッション王)
パク・セヨン(信義)
パク・ヒョジュ(追跡者)
ソルリ(美しいあなたに)
ユン・ジニ(紳士の風格)

視聴者人気賞
男子 パク・ユチョン(屋上部屋の王太子)
女子 キム・ハヌル(紳士の風格)

ベスト・カップル賞
キム・ミンジョン + ユン・ジニ(紳士の風格)
パク・ユチョン + ハン・ジミン(屋上部屋の王太子)

放送3社ドラマPDが選んだプロデューサー賞
パク・クニョン(追跡者)
チェ・シラ(五本の指)

功労賞
キム・ウンスク(「紳士の風格」の劇作家)
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2012年12月31日

2012 MBC演技大賞


2012 MBC演技大賞毎年恒例の演技大賞授賞式が12月30日、ソウル市内ヨイドのMBC公開ホールで開催された。
総合司会に選ばれたのは、「メイ・クイーン」のキム・ジェウォンと「光と影」のソン・タンビの二人。二人の司会ぶりは好感が持てるほどに手際がよかった。
今年もまた、MBCドラマの主人公を演じた役者たちが授賞式に欠席するのが目立った。
その点、アン・ジェウクは仕事の帰りに急いで式場に駆けつけてきた。別に受賞者に選ばれたわけではないが、式典の場を飾った姿勢にはプロのあり方を感じさせた。
今年の大賞を手にしたのは、「馬医」のチョ・スンウであった。彼はドラマに初めて出演した映画や舞台の俳優で、そんな彼に対するMBCからのご褒美のようであった。彼が出演中のドラマは、まだ半分の分量しか放送されていない。


受賞者及び受賞作品


演技大賞 チョ・スンウ(馬医)

今年のドラマ賞 太陽を抱いた月

最優秀演技賞

連続ドラマ部門
男子 キム・ジェウォン(メイ・クイーン)
女子 ハン・ジヘ(メイ・クイーン)

特別企画部門
男子 チョ・スンウ(馬医)
女子 ソン・ユリ(神々の晩餐)

ミニ・シリーズ部門
男子 キム・スヒョン(太陽を抱いた月)
女子 ハン・ガイン(太陽を抱いた月)

優秀演技賞

連続ドラマ部門
男子 チェヒ(メイ・クイーン)
女子 ソ・ヒョンジン(神々の晩餐、オ・ジャリョンが行く)

特別企画部門
男子 イ・サンウ(神々の晩餐、馬医)
女子 ソン・タンビ(光と影)

ミニ・シリーズ部門
男子 パク・ユチョン(会いたい)
女子 イ・ユンジ(ザ・キング ツーハート)

韓流スター賞 ユン・ウネ(会いたい)

ベスト・カップル賞 イ・ジュンギ + シン・ミナ(アラン・サトー伝)

人気賞

男子
 キム・スヒョン(太陽を抱いた月)
女子 ユン・ウネ(会いたい)

功労賞 故チョ・ギョンファン(「チャングム」、「イ・サン」、「トンイ」などで悪役高官を演じた。突然の死去を惜しんでの授賞)

黄金演技賞

男子
 イ・ドックワ(メイ・クイーン)
     チョン・グワンニョル(光と影、会いたい)
女子 ヤン・ミギョン(太陽を抱いた月、メイ・クイーン)
     チョン・インファ(神々の晩餐)

放送3社ドラマPDが選んだ今年の演技者賞 イ・ソンミン(ゴールデン・タイム)

新人演技賞

男子
 キム・ジェジュン(ドクター・チン)
     イ・ジャンウ(アイドゥ・アイドゥ、オ・ジャリョンが行く)
女子 キム・ソウン(馬医)
     オ・ヨンソ(オ・ジャリョンが行く)

子役演技賞

男子
 ヨ・ジング(太陽を抱いた月、会いたい)
女子 キム・ユジョン(太陽を抱いた月、メイ・クイーン)
     キム・ソヒョン(太陽を抱いた月、会いたい)

今年の作家賞

ソン・ヨンモク(メイ・クイーン)
チン・スワン(太陽を抱いた月)

声優賞

外国ドラマ吹き替え声優
 チョン・スビン(CSIマイアミ10)
ラジオ声優演技賞 チェ・サンギ(苦戦熱戦)
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2012年12月10日

チョヌチ(田禹治=チョン・ウチ)


チョヌチ11月21日からスタートしたKBSのヒュージョン歴史ドラマ。
洪吉童(ホン・ギルトン)亡き後、その後継者となるはずであった道士チョヌチを主人公にした物語である。理想の王国・栗島国(ユルト国)を南の島に建国した洪吉童とその孫娘ムヨンは、元同志の裏切りにより王国と共に葬り去られる。洪吉童を父親のように慕うチョヌチが復讐を果たすために朝鮮王国に戻ってきて、暴政と飢饉で苦しむ貧しい人々を救済していく姿が描かれる。ドラマの舞台となる時代は、反正(クーデタ)で倒された燕山君(ヨンサングン)の後、王位に就いた中宗の治世下である。チャングムの生きた時代と重なる。
チョヌチを演じるのはチャ・テヒョン。チョヌチは下級官吏イ・チを表の顔にしている。二人の入れ替わりは厠の中で行われる。電話ボックスでクラーク・ケントと入れ替わるスーパーマンを連想させる。
中宗の側に仕える内侍(宦官)の権力者ソチルを演じるイ・ジェヨンの存在感が光っている。本当に役者である。チョヌチの親友から敵に変わったマ・ガンニム役のイ・ヒジュンという若手の俳優も注目に値する。「王の男」で燕山君を演じたチョン・ジニョンがチョヌチの師匠役で特別出演する。

演出はカン・イルスPDとパク・チンソクPDの二人。
脚本は、「広開土太王」や「ブドウ畑のあの男」などを書いたチョ・ミョンジュと映画監督のパク・テヨンが担当する。

登場人物

チョヌチ(チャ・テヒョン): 洪吉童の仇を討つために朝鮮王国に現れたユルト国最高の道術師。

イ・チ(チャ・テヒョン): お金に目がない朝報所の寄別書吏(承政院の頒布文を書く役人)であるが、チョヌチの別の顔。当の本人は殺害されている。

ホン・ムヨン(ユイ): 洪吉童の孫娘で、チョヌチがユルト国で愛した女性。ユルト国の王女として責任感が強く、決断力がある。裏切り者の毒薬で催眠術をかけられてユルト国から朝鮮に連れてこられる。祖父が残した地図を解読できる唯一の人物。

マ・ガンニム(イ・ヒジュン): ユルト国の道士であった。チョヌチやホン・ムヨンと竹馬の友として共に道術の修行に励んできたユルト国の最高エリートの一人。ホン・ムヨンの心とユルト国の次期後継者の地位をチョヌチに奪われると、チョヌチに恨みを抱き、叔父のマ・スクと手を組んでユルト国を廃墟にし、破滅させる。

イ・ヘリョン(ペク・チニ): イ・チの実の妹。詐欺師の才がある。

マ・スク(キム・ガプス): 洪吉童と共に義賊活動をした元活貧団の副領であったが、洪吉童を妬み、裏切る。朝鮮国の王位を簒奪するために洪吉童が残した銀山の在処を探す。イ・チの父親を殺害し、商団を乗っ取る。

ポング(ソン・ドンイル): 司僕寺(宮中の馬や籠を管理する官庁)の官奴であったが、無実の罪で死刑寸前のところ、イ・チに助けられる。以後、イ・チの京房子(寄別書吏の助手)となって仕える。

ウンボ(イ・ビョンジュン): 偽の道士、占い師、ほら吹き。イ・チとヘリョン兄妹の従者。

イ・ゴ(アン・ヨンジュン): 臣下たちが起こしたクーデタにより王位に就いた若き国王。廃位された先王の異腹弟。中宗と思われる。

ソ・チャニ(ホン・ジョンヒョン): 内禁衛(ネグミ=宮中の近衛兵)副士官。しゃくし定規の融通の利かない武人。

ウヌ(イ・ジュヨン): 内禁衛の茶母(タモ)

オ・ヨン(キム・ビョンセ): 朝廷の実力者左議政。クーデタを成功させた代表的な功臣。若き国王を自分の意のままに操ろうとする。

ソチル(イ・ジェヨン): 三代の国王に仕えた内侍部の権力者尚膳(サンソン)。

チョヌチ(チョン・ウチ)について

朝鮮王朝中期の奇人である。「田禹治伝」の主人公であり、実在人物である。成宗、燕山君、中宗の頃に実在したことが確認されている。それまでは架空の人物と思われてきた。道家思想に心酔していたようで、道家の書籍にしばし登場する。反乱により捕まり、死んだとの学説もあり、民を幻惑したという罪で投獄され、獄死したとも言い伝えられる。

洪吉童のモデルになった実在人物洪吉同

小説「洪吉童伝」の作者、ホ・ギュン(許均)は、差別のない理想社会を夢見る革命家であった。自分の思想を実現する主人公として洪吉童という人物を創作したが、そのモデルが実在した。洪吉同(ホン・ギルトン)という同姓同名の盗賊団の首領であった。ホ・ギュンは、書き物の中だけでは飽き足らず、自ら世直しの革命を図り、逆賊として捕えられ、極刑に処されてその最期を迎えた。

映画「チョヌチ」

映画「チョヌチ」2009年にチョヌチの映画が上映された。チョヌチを演じたのは、カン・ドンウォン。かっこいい二枚目で、ドラマの三枚目チョヌチとは対照的である。






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2012年10月18日

大風水


大風水10月10日からスタートしたSBSの大企画歴史ドラマ。
朝鮮王朝建国の裏話を描いた作品である。国運が衰えた高麗末期の14世紀末、民衆と生活を共にしていた裏通りの道士(風水師)たちが繰り広げる、民が望む新しい国王作りの活躍を描いたドラマである。
北方辺境の一介の武将でしかなかった李成桂(イ・ソンゲ)が高麗を滅ぼして朝鮮を建国するまで、彼を王の器と認め、新王朝の樹立に大いなる協力を惜しまなかった隠れた英雄たちがいた。風水師たちである。ドラマの中で彼らの世界である風水地理、四柱命理、観相などの東洋思想がふんだんに紹介される。四柱命理とは、時間と人生の理知を悟るための思想で、風水地理は、自然の流れを読み、運命を予測する学問である。
日本では長らく運勢占いという言葉で表現されてきた風水は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた。平安時代に登場する陰陽師たち。彼らは風水の専門家たちであった。

主人公の天下の風水師、モク・チサンを演じるのは、歴史ドラマにたびたび出演しているチソン
ドラマは、悲劇の高麗王、コンミン王の時代にモク・チサンの両親が命を賭けて彼を誕生させ、保護していく姿から始まる。両親と李成桂との出会いが後の彼を運命づける。

演出は、若手のイ・ヨンソクPD。
脚本は、パク・サンヒとナム・ソンニョンの二人。

登場人物

モク・チサン(チソン): 高麗末最高の命理学者。李成桂を王にするために大きく貢献したキング・メイカーである。高麗最高の風水師であるトンニュンの息子で、父親の意志を受けて無学大師の弟子になる。武将の李成桂を何度も試してみて、彼がこの地の新しい指導者であることを見抜き、観相の大家、四柱の大家、巫術家などの在野の道士たちと手を組んで李成桂の隠れた協力者となる。

イ・ジョングン(ソン・チャンイ): 高麗の最高権力者イ・イニムの息子。チサンと出会い、敗北の苦い味をかみしめることになる。風水を欺いて貧しい人々から土地を奪い、宮殿建設地にしたり、四柱命理を悪用して権力の中心に接近し、自身の欲望のためにすべてを破壊してしまう悪魔的な人物。

李成桂(イ・ソンゲ)(チ・ジニ): 後に朝鮮王朝を建国し、太祖となる。卓越した武将。

ヘイン(キム・ソヨン): チサンの恋人で、ヒョミョンの娘。愛のために運命に立ち向かう強靭な意志の持ち主。

パニャ(イ・ユンジ): チサンの初恋であったが、後に国巫となる。子供の頃、妓生の家に売られてきたが、シンドンの目に留まり、コンミン王の子供を産む。その子が次の国王となる偶(ウ)である。コンミン王の息子を産んだために何度も命を狙われる。そして、自分の欲するものを手に入れるためには、どんなことでもする人間に変わってしまう。自らスリョンゲの手足となって働くことになり、権力を獲得するためにチサンを利用する。李成桂が権力を握ると、イ・ジョングンと共謀して孫の昌王の復位を謀るが、発覚し、自分の血縁である偶王と昌王を殺されてしまう。何もかも失った責任をチサンに向けて復讐を誓う。

イ・イニム(チョ・ミンギ): 高麗末の文臣で、イ・ジョングンの父親。名門貴族で、偶王時の実力者である。李成桂を亡き者にして高麗の最高権力者になろうとする。

スリョンゲ(オ・ヒョンギョン): 高麗最高の巫女で、王室が求める国巫である。イ・イニムとは協力者であり、内縁の関係でイ・ジョングンを産む。

ヨンジ(イ・スンヨン): チサンの生母であるが、息子を守るためにイ・イニムの正室となる。書雲観という学問所の責任者。滅び行く高麗王家の王女で、王族としての威厳と強靭な性格を備えた鉄の女。

無学(ムハク)(アン・ギルガン): 賎しい身分の出であるため、高麗の国師になれなかったが、朝鮮王朝建国に貢献したため、李成桂に国師として迎えられる。風水に通じた名僧である。チサンの師となる。

コンミン王(ユ・テジュン): モンゴル帝国の楔から抜け出すことに成功した高麗王。妻の魯国公主を失った後、政治に対する意欲を失い、日夜酒色に溺れる。シンドンの差し出したパニャを妾にして偶を産む。自分の側室を犯した親衛武官たちに逆襲され、殺害された悲劇の王。

シンドン(ユ・ハジュン): 賎しい奴婢の子供であったが、僧侶となり、持ち前の頭脳明晰を発揮してコンミン王に取り立てられる。度を越えた権力が咎められて、王の差し向けた刺客に暗殺される。

崔榮(チェ・ヨン)将軍(ソン・ビョンホ): 高麗末期の武将。清廉潔白な政治家・官僚として現在まで有名。コンミン王の信頼厚く、高麗滅亡までの王たちからも頼られていた。政治家としては保守的で、そのために李成桂と敵対することになる。遼東攻めから引き返した李成桂に殺される。

小風水と大風水

風水には、二つのカテゴリーがある。
その一つの小風水は、一個人や一家族の家や墓の位置を定めることで、大風水は、国家の運命を論じること。

紫微垣局(チャミウォングク)

ドラマは紫微垣局探しから始まる。紫微垣(チャミウォン)というのは、風水の領域で明当(ミョンダン)のことを言う。明当とは、風水で「明るい家の敷地」という意味で、風水地理上の良い立地のことを指す。この明当の場所に家を建てたり、墓を造れば、良いことが起き、子子孫孫まで福運を享受できるといわれる。明当の地の条件は、風を蔵し、水を得ることができる蔵風得水の地、すなわち背山臨水の地形を備えていることである。要は、後ろに山があり、前には川がある場所ということ。
紫微垣の星の光に照らされて選択を受ける地で、世界を支配する大いなる人物が生まれる伝説の明当、すなわち紫微垣の機運が一つに集まるという高麗最高の伝説の明当を紫微垣局という。

高麗末、モンゴル帝国の元が滅びつつある頃、東アジアで新しい盟主になろうとする動きが顕著になる。高麗もこの機に乗じてモンゴルの楔から脱して自主独立を果たそうとコンミン王の勢力は立ち上がる。この大義名分のために必要な大風水の紫微垣局探しを国王は部下の風水師に命じる。紫微垣局が高麗の地に降臨したと神官のお告げがあったからである。しかし、その場所から掘り当てた石牌に「この墓の場所は、50年後の大王のものである。その時でなければ手を付けるな」と書かれているのを目にしたチサンの父親トンニュンは、再び土を埋めてその場を立ち去った。

韓国の国旗

太極旗とも言われる韓国の国旗は、風水の陰陽五行説に由来している。正に国の象徴が風水の世界である。
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2012年10月05日

大王の夢


大王の夢9月8日からすでに始まっているKBSの大河歴史ドラマである。「広開土太王」の後続作品。最初は「太宗武烈王」のタイトルで放送予定であったが、本題のように変更となった。
KBSが企画した三国時代の英雄伝三部作(「近肖古王」、「広開土太王」、「大王の夢」)の最後の作品となる。
主人公の武烈王・金春秋(キム・チュンチュ)を演じるのは、久々の歴史ドラマ出演となるチェ・スジョン。もう一人の主人公キム・ユシンをキム・ユソクが演じる。善徳女王こと徳曼(トンマン)に扮するのは、パク・チュミ。

演出は、シン・チャンソクPD、キム・サンフィPD
脚本は、多くの歴史ドラマを手掛けているユ・ドンユン作家とキム・ソンドク

登場人物

武烈王・金春秋(チェ・スジョン): 新羅第29代国王で、聖骨の王族が途絶えたため真骨出身最初の国王となった。百済を滅ぼし、三国統一の基礎を作り、息子の文武王が高句麗を滅ぼし、三国統一を完了した。

キム・ユシン(キム・ユソク): 新羅の勇将で、金春秋の政治的同志。

徳曼王女(パク・チュミ): 後に新羅第27代善徳女王となる。金春秋の叔母。

勝曼王女(イ・ヨンア): 真平王の弟葛文(カルムン)王の娘で、後に第28代真徳女王となる。徳曼の従妹でもある。

宝羅宮主(ポラ・クンジュ) (チュ・ソヨン): 真平王の外孫女で、金春秋の最初の夫人。美室(ミシル)の孫で、コタソの母親。

金文姫(キム・ムニ) (リン・ア): キム・ユシンの妹で、後に金春秋の継妃・文明王后となる。自分の意思がしっかりし、その実現を可能にする女性。

金宝姫(キム・ボヒ) (ミン・ジア): キム・ユシンの上の妹で、金春秋の後宮・永昌(ヨンチャン)夫人となる。

天官女(チョングワンニョ) (イ・セヨン): キム・ユシンの初恋の巫女。彼のために命を落とす。

思道太后(サド・テフ) (チョン・ジェスン): 真興王の妃で、真智王の母、真平王の祖母。謀略家で、真智王の直系血筋である金春秋が王位に就くことを徹底的に妨害する。

真平王(キム・ハギュン): 新羅第26代王で、徳曼や天明の父親。金春秋の外祖父になる。

摩耶王后(イム・ナニョン): 真平王の夫人。徳曼と天明の母親。病弱なため、早くに亡くなる。

国飯(クッパン)・葛文王(カルムンワン)(ホン・イルグォン): 真平王の弟で、聖骨身分の最後の男子。姪の徳曼との結婚で、真平王の後継者になる予定であったが、精神病を患い、王位に就けなかった悲運の王族。勝曼(スンマン)の父親。

金龍春(キム・ヨンチュン) (チョン・ドンファン): 真智王の長男で、金春秋の父親。百済との戦で戦死する。

天明公主(チョンミョン・コンジュ) (チョ・ギョンスク): 春秋の母親。真平王の長女で、徳曼の姉。

スクルジョン(ソ・インソク): 思道太后と共に金春秋の王位継承を妨害する。キム・ユシンの外祖父。

万呼(マノ)夫人(チョ・ヤンジャ): の実母であるが、スクルジョンと再婚し、キム・ユシンの外祖母にあたる。

キム・ソヒョン(チェ・イルファ): キム・ユシンの父親で、滅んだ伽耶王家の末裔。

万明(マンミョン)夫人(キム・イェリョン): キム・ユシンの母親。スクルジョンの娘であり、真平王の異父妹。

キム・フムスン(パク・チェウン): キム・ユシンの弟。新羅の武将。

アルチョン(イム・ヒョク): 新羅の貴族で、金春秋の王位継承を支援する。アルチョンナンその人である。

ヨム・ジャン(ペ・ドファン): 花郎出身の新羅貴族。

義慈(ウィジャ)王(チェ・チョルホ): 百済最後の第31代王で、金春秋の娘コタソ殺害を命じたため、金春秋の仇とみなされる。

武王(ムワン) (パク・チョルホ): 子供の頃のあだ名をソドンヨといわれた百済の王で、義慈王の父王。

金春秋の父性愛と三国統一

金春秋は最初の妻である宝羅宮主が生んだコタソを溺愛していた。コタソが嫁いだキム・プムソクが百済との国境に近い大耶城の城主になると、百済の侵攻を受けて城は落ち、妻のコタソと共に捕えられ、義慈王の命令で二人は首を刎ねられ、新羅に送り返された。二人の無残な死骸を目の当たりにした金春秋は、義慈王を討ち、百済を滅ぼすことを誓う。キム・ユシン将軍の協力を得て、誓い通りに百済を攻め落とし、仇の義慈王を生け捕りにし、唐に送った。百済を滅ぼした後、金春秋は寿命が尽き、息子の法敏(ポムミン)王(後の文武王)が父王の意思を継ぎ、高句麗を滅ぼし、三国の統一を完成した。
もし百済の義慈王がコタソを殺さなかったなら、金春秋による百済の滅亡はなかったか、という仮定が生まれる。

アルチョンナンの描かれ方

新羅貴族で、花郎(ファラン)出身のアルチョンナンことキム・アルチョンが、このドラマでは中年の新羅高官として描かれている。「善徳女王」では、キム・ユシンや金春秋とほぼ同年代の若者として描かれていた。
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2012年09月28日

馬医(マイ)


馬医10月1日にスタートするMBCの歴史ドラマ。
「許俊」、「大長今(チャングム)」に次ぐイ・ビョンフン監督の三番目の<医学ドラマ>である。「トンイ」の次の作品であるから、イ・ビョンフン監督の制作意欲はまだまだ衰えていない。
今回は、賎しい身分の馬医者から王室御医にまで上り詰めた実在の漢方外科医・白光絃(ペク・クワンヒョン)の立志伝的生涯を描く。

演出は、イ・ビョンフン監督の他にチェ・ジョンギュPD
脚本は、イ・ビョンフン監督とコンビを組むキム・イヨン作家

登場人物

ペク・クワンヒョン(役者チョ・スンウ): 賎しい身分の馬医者から朝鮮最初の漢方外科医として王室医師になる。多くの命を救い、国王から神医と呼ばれる。誰からも親しまれる人柄の持ち主。

カン・チニョン(役者イ・ヨウォン): ヨジと言う幼名の孤児で、官婢として育てられるが、後に官衙から逃れ、男装して街中のアウトローとして生きる。ペク・クワンヒョンとの出会いをきっかけに医術に目覚め、恵民署の女医になる。

イ・ミョンファン(役者ソン・チャンミン): 特権階級両班の庶子に生まれ、ただひたすらに免賤を受ける目的のために医官の道を選ぶ。頭脳明晰で、卓越した政治感覚に恵まれたお蔭で、若くして王室医学生に選ばれる。医官になってからは、王室の医療を掌握することが権力につながると考え、医療を政治的に利用する。

チャン・インジュ(役者ユソン): 王室内医院の女医で、男性の医官を凌駕する天才的な頭脳と神技に近い鍼術を備えているが、女医という身分のために、その才能を表に出さず、隠している。チニョンと出会い、彼女に医術を教える師匠となる。偶然に出会ったペク・クワンヒョンを恵民署医学生として推薦する。

イ・ソンハ(役者イ・サンウ): イ・ミョンファンの息子で、科挙にも合格し、官僚としての前途が洋々で、父親の希望の星的存在。チニョンに心が惹かれ、クワンヒョンのライバルとなる。

コ・ジュマン(役者イ・スンジェ): 恵民署の最高責任者である堤調。朝廷の高官も兼ねている実力者。医学生ペク・クワンヒョンの医師としての卓越した才能と人柄を認め、その師匠、精神的支柱となる。

顕宗(ヒョンジョン) (役者ハン・サンジン): 朝鮮王朝第18代王。孝宗の後嗣。王位継承の正統性をめぐって権臣たちの攻撃に悩まされる。微弱な王権を立て直し、飢饉や疫病に苦しむ民百姓たちを救うために努力する。「トンイ」に登場した国王粛宗(スクチョン)の父王である。

スキ王女(役者キム・ソウン): 孝宗の四女で、顕宗の妹。わがままな王女からペク・クワンヒョンのよき理解者、守護天使に変身する。

ソ・ウンソ(役者チョ・ボア): ペク・クワンヒョンの応急処置と治療を受けて命が助かった後、彼を思慕するようになる。名門特権階級の家庭に生まれ、左議政(左大臣)の妻となるが、結婚一年で夫を急病で亡くす。

ペク・クワンヒョン (1625-1697)

朝鮮後期の鍼医である。腫気(皮膚の毛穴などから化膿性の菌が入り込み生じる炎症)の外科的治療術を本格的に開発し、漢方医学に外科的治療術を導入した医師である。
元々は馬の病気を治す馬医者であったが、馬の治療にあたっては鍼だけを使用して医書を見ることはなかった。鍼による馬の治療技術を極めると、人間の腫気にも施術し、効果を確認した。それ以来馬から人の腫気を治療する医師に転じ、数多の腫気の症状を臨床経験し、高度の医術を身に着けた。国王顕宗に認められ、王室内医院の医官に就いた。その後も医師としての功績が多く、国王の医師である御医に任命され、さらには地方官庁の長である県監にも登用される。顕宗の後を継いだ粛宗は、彼を神医と称賛した。
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2012年08月03日

アラン & サトー伝


アラン・サトー伝ロンドン・オリンピック終了後、MBCで放送予定の新時代劇。
慶尚南道密陽(ミリャン)の景勝地嶺南楼に今も言い伝えがある民潭「阿娘(アラン)伝説」を基に新解釈を試みたドラマである。
タイトルの「アラン」は、「阿娘」と漢字表記される若い女性の名前で、「サトー」とは、朝鮮王朝時代の地方行政単位の一つである郡の長こと郡守や府の長こと府使の呼び名である。

アランを演じるのはシン・ミナで、サトーに扮するのは徴兵明けでドラマ復帰第一作のイ・ジュンギ。

脚本は、「別巡検」シリーズを手掛けたベテラン、チョン・ユンジョンが書き、演出は「幻想のカップル」や「私の心が聞こえるかい」のキム・サンホPDと「ザ・キング ツーハート」、「階伯」、「逆転の女王」などのチョン・デユンPDが担当する。

配役

イ・ジュンギ: 新任の密陽サトー、キム・ウノ(前宰相キム・ウンブ大監の庶子。彼の弱みは、早くに亡くした母親のこと。名前を聞いただけで心が痛む。幼い時から幽霊の姿が見える不思議な能力のために幽霊たちに悩まされてきた。着任早々の密陽でアランの幽霊と出会い、彼女のよき理解者となる。二人して次々と起きる事件を解決していくが、それらがすべて一つの真実につながっている事実に驚愕する。密陽という場所で予想だにしなかった運命的な事件に遭遇することで、ずっと解けなかった謎が明らかになっていく)

シン・ミナ: 幽霊のアラン。生前の記憶を失ったため、自分の存在について知ろうとあらゆる努力をする。

ヨン・ウジン: チェ・ジュワル(密陽の実力者チェ大監の養子。表向きは感情に流されない、冷静で品位ある人物を装っているが、裏の姿は残忍な心の持ち主。アランが現れてからは、冷静さを失い、心が動揺する)

クォン・オジュン: トルセ(ウノの召使い。主人に対して小うるさくするが、心からウノのことを思っている。ウノへの愛が彼の存在理由でもある)

ハン・ジョンス: ムヨン(寡黙であるが、しっかりした心根を持つあの世の使者)

ファン・ボラ: パンウル(神通力があるのかないのか分からない巫女。彼女の唯一の願いは、神気に恵まれること。そんな彼女の願いに応えるかのようにアランが彼女の前に現れる。アランに引きずり回されるのが嫌で逃げたこともあるが、結局は彼女の協力者になる)

キム・ヨンゴン: チェ大監(密陽を実際に支配する実力者で、貪欲の象徴のような存在。強者には頭を下げ、弱者には強がる人物。自分の利益のためなら、あらゆる手段を尽くして手に入れるが、一方で、得たものを失うことを最も恐れて戦々恐々とする。巫女の依頼で養子をとるが、不満を隠せない)

ユ・スンホ(特別出演): 道教の神である玉皇上帝。天上を支配する王中の王。自他公認の天上のセクシー主君。年齢未詳であるが、見た目には輝くばかりの美青年。普段は、女、桃、芸術、賭け事にしか関心がないが、いざとなれば、カリスマ溢れる天尊の姿を見せる。

パク・チュンギュ(特別出演): 閻魔大王(原則を最も重視する。玉皇上帝に対してコンプレックスを持ち、彼との賭けには何としても勝ちたいと願う)

阿娘(アラン)伝説

慶尚南道密陽(ミリャン)の景勝地嶺南楼にまつわる民間伝説の一つである。
アランの本名は尹東玉(ユン・ドンオク)といい、密陽府使の娘であった。幼くして母親を亡くし、乳母の手に委ねられて育った。腹黒い乳母と通引(地方官庁の使い走り)の企みで、美しいアランは月見の散歩道で彼らに襲われる。最後まで通引に抵抗したアランは、刀で刺殺され、竹林に捨てられる。
父親の府使は、アランが男と密通して一緒に逃亡したと思い、官職を辞した。
この事件以来、密陽の新任府使は次々と赴任第一夜に謎の死体となって発見され、誰も府使になろうとしなかった。しかし、李上舎(イ・サンサ)という胆の据わった男が密陽府使を志願してやってくる。赴任第一夜に現れたアランの幽霊と出会い、彼女から無念の死に至った話を聞かされると、彼女の恨みを晴らしてやると約束した。李上舎はすぐさま通引を逮捕して処刑した。そして、アランの死体を探し出し、弔ってあげた。それ以後は、幽霊の姿は現れなかったという。
今も嶺南楼の下には、アランの霊魂に法要をささげた阿娘閣がある。

有名な民謡アリランの一つである「密陽アリラン」もこの嶺南楼の悲話から生まれたという。
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2012年07月27日

信義


信義8月13日からSBSで放送開始するフアンタジー歴史ドラマ。「太王四神記」以来のメガホンを握るキム・ジョンハク監督と脚本家ソン・ジナのコンビが送る作品。

高麗末期の青年武将がタイム・スリップして現代にやってくる。そこで、ちゃっかり者で現実主義者の女医と出会い、彼女を高麗時代に連れて行き、末期症状の高麗王朝を立て直そうと考える。高麗武将チェ・ヨンをイ・ミノ、現代の女医ユ・ウンスをキム・ヒソンが演じる。イ・ミノは時代劇初出演で、キム・ヒソンは6年ぶりの国内復帰ドラマとなる。MBCの「ドクター・チン」との類似性が物議をかもしたことも、話題の一つとなっている。

高麗時代は、漢方医学が飛躍的に発展した時代であった。ドラマの中で漢方医学の世界がメインに描かれる。
ドラマの舞台は、シン・ドンが生存していた時代と重なる高麗末期である。国王はコンミン王で、王妃はモンゴル皇族出身の魯国公主。シン・ドンの下女であったパニャが生母であったことから、王の血筋ではないと朝鮮王朝太祖・李成桂に烙印を押されたウ王(ウワン)とその子昌王(チャンワン)、高麗最後のコンヤン王らが登場する。

主人公チェ・ヨン(1316-1388)

高麗末期に実在した将軍で政治家であった。
ドラマの中で描かれる彼の姿は、世の中に未練のない29歳の青年で、高麗王室の護衛部隊長。
660年の時を飛び越えて現代のソウルにやってくる。ひょんなことから現代の女性整形外科医と出会い、彼女を高麗に連れて帰る。斜陽の王朝を再興し、真の国王を作ることを夢見る。色欲・金銭欲のない清廉潔白な人士として歴史に名を残している。唯一欲といえば、眠ること。それも長い居眠りが特技である。世の中に未練がないので、死ぬことも恐れない。死を恐れない人は小賢しいことにとらわれない。頭の回転が速い策士というよりは、竹を割ったような正面突破型の武将である。これが後に政敵李成桂に敗れて斬首となった所以である。

歴史上のチェ・ヨンは、コンミン王の後継ウ王のたっての願いを拒み切れず、娘を王の後宮として送り出したが、それによって権勢欲を膨らませることはなかった。ウ王の政治的後見人となり、軍部の最高位に上り詰めたが、時代を読み取る才は、李成桂に劣った。新進儒教勢力と手を結んだ李成桂は、元帝国の後に建国された明を上国と考えていた。明が高麗に対して西北地域の領土を要求すると、チェ・ヨンは遼東征伐を主張し、征伐軍の総司令官となって李成桂らの部下を派遣したが、威化島で回軍した親明の李成桂軍に攻められて殺害された。享年72歳であった。

父親崔元直の遺言である「黄金を見ても石と思え」の教えを生涯座右の銘として守り続け、愚直なまでに清廉潔白な生き方をした。

ヒロインのユ・ウンス

劇中の架空の人物。世の中に未練が多いちゃっかり者の現代女性。33歳の整形外科専門医である。元々は外科を専攻したが、外科は苦労が多く、お金にならないと知るや、ためらいもなく整形外科に乗り換えた。後三年だけ辛抱して金持ちの友達を唆して江南で開業するのが目標であった。そんなある日、薄汚いエキストラのような身なりで現れた男に拉致され、着いたところは高麗であった。その第一声は、「何?高麗時代? 何?チェ・ヨン将軍? 何?コンミン王? ちょっと、気でも触れたの!」であった。そんな彼女がチェ・ヨンの人柄に徐々に惹かれていき、彼と共に高麗の立て直しに尽力するようになる。彼女がどうやって元の現代に戻ってこられるのか、が楽しみとなる。

演出: キム・ジョンハク
脚本: ソン・ジナ

出演者

イ・ミノ: チェ・ヨン(高麗の武将)

キム・ヒソン
: ユ・ウンス(現代の女医)

ユ・オソン
: キ・チョル(高麗の貴族で、モンゴル帝国皇妃奇氏の兄。そのため、高麗では最高権力者の地位にある)

イ・ピルリプ
: チャン・ビン(高麗最高の医師。高麗王室付属医院の医師)

リュ・ドックワン
: コンミン王(高麗第31代国王。親モンゴル体制に終止符を打ち、治世の初期は善政を布くが、妻の魯国公主の死をきっかけに政治への関心を失い、日々酒色におぼれ、自分の親衛人士に殺害されるという悲劇的な末路を辿った)

パク・セヨン
: 魯国公主(モンゴル皇族のお姫様で、コンミン王に嫁いで、高麗にやってきた。行動的で賢明な女性で、コンミン王の善政を後押しするが、難産のために母子共々命を落とした)

ソン・フン:  天音子(チョヌムジャ) (キ・チョルの弟弟子で高周波数の音で人を害する笛の使い手

シン・ウンジョン:  火手人(ファスイン) (キチョルの妹弟子で、火術の使い手)

イ・ビョンジュン
: チョ・イルシン(武将)

ユン・グンサン
: チェ・ヨンの護衛武士
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2012年06月28日

ドクター・チン


ドクター・チン5月26日からMBCで放送されているメディカル・ドラマ。

時代劇か現代劇か

主人公が現代の21世紀から1860年代にタイム・スリップした内容なので、時代劇か現代劇かの区分に迷う。主な活動舞台が19世紀後半で、その時代の実際の史実がかかわっているので、時代劇に分類する。

日本のドラマのリメーク

日本のドラマ「仁」(JIN)を原作にした韓国版。日本のオリジナルでは19世紀の幕末が舞台となっているが、韓国バージョンでは、同じ頃の安東金氏(アンドン・キムシ)による勢道政治社会に主人公の医師が時空を超えて紛れ込む。そこで、虐げられた王族の興宣君(フンソングン=後の興宣大院君)と出会い、彼が安東金氏を倒し、政権の座に就くまでの歴史に成り行きでかかわってしまう。

ドクター・チンの超時空旅行

現代において自分の身近な人に起きた異変がきっかけで過去へのタイム・スリップに遭遇してしまった21世紀の名神経外科医が、19世紀後半のソウルに転がり込んで多くの難病人の命を救う。当時の恐ろしい伝染病コレラに対して点滴治療を行って成功し、不本意ではあるが、歴史を変えてはならないと思いつつもペニシリンを製造して多くの命を助ける。特に外科手術を行うたびに、当時の人々を驚かせ、奇跡の人と思われる。そんなドクター・チンことチン・ヒョクは、19世紀の過去に21世紀の恋人ユ・ミナと瓜二つの女性ホン・ヨンネを見出す。ユ・ミナは不慮の交通事故で重体の身であるが、彼女を残して19世紀に来てしまったチン・ヒョクは、少しずつ自分の超時空旅行の意味を悟り始める。現代の自分の周辺に起きていることは、過去にその因縁があると。そして、19世紀のホン・ヨンネは21世紀のユ・ミナとどう関わっているのか、が徐々に判明していく。もう一人の女性がすべてを知っているキー・パーソンであった。

日本版の坂本龍馬が、韓国版では興宣君イ・ハウンに置き換えられている。ストーリーの展開が面白いので、視聴率が上昇中である。終盤にどのようなどんでん返しがあるのか、楽しみの余地が大きいドラマと思われる。

主人公チン・ヒョクをソン・スンホンが、ユ・ミナとホン・ヨンネの二役をパク・ミニョンが演じる。イ・ソヨンが久しぶりに妓生春紅(チュノン)に扮して出演している。

勢道政治

この政治形態が生まれるきっかけになったのは、名君の誉れ高い第22代国王正祖、イ・サンである。学問好きの彼は、自分の読書の時間に追われて、実際の政務を信頼する側近に任せる傾向が強かった。その最初の人物が、ドラマにも登場した洪国栄(ホン・クギョン)であった。彼の行き過ぎた専横ぶりが明白になると、遠島に処して自ら政治を行い、数々の文化政策を実施して後世に名君の名を残した。多忙な国王は、後嗣に恵まれず、晩年に得た王世子が10歳になった1800年に死去した。死の床で幼い国王の舅となる安東金氏の金祖淳(キム・ジョスン)に純祖の後見を依頼していた。1804年、正祖亡き後垂簾聴政を行っていた貞純王后が亡くなると、政治の実権は安東金氏一族に掌握され、その後約60年にわたる勢道政治が始まった。「平氏に非ずんば人に非ず」の平氏のような存在になった彼らは、権力を独占・乱用して国を荒廃させ、民の生活を疲弊させ、社会は乱れに乱れた。諸悪の根源、安東金氏一門を退け、再び強い王権による安定した国造りに立ちあがったのが、興宣君イ・ハウンであった。安東金氏を憎んでいた趙大王大妃とその一族と手を組み、病弱な国王の死去と同時に、自分の二男を次の王位に就かせることに成功し、安東金氏の勢道政権に終止符を打った。王になった息子は第26代高宗となる。

演出: ハン・ヒ。
脚本: ハン・ジフン、チョン・ヒョンジン

配役

ソン・スンホン: ドクター・チンことチン・ヒョク

パク・ミニョン
: ホン・ヨンネとユ・ミナの二役

キム・ジェジュン
: キム・ギョンタク(捕盗庁従事官。安東金氏左議政キム・ビョンヒの庶子。武芸に秀で、自尊心が強く、勝負にこだわる性格。ホン・ヨンネの婚約者)

イ・ソヨン
: ソウル城内最高の妓生春紅。未来を占う能力者。

イ・ボムス
: 興宣君イ・ハウン。朝鮮時代の代表的風雲児。

チョン・ウンピョ
: ホ・グワン(活人署=貧民救済病院の古参医員で、16世紀の名医許俊の子孫と自称する)

イ・ウォンジョン
: チュパリ(下町のごろつきの頭目)

キム・ウンス
: キム・ビョンヒ(安東金氏の最高実力者で左議政)

キム・イル
: ユ・ホンピル(内医院最高御医=実力よりも政治的手腕で御医に上り詰めた人物)

キム・ミョンス
: キム・デギュン(キム・ビョンヒの嫡子であるが、無能で問題ばかり起こす)

キム・ビョンチュン
: キム・ビョンオク(キム・ビョンヒの右腕)

チン・イハン
: ホン・ヨンヒ(ヨンネの兄。南人出身の浪人の身であるが、実の姿は義賊団の頭領)

キム・ヘオク
: ホン兄妹の母親

もう一つのメディカル・ドラマ「信義」

8月中頃からSBSで放送予定されている。制作するのは、「太王四神記」を演出したキム・ジョンハクPDと脚本ソン・ジナのコンビ。やはり現代の医師が高麗末期の過去にタイム・スリップし、その時代の武士と出会い、二人して混乱した社会の治療を試みる。それは、世の中を正してくれる名君を作り出すことであった。過去にタイム・スリップする主人公の現代の女医を、6年ぶりに韓国芸能界に復帰するキム・ヒソンが演じる。女医のパートナーとなる高麗の武士にイ・ミノが扮する。他にイ・ピルリプ、ソン・フンなどが共演する。


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2012年06月13日

カッシタル(女人面)


カッシタル5月30日から放送が始まっているKBSの近現代歴史ドラマ。舞台となるのは1930年代日本支配下の朝鮮。
1974年に大ヒットしたホ・ヨンマンの同名漫画「カッシタル」をドラマ化している。ホ・ヨンマンの他の作品に、「食客」、「いかさま師」、「ミスターQ」「アスファルトの男」などがある。いずれもドラマ化され、好評を得ている。
独立運動ものといえば、愛国の志士・独立運動家・革命家などの活躍を描くというのが定番だが、このドラマの主人公イ・ガントは、そんな立派な御仁ではない。一度は惨めな貧乏生活が嫌で立身出世を志し、自分の武術の実力一つで朝鮮総督府の警官になったこともある、普通の小市民的青年。人々から日本の忠犬と後ろ指を指される。そんな彼が次第に目覚め、劇的に庶民たちのスーパー・ヒーローに変身していく。

演出: ユン・ソンシク、チャ・ヨンフン

脚本: ユ・ヒョンミ

配役

チュ・ウォン(イ・ガント)

チン・セヨン
(モクタン=サーカス団の一員。イ・ガントの初恋だが、匪賊の襲撃の時、殺されたものとイ・ガントに思われてきた)

パク・キウン
(木村しゅんじ=警察署長の次男で、国民学校の教師。イ・ガントの親友)

ハン・チェア(チェ・ホンジュ=両班地主の一人娘として生まれたが、朝鮮独立軍に父親を殺されて一家が滅亡した。9歳の時、自ら妓生になるが、日本の政財界の黒幕、上野ひできに拾われて養女となり、彼の手足となって暗躍する。カッシタルを除去するために朝鮮に戻ってくる。)

シン・ヒョンジュン(イ・ガンサン=イ・ガントの兄。初代カッシタル)

ソン・オクスク
(韓氏=イ・ガント、ガンサンの母親)

イ・イルチェ
(イ・ソン=イ・ガント、ガンサンの父親)

チョン・ヒョン
(ペク・コン=イ・ソンの護衛武士。主亡き後、その息子たちの身辺を保護する)

チョン・ノミン
(タムサリ=モクタンの父親で、独立運動家)

ソン・ビョンホ
(チョ団長=サーカスの団長)

チョン・ホジン
(木村太郎=鍾路警察署長。木村しゅんじの父親)

パク・チュヒョン
(木村けんじ=木村太郎の長男で刑事)

キム・ウンス
(今野こうじ=警務局長)

キム・ギュチョル
(ウ・ビョンジュン=総督府付属病院長。気昇会員)

アン・ソックワン
(イ・シヨン=伯爵。気昇会員)

キム・ジョンナン
(イ・ファギョン=伯爵夫人)


イ・ガントとカッシタル


イ・ガントには母と兄の家族がいる。父親は王族出身で、高宗の側近であった。高宗の国外脱出を計画したが、仲間の裏切りにより高宗は殺害され、自分は中国満州に一歩踏み入れた途端に匪賊に襲われて落命した。生き残った母は女手一つで、二人の息子を育ててきた。長男のイ・ガンサンは、京城帝大を出たが、独立運動にかかわって捕まり、酷い拷問により精神障害者となってしまう。次男のイ・ガントは、一家を没落させた独立運動に辟易し、もう一度家族が人間的に生活できるようにと願い、警察に仕官した。朝鮮総督府警務局の至上命令により指名手配中の謎の英雄「カッシタル」の逮捕に血眼になるが、その追跡の過程でカッシタルの正体を知ることになる。最愛の兄と母親が殺され、その犯人が父親の非業の死とも関係があることを突き止め、復讐を誓う。兄に代わってカッシタルの仮面をかぶり、両親と兄の志を継ぐ。

イ・ガンサンとカッシタル

イ・ガントの兄、イ・ガンサンを演じるのはシン・ヒョンジュン。平時の偽りの顔、精神障害者から本来の正常な顔への切り替え演技が評判となっている。まさに中国伝統芸能の変面の世界である。劇中のサーカス団で変面が演じられる。面もしくは仮面がキーワードのドラマである。イ・ガンサンのもう一つの顔は、女人面をかぶったカッシタルとなって父親を死に追いやった秘密結社「気昇会」京城支部会員たちの命を狙う復讐の鬼。志半ばにして命を落とすが、弟が後を受け継いでくれる。

韓流スターたちの出演拒否

主人公イ・ガント役のキャスティングのためにテレビ局はかなりの数の韓流スターに出演の打診をしたが、ことごとく拒否されたという。最終的にチュ・ウォンに主役が回ってきたとのこと。
反日ドラマに出演することで、反日スターの烙印を押されてしまうと、これまでせっかく築いてきた日本での人気が水泡に帰してしまう。本人たちの意思はともかく、彼らの所属する事務所側がナーバスになって出演拒否を宣言した模様。これに対して、チュ・ウォンは「役が気に入り、自分の芸域を広めるために出演を引き受けた」とあっさり答えている。

映画になったカッシタル

1978年に「カッシタル鉄面客」というタイトルで映画化された。基本的にドラマとほぼ同じ内容である。

ドラマの中に込められた実在人物たち

ドラマの背景になった時代に実在した歴史上の人物たちが名前を少し変えて登場している。
ドラマの出だしで国葬される李公は、李完用かソン・ビョンジュンと思われる。
伯爵のイ・シヨンは、実際に伯爵であったイ・ジヨンのこと。彼は、高宗の従兄弟の息子。その夫人のイ・ファギョンは、実際に伯爵夫人であったイ・オッキョンのこと。
チェ・ホンジュという人物は、裴貞子(ペ・ジョンジャ)と思われる。彼女は伊藤博文に拾われて養女になった人物。伊藤亡き後は、日本の軍部に雇われて満州の地でスパイ活動をした。 


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2012年05月31日

新・別巡検(ピョルスンゴム)


別巡検別巡検(ピョルスンゴム)というのは、朝鮮王朝末期の警察に相当する警務庁に置かれていた科学捜査隊のことであった。最近のテレビドラマでお馴染みの警察の科捜研のような任務を果たしていた。警務庁というのは、1895年に実施された近代化のための甲午改革によって新設された今日の警察庁のような機関。ドラマ「茶母」(日本語題「チェオクの剣」)などでお馴染みの左右の捕盗庁(ポドチョン)が廃止になり、それに代わって設置された。警務庁で働く警察官に相当するのが、巡検たち。その中でも特殊任務を負って私服刑事のような仕事をした人たちを別巡検と呼んだ。



ドラマ「別巡検」は、2007年10月にスタートしたシーズン1から2010年9月開始のシーズン3までMBCで断続的に放送されてきた。中でもシーズン1は秀作といわれ、主要登場人物7人は忘れがたいキャラクターとしていつまでも人々の記憶に残り続けている。特に第1話と第15-16話が見ものであった。

第1話は、百丁(ペッチョン)身分の父親が、生まれて間もなく寺に捨てた娘が、上流階級の両班家に拾われてお嬢様として成長する姿を家僕として身近で見守り続けてきたが、そんな実娘と、自分が育ててきた百丁青年が懇意にしていることを知るや、せっかく良家の閨秀に納まっていた娘の幸せを願うあまり、息子のような青年を殺害しなければならなかった父親の苦渋に満ちた選択を描いたストーリーであった。人間の本性をいかんなく描き切った作品であった。

第15-16話は、朝鮮王朝後期に人気職業の一つになっていた伝奇手の一人が何者かによって残酷な方法で殺害された事件を別巡検の隊員たちが捜査し、犯人を突き止めていく。その過程で伝奇手というのは、人々に物語を読み聞かせて人気を得ては、舌先三寸で財を築き、権力を握ることが出来る仕事であることが分かり、その地位を維持するために他人の不幸を踏みにじることもあるという真相が明かされていく。両性具有の若者の秘密を本にして作家に転身しようとした伝奇手が自ら招いた死ともいえる。伝奇手たちの人気取り競争の挿入シーンが目を見張るほどに傑作であった。

主要配役

リュウ・スンニョン: 別巡検を取り仕切る警務官カン・スンジョ
パク・ヒョジュ: 別巡検に配属された奴婢の茶母(タモ)ヨジン
オン・ジュワン: 巡検の一人キム・ガンウ
アン・ネサン: 巡検のペ・ボックン。強烈な慶尚道訛りの好人物
キム・ムヨル: 資料分析員オドク
ハ・ジェスク: シニア資料分析員ヌングム
イ・イリョン: 死体解剖担当ユ・チギョン

演出: イ・スンヨン、キム・ビョンス

脚本: チョン・ユンジョン、ファン・ヘリョン、ヤン・ジナ
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2012年01月21日

武神


武神ユネスコの世界文化遺産に指定されている海印寺所蔵の国宝「八万大蔵経」制作1000周年を迎える今年、MBCテレビがこれを記念して2月から放送予定している歴史ドラマである。MBCは特別許可を得て、本物の八万大蔵経の撮影をすでに終えており、放送期間中にテレビ画面に映し出すという。
ドラマの舞台は13世紀の高麗時代で、武人政権末期である。60年にわたる崔氏幕府体制を崩壊させ、権力者の座に上り詰めた奴婢出身の金俊(キム・ジュン。金仁俊とも言う)の一代記を描く。
クビライ元帝国の侵略に最後まで抵抗した三別抄(サムビョルチョ)という武装勢力の活動と壊滅までも描かれる。また、蒙古の侵略から護国を祈祷する八万大蔵経の制作過程も挿入される。

脚本は、「龍の涙」、「野人時代」などを書いた実力派のイ・ファンギョンが担当する。
演出は、「犬と狼の時間」、「ロード・ナンバーワン」などを作ったキム・ジンミンPD

主人公の金俊を、久しぶりにお茶の間に戻ってくるキム・ジュヒョク(テロワール、プラハの恋人)が演じる。彼の父親は時代劇の名優であった故キム・ムセン。初めての歴史ドラマ出演で、父親の在りし日の姿を思い起こさせてくれることを期待する。
ヒロインで、金俊の主君チェ・ウの娘ソンイを、本名キム・ミンソンから芸名を改めたキム・ギュリが演じる。久しぶりのテレビ出演となる。

出演者たち

キム・ジュヒョク:  金俊(キム・ジュン)
キム・ギュリ:  ソンイ(チェ・ウの娘)
チョン・ボソク:  チェ・ウ(金俊の二代目主君で、モンゴルの侵略に立ち向かって戦った権力者。八万大蔵経の制作のために莫大な私財を投じた)
ホン・アルム:  ウォラ(金俊の初恋)
パク・サンミン:  チェ・ヤンベク(賎民の出であるが、実力で武将に出世する。金俊に敵対する勢力となる)
チュ・ヒョン:  崔忠献(チェ・チュンホン)(チェ・ウの父親で、金俊の初代主君。60年の崔氏武臣政権を樹立した)
ペ・ドビン:  チェ・ハン(チェ・ウの息子で、金俊の三代目主君)
キム・ソラ:  鄭夫人(チェ・ウの夫人で、ソンイの母親)
イ・スンヒョ:  高宗(高麗国王)
キム・ハウン:  チュンシム(チェ・ヤンベクに片思いする女性)

日本の武家政権と高麗の武臣政権

日本と朝鮮半島でほぼ同じ時期に武士政権が生まれている。日本の場合、1159年の平治の乱を制圧した平清盛が武士の第一人者となり、朝廷の軍事力・警察力を掌握した後、列島初めての武家政権を樹立した。その後、武士の世が明治維新までの約700年にわたって続いてきた。
一方、朝鮮半島では1170年に武臣たちがクーデタを起こし、当時の文臣多数と国王を殺害して武臣政権を樹立した。両国共に貴族に虐げられてきた武士または武人たちの不満が爆発して、貴族社会を打破し、自分たちの天下を切り開いている。武士は王と貴族たちの犬としか思われていなかった。高麗の武臣たちは、科挙に合格しなくてもなれたので、将軍の中にも文字の読めない者がいたほどである。そのために、教養を身に着けた文官や宦官たちさえ武人を蔑み、見下し、こき使った。怒り心頭に発した武将たちは、寺社巡りをする国王と貴族たちに対してクーデタを画策し、主要な文官貴族たちを惨殺した。権力を掌握した武人の指導者たちは、武人階級意識に乏しく、武の天下人になるという考えが最初からなかった。権力を握るや横暴を極め、権力闘争に明け暮れ、隙あらば前任者を殺して次の権力者になろうとするだけの下剋上の世界であった。そんな混乱を制して日本の幕府のような統治機構を作った崔忠献が、その後四代60余年にわたる武臣政権を樹立し、一応世を安定させた。しかし、四代目で部下の反乱にあい、滅亡した。この四代目を殺害して権力を掌握したのが、金俊である。彼も8年間政権の座にあったが、林衍(イム・ヨン)に暗殺されてしまう。イム・ヨンも2年後に憤死し、息子の林惟茂(イム・ユム)も1年もせずに暗殺され、1270年に完全に武臣政権の時代の幕が下ろされてしまった。100年の武人時代であった。その後、朝鮮半島には二度と武人政権は生まれなかった。 平氏以降の源頼朝や北条氏のように武士の秩序を確立し、天下を動かすという指導者が出てこなかったためである。

金俊(?〜1268)

最初の名は金仁俊(キム・インジュン)といった。父親が崔忠献の奴婢であったため、彼も崔家の奴婢として育った。体力に恵まれ、弓の名手に成長した金俊は、二代目のチェ・ウにその実力が認められ、武官に取り立てられた。その後も著しく出世街道を駆け上がっていった。チェ・ハンの三代目就任の後押しをした功績により、主君の右腕にまで出世したが、四代目のチェ・ウィには疎んじられるようになった。仲間と共に主君を殺し、崔氏武臣政権を倒して100年ぶりに主権を国王に返還した。この功により将軍に任命され、衛社功臣に列せられた。蒙古の襲来が始まると徹底抗戦を主張し、蒙古に服従しようとする国王を除去しようとしたが、国王側に寝返った部下の林衍たちによって暗殺された。

三別抄(サムビョルチョ)

クビライの蒙古が高麗に侵攻してくると、それに対抗するために武臣政権が組織した武装勢力。元々はチェ・ウが国の治安維持のために夜警として組織した夜別抄という私兵であったが、やがて官軍に組み入れられ、三つの軍隊組織からなる三別抄と称された。蒙古が来襲すると徹底抗戦を唱えた。蒙古に従おうとする国王ら親蒙古朝廷に対して珍島を拠点に乱を起こしたが、蒙古・高麗連合軍の力に押されて済州島に撤退し、そこで壊滅した。一説にはその残党の一部が琉球王国にまで逃れたという。また、三別抄の抵抗が、蒙古の日本侵攻に大きな支障をきたし、結果的に鎌倉の北条政権を助けたことになる。チェ・ウの部下であった金俊も三別抄の組織に指導的な役割を果たした。ドラマの中でその時の様子が詳細に描かれる。

八万大蔵経

クビライの蒙古が侵略を開始すると、時の武臣政権の権力者チェ・ウは国王や貴族たちを引き連れて開京(ケギョン=今日の開城)から江華島(カンファド)への遷都を敢行した。蒙古を追い払い、護国を祈願するために八万大蔵経の制作を計画し、そのために莫大な私財を投じた。経文印刷のために大量の木彫原版が長い年月を要して制作された。完成した時、三別抄は最早存在せず、高麗は蒙古の属国に転落していた。八万大蔵経が分散紛失の危機にさらされるが、最終的に海印寺に保管されることになり、現在は国宝となり、ユネスコの世界文化遺産にも指定されている。


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2012年01月05日

太陽を抱く月


太陽を抱く月1月4日からMBC テレビで放送開始した20話連続時代劇。時代は朝鮮王朝前期で、国王を始め主人公たちは架空の人物で設定されている。
後に国王となる王太子の初恋とその時代の若者たちの純愛譜を描いた物語である。「成均館スキャンダル」の原作者チョン・ウングォルのベスト・セラー小説をドラマ化し、朝鮮時代の仮想の王と巫女の愛を描いた歴史ロマンス物語(ファンタジー・ロマンス史劇)。
主人公の国王イ・フォンを、KBSの「ドリーム・ハイ」で一躍スターダムにのし上がったキム・スヒョンが演じる。ヒロインのホ・ヨヌと巫女ウォルにハン・ガインが扮する。主役二人の子供時代を演じるのは、名子役で定評があり、演技大賞の子役演技賞を受賞しているヨ・ジング(イ・フォン)とキム・ユジョン(ホ・ヨヌ)。

演出:  キム・ドフンPD
脚本:  チン・スワン

配役

ハン・ガイン:  ホ・ヨヌ(許煙雨) + 巫女ウォル(月)(王太子妃に選ばれたホ・ヨヌは予期せぬ事件に巻き込まれて巫女として生きていくことになる数奇な運命の女人)
キム・ユジョン:  少女ホ・ヨヌ
キム・スヒョン:  国王イ・フォン
ヨ・ジング:  少年イ・フォン
チョン・イル: 陽明君(ヤンミョングン)= イ・フォンの異腹兄
ナム・ボラ: イ・フォンの妹ミンファ公主(王女)
キム・ヨンエ: イ・フォンの祖母尹(ユン)大王大妃
キム・ミンソ:  ユン・ボギョン(尹宝鏡)(王妃でイ・フォンの正妃。大臣ユン・デヒョンの娘)
ユン・スンア:  ソル(雪)(ホ家の奴婢で、ヨヌの護衛剣客)
ソン・ジェヒ: ホ・ヨム(許炎)(ヨヌの兄でイ・フォンの師匠)
ソヌ・ジェドク:  ホ・ヨンジェ(ヨヌとヨムの父。弘文館の大堤学)
ヤン・ミギョン:  申氏(ヨヌとヨムの母)
ソン・ジェリム:  ウン(雲)(本名はキム・ジェウン。イ・フォンの最側近護衛武士)
アン・ネサン:  成祖大王(イ・フォンの父王)
キム・ソンギョン:  大妃韓氏(イ・フォンの母)
キム・ウンス:  ユン・デヒョン(ボギョンの父親。大臣)

あらすじ

王太子妃に選ばれたが、予期せぬ事件に巻き込まれて巫女となる奇遇な運命を生きていくヨヌと国王イ・フォンの切ない愛の物語。ヨヌの失われた記憶をたどる過程で彼女をめぐる三人の男性との運命的な出会いと愛がドラマチックに描かれる。

王太子妃殺害事件の謎

8年前に死んだはずの王太子妃ヨヌが巫女ウォルとなって現れる。王イ・フォンは何かの啓示を受けたかのように突然、8年前のホ・ヨヌの死に疑問を抱く。部下に指示して事件の追跡を始める。王太子妃殺害事件の真相と実態が徐々に明かされていく過程が興味津々に描き出される。


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2012年01月03日

2011 KBS演技大賞


2011 KBS演技大賞12月31日、ヨイドにあるKBS TV公開ホールにて2011年度のドラマ総決算となる演技大賞授賞式が開催された。同時間帯のSBS演技大賞と競合した。
総合司会は、チョン・ヒョンム、ハン・ヘジン、チュ・ウォンの三人が務めた。
KBSの演技大賞が一番豪華な雰囲気で、出席者の顔ぶれも多彩で賑やかであった。進行の構成もショーを見せるという点に力を入れ、これこそが祭典であると思わせた。
KBS一年のドラマを振り返ると、話題作が続々と放送され、ドラマ王国の地位を確立した感があった。2011年の大賞に選ばれたのは、「ブレーン」の主人公を演じたシン・ハギュン。地味な俳優という感があるが、演技力が評価されての受賞と思われる。

受賞した人たちと作品

大賞  シン・ハギュン(ブレーン)

最優秀演技賞
男子  パク・シフ(王女の男=王女と公子)
女子  ムン・チェウォン(王女の男=王女と公子)

優秀演技賞
毎日連続劇部門
男子  チ・チャンウク(笑え、トンヘよ)
女子  ト・ジウォン(笑え、トンヘよ)

ミニシリーズ部門
男子  チョン・ジニョン(ブレーン)、 チェ・ダニエル(童顔美人)
女子  チャン・ナラ(童顔美人)

中編ドラマ部門
男子  チョン・ジョンミョン(栄光の才人)
女子  パク・ミニョン(栄光の才人)、 ホン・スヒョン(王女の男)

長編ドラマ部門
男子  イ・テゴン(広開土太王)
女子  キム・ジャオク(オジャッキョの兄弟たち)

助演賞
男子  チョン・ウンイン(オジャッキョの兄弟たち、近肖古王)
女子  パク・チョンア(笑え、トンヘよ/あなただけよ)、 イ・ユンジ(ドリーム・ハイ、ターミナル)

新人演技賞
男子  キム・スヒョン(ドリーム・ハイ)、 イ・ジャンウ(笑え、トンヘよ/栄光の才人)、 チュ・ウォン(オジャッキョの兄弟たち)
女子  ペ・スジ(ドリーム・ハイ)、 ユイ(オジャッキョの兄弟たち)

青少年演技賞
男子  パク・ヒゴン(オジャッキョの兄弟たち)
女子  キム・ファニ(愛を信じます、あなただけよ)

連作・単幕劇賞
男子  チェ・スジョン(息子のために)、イ・ヒジュン(完璧なスパイ、キューピット・ファクトリー)
女子  ハン・ウンジョン(400年の夢)、 ユジン(和平王女の体重減量士)

作家賞  イ・ジョンソン(オジャッキョの兄弟たち)

人気賞
男子  パク・シフ(王女の男)、 キム・スヒョン(ドリーム・ハイ)
女子  ムン・チェウォン(王女の男)、 ハン・ヘジン(荊の鳥)

ネットシチズン賞  シン・ハギュン(ブレーン)、 チェ・ジョンウォン(ブレーン)

ベスト・カップル賞
パク・シフ+ムン・チェウォン(王女の男)
リュ・スヨン+チェ・ジョンユン(オジャッキョの兄弟たち)
キム・スヒョン+ペ・スジ(ドリーム・ハイ)
イ・ミウ+ホン・スヒョン(王女の男)
シン・ハギュン+チェ・ジョンウォン(ブレーン)
posted by rekishinootoshimono at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする