2015年10月05日

六龍が飛び立つ


六龍が飛び立つ10月5日からSBSでスタートする「ファクション」形式の歴史ドラマ。ファクション(Faction)というのは、ファクト(Fact)とフィクション(Fiction)の合成語で、最近の韓国の歴史ドラマはこの形式で制作される傾向にある。
ドラマの舞台は、14世紀末の朝鮮王朝建国期で、日本の時代劇で繰り返し登場する織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らの戦国時代末期に匹敵するくらいに何度もドラマ化された。主要人物は、当然のごとく開祖の李成桂とその五男の李芳遠で、2人の周辺を飾った鄭道伝(チョン・ドジョン)、趙末生(チョ・マルセン)、黄喜(ファン・ヒ)、イ・シンジョクらの実在人物の他、「根の深い木」に登場した剣客イ・バンジ、ムヒュルらが顔を揃える。

演出は、「根の深い木」のシン・ギョンスPD。

脚本は、「大長今」や「善徳女王」、「根の深い木」を書いたキム・ヨンヒョンパク・サンヨンの共同執筆。前作の「根の深い木」の前日譚(プリクォール)として、世宗大王の父親で、朝鮮王朝の基礎を固めた鉄血君主の太宗・李芳遠を中心とする6人の人物の野望と成功ストーリーを描く。李芳遠の少年時代に青年期にあった2人の剣客にスポット・ライトが当てられる。

龍飛御天歌と六龍

タイトルの「六龍が飛び立つ」は、1445年にチョン・インジら集賢殿の学者たちが本文を書いた叙事詩「龍飛御天歌」(ヨンビオチョンガ)の序文の一節に由来する。世宗大王が創設した朝鮮文字「訓民正音」の公布前にその実用性を検証するためにハングルで書かれた最初の文献である。この中の六龍というのは、世宗以前六代に遡る穆祖(李安社)、翼祖(李行里)、度祖(李椿)、桓祖(李子春)、太祖(李成桂)、太宗(李芳遠)の六人のことを言う。ドラマでの六龍は、太祖・李成桂、李芳遠、鄭道伝、イ・バンジ、ムヒュル、プニ(イ・バンジの妹)の主要登場人物六人を指す。

主要登場人物

ユ・アイン  李芳遠(後に第三代太宗となる。太祖・李成桂の息子たちの中で一番父親に似て文武に秀でていた。強力な王権主義者として、臣権主義を唱える学問の師、鄭道伝と政敵の仲になる。朝鮮を建国し、王朝の礎を確立する過程で政敵を片っ端から葬り去る鉄血君主であった。世宗が名君になれたのは、汚れ役を全部引き受けた父親、芳遠がきれいに掃除をした後で代替わりしたお蔭とも言われる)

キム・ミョンミン  三峰・鄭道伝(太祖・李成桂の軍師として易姓革命を達成し、朝鮮建国を実現させた功労者。建国後も政治・社会制度の礎となる法律作りで後世に伝わる業績を残した。宰相中心の臣権政治を標榜したため、李芳遠と対立することとなり、抹殺され、長きにわたって朝鮮の逆賊のレッテルを貼られた。ドラマの中で秘密組織の「密本」を結成した張本人として登場する)

チョン・ホジン  太祖・李成桂(鄭道伝の協力を得て新王朝を樹立するが、四男の李芳遠により鄭道伝を失うと、建国の意欲をなくし、息子と対立することになる)

ピョン・ヨハン  イ・バンジ(別名タンセ。三韓第一の剣と称される。鄭道伝の護衛武士で、プニの兄)

ユン・ギュンサン  ムヒュル(朝鮮第一の剣士と称される。李芳遠と共に建国に尽くすが、一時李芳遠と疎遠になる。世宗の信頼厚く、内禁衛将に抜擢される)

シン・セギョン  プニ(イ・バンジの妹。兄の政敵である李芳遠と恋に落ちる)

チョン・ユミ  ヨニ(鄭道伝の恋人であり、イ・バンジの初恋の女性。鄭道伝を中心とする臣権派の紅一点として活躍する。高麗第一の諜報商人組織ファサダンの黒帖となって活動する最中、鄭道伝と出会い、彼の政治理念に共鳴する)


ドラマのハイライト 最強の女剣士・チョク・サグワン

六龍が飛び立つ -2物語の後半に登場するや視聴者の目をくぎ付けにしたのは、高麗秘剣の谷山(コクサン)剣法の伝承者、チョク・サグワン。高麗最後の恭譲王とその子息の護衛に当たっていたが、守り切れず一人生き残る。朝鮮王朝建国の主人公たちに復讐心を抱き、イ・バンジとムヒュルの二人を相手に対決することになる。三人とも歴史に実在しない架空の人物。
チョク・サグワンを演じるのは、韓国芸術総合学校で韓国舞踊を専攻し、卒業したハン・イェリ。学生時代に校内制作の映画に助っ人出演し、それが縁で俳優の世界に入った。韓国舞踊で鍛えた柔らかい身のこなしで最強の二刀流を見事に演じて見せた。不思議な存在感がある。ある時はあどけない少女のようで、ある時は氷のように冷たい視線で敵を睨み付け情け容赦なく切り倒す。ドラマの中では、自分で振り付けした韓国舞踊を踊る。視聴者にとってサービスの多い出演者であった。
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2015年09月22日

商売の神・客主2015


商売の神・客主2015KBSの特別企画ドラマとして9月23日から始まる。全36話。
開城の有力商人、千家客主が裏切りにより廃業の憂き目に遭うや、後継者であったチョン・ボンサムは孤児となり、路頭に迷う。九死に一生を得た彼が、市場の客引きを皮切りに次第に天性の商才を発揮し、商団の行首や大客主を経て、最後に巨商として成功する。舞台となる時代は、19世紀末の朝鮮王朝末期である。
お金が万能で神様のような存在となっている現代の韓国社会に警鐘を鳴らし、貪欲ではなく正義によって富を築いた商人の一代記を描く。主人公のチョン・ボンサムを「チュノ」で名演技が光ったチャン・ヒョクが演じる。演出は、「太祖王建」や「テ・ジョヨン」、「王と妃」などの名作を手掛けたキム・ジョンソンPDが担当する。脚本は、多くの人気ドラマを書いてきたチョン・ソンヒイ・ハノが引き受けた。キム・ジュヨンの大河小説「客主」を原作とする。

客主

客商主人のことをいい、その主人とは、商いを周旋する人のこと。
昔から朝鮮半島にあった主要な商業・金融機関の一つである。彼らは河港で活動する商人で、客主の他に旅客という商人もいた。彼らは、各地方の船商が貨物を積んで港に入ってくると、その商品の売買を仲介し、付随して運送、保管、宿泊、金融などの営業も行った。客主や旅客は、地方の大きな市場にも存在した。

褓負商(ポブサン)

担商と背負い商をまとめて褓負商という。日本での行商に近い。このドラマでは、彼らの生き生きとした姿、活動が描かれる。彼らは商人ではあるが、商品の運搬という役割がより大きかった。特別な運送手段のなかった朝鮮時代、物資の大部分が褓負商たちによって流通した。全国津々浦々を歩き回り、商品を販売していた褓負商たちの中には、行商で築いた富で仲介商の客主に進出する者もいた。このドラマの主人公とその父親がそんな一人であった。
褓負商は新羅や高麗の昔から存在したが、朝鮮王朝時代に組織化された集団になった。商品を運びながら国中を歩き回っていたので、誰よりも情報収集に長けていた。こんな彼らの特性に目をつけ、諜報活動に利用したのが、国の権力者であった。朝鮮時代末期、褓負商集団は国家機関の末端組織に組み入れられた。国家に対する反乱や農民一揆鎮圧の背後には、褓負商たちの諜報活動があった。

登場人物

チャン・ヒョク  チョン・ボンサム(父親の死により孤児となったが、生き延びて市場の物売りから大商人にまで登りつめ、千家客主を再興する。真の商道を実践する人物に成長する)

ユ・オソン  キル・ソゲ(お金の奴隷となり、権謀術数を駆使して行商たちを威嚇する)

キム・ミンジョン  メウォル(梅月)(執念の女性。両班家の娘であったが、巫女となり、権力欲に取りつかれる)

ハン・チェア  チョ・ソサ(火の心を持つ傾国の美女。荷役夫の父親によって大商人のシン・ソクチュに売り飛ばされる。チョン・ボンサムと出会うが、彼の前途を思いやり、心を鬼にして彼から立ち去る)

チョン・テウ  ソンドル(チョン・ボンサムの人柄に感銘して生涯彼の下で働く)

パク・ウネ  チョン・ソレ(チョン・ボンサムの姉。父の仇を討つために、死にそうな弟、ボンサムを捨て、妓生になり、敵の妾になる。開城松商客主の娘らしく理財に明るく、優れた商才と感覚を備えていた。父の仇と思っていたキム・ハクチュンの妾になる。それ以前にキル・ソゲとも婚約したことがある)

イム・ホ  ミン・ギョムホ(閔妃の親族。政府の高官)

イ・ドックワ  シン・ソクチュ(朝鮮のお金というお金と商権を一手に掌握した大商人)

キム・ギュチョル  キム・ボヒョン(典型的な汚職官吏)

キム・ハクチョル  キム・ハクチュン(妾になったチョン・ソレに父の仇として狙われる商人)

イム・デホ  (千家客主の行商人)

特別出演

キム・スンス  チョン・オス(チョン・ボンサムの父親で、千家客主人。謀られて無念の死に至る)

イ・ウォンジョン  キル・サンムン(千家客主の行首で、キル・ソゲの父親。独断専行のところがあり、それが災いして褓負商仲間のリンチに遭い、死亡する。これを機に、息子のキル・ソゲは褓負商たちを仇と思い、敵意をむき出しにする)

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2015年07月15日

夜行儒生(夜を歩く儒生)


夜行儒生7月8日からスタートしたMBCのヒュージョン史劇。モバイル・プラットホームのカカオページに連載された同名ウェブ漫画をテレビ・ドラマ化したもの。朝鮮時代にバンパイアを登場させて、ロマンスとスリラーが同時に展開するファンタジー・メロドラマである。
原題は「夜を歩くソンビ(儒生)」という。舞台となる時代は、17世紀中頃と120年後の18世紀後半に設定されている。
17世紀中頃には、仁祖(インジョ)と思しき国王とその長男の昭顕世子(ソヒョン・セジャ)を連想させる王太子が、王宮に住み着き、夜な夜な宮殿内を歩き回る吸血鬼の鬼(キ)に支配されている。逆らうと、王座から引き摺り下ろされ、闇に葬り去られる。鬼に反旗を翻した王太子は、謀反人としてさらし首にされた。世孫を含む家族も皆殺しにされた。王太子の学友である主人公の儒生、キム・ソンヨルも事件に巻き込まれ、鬼の師匠にあたる善玉の吸血鬼ヘソの思惑により首をかまれ、吸血鬼と化した。舞台は120年後に移り、英祖らしい国王とイ・サン(後の正祖)と思しき世孫イ・ユンが登場する。人の心を持ち続ける吸血鬼となったキム・ソンヨルがこの時代に姿を現し、120年前に鬼を倒すための秘策を書き残した王太子の備忘録を探し回る。この本探しを依頼された本売りは、いわくのある若者であった。実は男装の女性で、謀反人の汚名をきせられて没落した両班家の娘であった。そんな彼女が秀でた容貌の神秘的な吸血鬼儒生と出会い、様々な事件や出来事を経験していく。
主人公のキム・ソンヨルをイ・ジュンギが演じる。東方神起のシム・チャンミンが120年後の世孫イ・ユンに扮する。絶対悪の吸血鬼である鬼を演じるのは、「根の深い木」でアクの強い存在感を示したイ・スヒョク。男装の本売りはイ・ユビが演じる。最近の歴史ドラマでは、男装の麗人が大流行である。

演出  イ・ソンジュン
原作  チョ・ジュヒ、ハン・ソンヒ
脚本  チャン・ヒョンジュ

主な出演者たち

夜行儒生-2イ・ジュンギ  主人公の儒生キム・ソンヨル(不本意にも吸血鬼にされたが、人間の心を持ち続ける。120年前に鬼に殺された父親と親友でもあるチョンヒョン世子の仇を討つべく、世子が鬼を倒す秘策を書き残した備忘録を探し求めて120年後の朝鮮にその姿を現す。)

イ・ユビ  チョ・ヤンソン(反逆者の汚名をきせられて没落した両班家の娘であるが、その姿を隠すために男装をしている。元気溌剌で、機転が利く。美しく神秘的な儒生キム・ソンヨルに魅せられる。世子の備忘録探しを通じてキム・ソンヨルとの関係が深まる)

シム・チャンミン  世孫イ・ユン(イ・サンと思しき人物。子供の頃に出会ったチョ・ヤンソンの行方を捜している。)

イ・スヒョク  絶対悪の吸血鬼・鬼(キ)(国王や朝廷を操る影の支配者)

キム・ソウン  チェ・ヘリョン(鬼の手先となって働く)とイ・ミョンヒ(120年前、キム・ソンヨルの婚約者であつたが、鬼にかみ殺される)の二役

イ・スンジェ  ヒョンジョ(英祖と思しき120年後の国王。イ・ユンの祖父)

イ・ヒョヌ(特別出演)  チョンヒョン世子(昭顕世子と思しき王太子。120年前、鬼に刃向ったために、家族と共に抹殺され、大逆罪の汚名をきせられる。死ぬ前に鬼に打ち勝つ秘策を書き残していた)

チャン・スンジョ  サドン世子(イ・サンの父思悼世子<サド・セジャ>と思しき非業の死を遂げた人物)

ヤン・イクチュン(特別出演)  ヘソ(鬼の師匠であるが、善玉の吸血鬼。鬼を退治するためにキム・ソンヨルに自分の能力を継がせる)

イ・ホジェ(特別出演)  文祖

キム・ミョンゴン  ノ・チャンソン

ハン・ジウ(特別出演)  後宮キム氏

昭顕世子(ソヒョン・セジャ)と思悼世子(サド・セジャ)の死

2人に共通するのは、自分の父親によって死に追いやられたこと。昭顕世子の父親仁祖は、王座を息子に奪われるのでないかと、疑心暗鬼になり、医師に命じて息子を毒殺し、孫たちまでも済州島に監禁し、死ぬのを待った。歴代最も残酷な背倫の王として記憶されている。
思悼世子の場合、父の英祖は、政争の犠牲として仕方なく世継ぎの息子を米櫃に閉じ込めて餓死させた。後悔の念から亡き息子の遺児である孫のイ・サンを自分の後継者と定め、反対派閥の老論の攻撃から終始保護した。
このドラマの中では、2人の世子を無残な死に追いやったのは、父親ではなく、絶対悪の吸血鬼の仕業と設定している。王朝に生じた諸悪の根源は吸血鬼であった。


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2015年04月09日

華政(ファジョン)


華政MBCの「輝いたり狂ったり」の後続として4月13日から放送が始まる歴史ドラマ。
50話の長編となる。

舞台は17世紀初頭の宣祖末期から光海君時代を経て、仁祖治世下までとなる。
主要人物は、宣祖の唯一の嫡流王女である貞明公主(1603-1685)と腹違いの兄で、宣祖の後を継いだ光海君、伯父の光海君からクーデタで王位を奪った仁祖の三人。国政にまで深刻な影響を及ぼした王室の悲劇的家族問題を取り上げる。

問題の発端となった宣祖のコンプレックスと人格については、最近のドラマ「王の顔」や「懲録」の中で繰り返し表現されている。そんな父親のとばっちりを真面に受けたのが光海君で、名君の素質を備えながら、途中降坂を余儀なくされた。腹違いの妹、貞明王女をその母親の仁穆王后と共に幽閉に追いやらねばならなかった光海君の立場と苦悩がいか程であったかは想像に難くない。

光海君の立太子と即位を死ぬまで妨害し続けた仁嬪金氏の怨念は、孫の仁祖に乗り移り、光海君を廃位に追い込むことに成功した。即位した仁祖は、仁嬪王后と貞明王女を幽閉から解き、復権させた上で、昌徳宮に住まわせることで、クーデタの大義名分の一つである「孝」を果たした。だが、祖父の宣祖と同様に正統な王でないコンプレックスに悩み、人格の歪んだ仁祖は、自分の子や孫に対して人倫の欠片もない悲劇を再生する。

演出 キム・サンホ、チェ・ジョング
脚本 キム・イヨン(イ・サン、トンイ、馬医などを執筆)

出演者たち

チャ・スンウォン 第15代国王光海君

イ・ヨニ 貞明公主(宣祖と仁穆王后の嫡出王女であり、永昌大君の姉。父王の死後、母親と共に西宮に幽閉され、死者のように生きる運命を背負う)

キム・ジェウォン 仁祖

ソ・ガンジュン ホン・ジュウォン(貞明王女の夫になる人。二人の子孫に正祖の母親である恵景宮洪氏、その父親の洪奉漢、叔父の洪仁漢、洪国榮、その妹の元嬪洪氏などがいる)

ハン・ジュワン カン・イヌ

チョ・ソンハ カン・ジュソン

シン・ウンジョン 仁穆王后(後に仁穆大妃)(宣祖の二番目の王妃。貞明王女の母)

チョン・ジンソ 永昌大君(幼くして父王の後ろ盾を失い、光海君の取り巻きたちによって幽閉先で蒸し殺しにされる)

チェ・ジョンファン 臨海君(光海君の実兄。粗暴な性格のために父王から疎まれ、光海君の前途に邪魔となり、殺される)

キム・ヨジン キム・ゲシ(光海君の愛人で、知恵袋的存在。光海君政治のコーディネーターを務める)

チョン・ウンイン イ・イチョム(キム・ゲシと共に光海君の右腕となって、政策を実行する)

パク・ヨンギュ 第14代国王宣祖


タイトルの「華政」について

宣祖から仁祖までの時代に特筆すべきは、王妃と側室たち、その周辺の家族たちの間で女の闘い・家族の諍いが熾烈に繰り広げられ、国政にまで影響を与えたことである。タイトルの「華政」は、このあたりに由来するようである。以前JTBCで放送された「花たちの戦争」とは、時代も人物もほとんど共通し、二つのタイトルに同じような意味が込められているようである。華には光とか花の意味があり、女性の隠喩と解される。政は政治のこと。「女たちの政事または政争」と解釈することが出来る。

火器都監

このドラマの中で描かれる王室の専門職集団の一つで、銃砲を製作するために設置された兵曹(兵部)所属の機関。1592年に始まった文禄慶長の役で豊臣秀吉の日本軍が使用した火縄銃に衝撃を受けた朝廷は鳥銃庁を作り、銃砲の製造を試みた。光海君が即位すると、北胡の清国勢力が拡大したため、それを防御するために鳥銃庁を火器都監と改称し、火器の製造に本格的に取り組んだ。
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2015年02月23日

下女たち(邦題: イニョプの道)


下女たちJTBCで昨年12月12日にスタートしたが、火災事故により女性スタッフが一人死亡したため、放送が一時中断した。今年1月23日から再スタートした。20話ものの朝鮮王朝恋愛ドラマである。

主人公のイニョプは、朝鮮王朝建国の功臣で、高級官僚であるクク・ユ(クギュ)の一人娘で、何不自由なく誇り高く育てられたお嬢様であったが、父親が高麗の残党一味と疑われて極刑に処されると、一夜にしてお嬢様から奴婢に転落するという運命を辿った。兵曹判書(軍部大臣)のホ・ウンチャムの家に奴婢として預けられたイニョプは、一度は自殺を図ったが、命を助けてくれた奴婢頭のムミョンの言葉に気持ちを持ち直して父親の無実を晴らすために、下女として生きていく決心をする。下僕として生きることは辛く、耐え難いが、お嬢様の時には思いも致さなかった下女たちの生活を体験することで、認識を改めていく。

一方、朝鮮王朝建国の功労者である第三代太宗李芳遠(イ・バンウォン)は、王妃の激しい嫉妬のために、誕生したことも知らされなかった我が子の捜索を兵曹判書に依頼する。

演出: チョ・ヒョンタク
脚本: チョ・ヒョンギョン

キャスト

チョン・ユミ  クク・イニョプ(高級官僚の一人娘から奴婢に転落したが、生きるための目的を果たすために強く生き抜く)

オ・ジホ  ムミョン(本名はイ・ビ。高麗復興のための秘密結社、満月党の秘密諜報員。仮の姿は、兵曹判書家の奴婢頭で、イニョプの監視人であるが、彼女に次第に気持ちが傾いていく)

キム・ドンウク  キム・ウンギ(戸曹判書キム・チグォンの一人息子で、イニョプと結婚式まで挙げた間柄。何かとイニョプを助けようとするが、思い通りにならない)

イ・シア  ホ・ユノク(兵曹判書ホ・ウンチャムの娘で、イニョプに対して悪意を抱く。キム・ウンギをイニョプから奪い、結婚するが、ウンギの心は得られない。下女になったイニョプに辛くあたる)

チョン・ノミン(特別出演)  クク・ユ(クギュ)(イニョプの父親で、建国の功臣。罠にはめられて極刑に処せられる)

キム・ガプス  戸曹判書キム・チグォン(実の顔は朝鮮王朝に潜伏する高麗復興秘密組織満月党の党首。クク・ユを罠にはめた張本人。一人息子の行動に気が気でない)

チン・ヒギョン  韓氏夫人(キム・チグォンの奥方で、キム・ウンギの母親)

パク・チョルミン  兵曹判書(兵判)ホ・ウンチャム(太宗の信頼厚く、ご落胤の捜索を頼まれる。好色だが、人を裏切ることはしない)

チョン・ミソン  尹氏夫人(兵判の奥方。傲慢で邪な気質は娘のユノクにそのまま受け継がれる)

イ・イギョン  ホ・ユンソ(兵判の優柔不断な息子で、下女のタンジに思いを寄せている)

イ・エル  嫁のカン氏夫人(ホ・ユンソの正室であるが、夫から敬遠されている)

チョン・ソミン  タンジ(兵判家の下女の一人。イニョプとは悪縁の仲)

イ・ヨンギョン  タンジネ(タンジの母親で縫女頭)

チェ・グッキ  料理頭ヘサン(下女たちの間では恐ろしい存在。実の姿は満月党の幹部)

アン・ネサン  太宗李芳遠

イ・ドギョン  太祖李成桂
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2015年02月21日

輝いたり狂ったり(光か狂か)

輝いたり狂ったり

1月19日から始まったMBCの24話もの歴史ドラマ。。
高麗初期、王朝の政治基盤を確立した第四代光宗の青年時代を描く。高麗を建国した太祖王建は、多くの豪族と婚姻同盟を結び、30人に近い妻を娶り、王子だけでも25人をもうけた。そのため、建国後、有力豪族たちの政治的介入と権力闘争が絶えず、何者かに暗殺された太祖の後を継いだ2人の王子たちは豪族の言いなりで、王権が弱体化した。太祖の四男で、呪われた王子として生まれた王昭(ワン・ソ)は、生前の父王から豪族の排除と千年高麗の基盤造りを頼まれ、太祖の秘密武装組織を受け継いだ。父王暗殺の主犯探しの過程で出会った渤海の姫君で、王家から捨てられた後、有力商人に成長したシン・ユルとのロマンスも描かれる。シン・ユルを演じるオ・ヨンソは、昨年のMBC演技大賞で大賞を逃したものの、最優秀演技賞に選ばれた女優で、今回もその存在感が際立ち、演技も光っている。ワン・ソを演じるチャン・ヒョクとの息がぴったり合っている。

兄の後継で第四代王に上ったワン・ソこと光宗は、朝鮮半島で初めて官吏登用試験である科挙制度を取り入れ、能力重視の人材選びを図った。豪族や建国功臣たちの横暴を防ぐための対策であった。

光宗を「クワンジョン」と発音する。「クワン」と発音する「光」と「狂」は同音異義語で、これがドラマのタイトルを成している。実際、国王になってからの光宗は、見方によっては、王朝の基礎造りに多くの政治改革を行った「光」の面と、大勢の反対派を殺した暴君としての「狂」の面を見せた。

演出: ソン・ヒョンソク、ユン・ジフン
脚本: クォン・インチャン、キム・ソンミ

出演

チャン・ヒョク  王昭(ワン・ソ)(後の第四代光宗。高麗太祖王建の四男で、母親は太后の忠州劉氏。父王の成しえなかった遺志を継いで、強く永続する高麗の基礎を作るために活躍する)

オ・ヨンソ  シン・ユル(渤海最後の姫君であるが、殺されそうになるところを乳母に助けられた。中原に逃れ、有能な商人に成長し、ワン・ソと運命的に出会う。ワン・ソにとって幸運をもたらす女性)

イ・ハニ  皇甫(ファンボ)ヨウォン(太祖と第四夫人皇甫氏との娘。王旭の姉。ワン・ソの夫人であると同時に異母姉にあたる。自分の家門皇甫氏から王を出すことに執念を燃やす)

イム・ジュファン  王旭(ワン・ウク)(太祖王建の五男で、ファンボ・ヨウォンの実弟。ワン・ソと王位継承を争うが、形勢不利と見るや身の処し方を改め、生き延びることが出来た。千秋太后の父親となる)

イ・ドックワ  ワン・シンニョム(王建の従弟で、太祖亡き後の実権を握り、後継王たちを思いのままに操る。太祖の暗殺主犯)

リュ・スンス  第三代定宗。本名はワン・ヨ。ワン・ソとは同腹の兄で、王権を取り戻そうともがくが、果たせず、毒殺される。弟のワン・ソに王位を継がせる決意をする。

ナ.ジョンチャン  セウォン(ワン・シンニョムの護衛であるが、皇甫ヨウォンとも深い関係のある剣の使い手)

キム・ネハ  ウンチョン(ワン・ソの忠臣で、秘密組織の実行者)

高麗時代の婚姻

儒教を国の根幹となす朝鮮王朝が成立すると、近親婚は禽獣的風習として排除され、発生地を同じくする同姓間の結婚も禁止された。ところが、仏教中心の高麗時代までの朝鮮半島では、近親婚が行われていた。特に、王室内では兄弟姉妹間の婚姻が普通とみなされていた。国王の娘である姫は、母親の姓を名乗り、母親の異なる兄弟姉妹間の婚姻で、王族の尊い血のつながりを重要視した。ワン・ソも父親が同じでも腹違いの姉を妻に迎えていた。

太祖王建夫人の忠州劉氏と黄州皇甫氏

太祖王建の大勢の夫人たちの中で、第三夫人の忠州劉氏と第四夫人の黄州皇甫氏が有力豪族の出で、両勢力が王位継承をめぐって競い合った。太祖の五男で、ワン・ソの弟にあたる王旭は、母親が皇甫氏で、千秋太后とその妹の父親であった。皇甫二姉妹は、伯父にあたる光宗の息子で、従兄にあたる第五代景宗の妃となり、千秋太后の息子が第六代穆宗であった。彼が部下の康兆(カン・ジョ)に殺害されると、忠州劉氏系の王統が途絶えた。皇甫氏系の王旭(ワン・ウク)の子が後を継いだが、一代限りで、王旭の弟で新羅系の王郁(ワン・ウク)の子孫がその後の歴代王に就いた。
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2015年02月16日

懲録(チンビロク)


懲録2月14日からスタートしたKBSの光復70周年特別企画大河歴史ドラマ。「鄭道伝」の後続である。主人公は、16世紀後半の朝鮮王朝で名宰相と謳われた柳成龍(ユ・ソンニョン)。彼が著した「懲録」を基に豊臣秀吉が朝鮮を侵略した壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の前夜から7年にわたる戦乱期を描く。李舜臣将軍の活躍した戦場が舞台ではなく、王と官僚たちが政策を論じ、決定する朝廷内部で繰り広げられる政治ストーリーである。
豊臣秀吉軍の侵略を防げなかった無能な政治家たちや自分自身への戒めを込めた懲録の「懲」は、歴史の過ちを懲らしめ、「」は将来の危機に備える知恵と洞察を求める、という意味である。特に当時の第14代国王宣祖の人格と君主としての器の小ささに柳成龍の苦労と苦悩は絶えなかった。

柳成龍演出: キム・サンヒ、キム・ヨンジョ
脚本: チョン・ヒョンス、チョン・ジヨン

出演

キム・サンジュン: 柳成龍(壬辰倭乱当時、領議政兼戦時総司令官を務めた宰相)(肖像画)

キム・テウ: 第14代国王宣祖

チョン・テウ: イ・チョルリ(柳成龍の心僕)

イ・ジェヨン: 李山海(イ・サネ)(東人派の領主。風見鶏のように動く政治家)

イム・ドンジン: ユン・ドゥス(西人派の主要人物)

ノ・ヨンハク: 光海君(宣祖の次男で、後に第15代国王となる。父王より王の器が備わる)

キム・ギュチョル: 豊臣秀吉

ソン・ドンヒョク: 鄭K(チョン・チョル)(西人派の領主で、優れた文才の持ち主)

チェ・チョルホ: イ・ハンボク(西人派に属するが、柳成龍とも親しい間柄で、クォン・ユルの婿)

イ・グワンフン: シン・ミョンチョル(軍人で柳成龍の護衛を務める)

ハン・ジワン: ハン・ソリ: 酒店を一人で運営する女店主

キム・ヘウン: 貴人金氏(後のインビン金氏)

パク・チイル: ソン・イッピル(西人派の精神的支柱のような人物。当代の8文章家に数えられるくらい優れた人材であったが、奴婢出身のために官僚になれなかった)
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2015年01月02日

2014 SBS演技大賞


2014SBS演技大賞12月31日、ソウル三成洞のCOEX Dホールにて行われた授賞式をSBSが実況中継した。
SBS演技大賞からSAF演技大賞と改められている。
総合司会は、昨年と同じイ・フィジェにパク・シネとパク・ソジュンが加わり、三人体制であった。例年授賞式に色を添えている祝賀公演は、今回も受賞者たちが中心になって本格的に歌を歌い、ダンスを披露した。KBS演技大賞の祝賀公演と同様に楽しみの一つである。
今年度のSBSを代表するドラマは、「星から来たあなた」であった。大賞と最優秀演技賞を獲得した主演のチョン・ジヒョンとキム・スヒョンは、十大スター賞、ベスト・カップル賞にも選ばれた。
11月16日、癌との闘病中に亡くなったキム・ジャオクの44年の長きにわたる演技人生を称えて、SBSも彼女に功労賞を贈った。長男のオ・ヨンファン氏が式場に現れ、代理受賞した。数々のドラマの中で名物母さんを演じてきた彼女の朗らかな姿は、もう過去のドラマの中でしかお目にかかれない。合掌。

受賞者と受賞作品

大賞  チョン・ジヒョン(星から来たあなた)

2014SBS演技大賞功労賞最優秀演技賞

長編ドラマ
男子  イ・ジェフン(秘密の門)
女子  ファン・ジョンウム(終わりなき愛)

中編ドラマ
男子  キム・スヒョン(星から来たあなた)
女子  パク・シネ(ピノキオ)

ミニシリーズ
男子  パク・ユチョン(スリーデイズ)
女子  コン・ヒョジン(大丈夫、愛だよ)

SBS特別賞  イ・ジョンソク(ドクター異邦人、ピノキオ)

優秀演技賞

長編ドラマ
男子  ソン・チャンイ(三度結婚する女)
女子  チェ・ジョンユン(チョンダムドン・スキャンダル)

中編ドラマ
男子  シン・ソンノク(星から来たあなた)
女子  ハン・イェスル(美女の誕生)

ミニシリーズ
男子  ソン・ドンイル(大丈夫、愛だよ)
女子  ソ・イヒョン(スリーデイズ)

特別演技賞

一幕特集劇
男子  イ・ドックワ(十月のある素敵な日に)
女子  オ・ヒョンギョン(母さんの選択)

長編ドラマ
男子  チョン・ウンイン(終わりなき愛)
女子  キム・ヘソン(チョンダムドン・スキャンダル)

中編ドラマ
男子  キム・チャンワン(星から来たあなた)
女子  コ・ドゥシム(温かい言葉一言)

ミニシリーズ
男子  イ・グワンス(大丈夫、愛だよ)
女子  チン・ギョン(大丈夫、愛だよ)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞(プロデューサー賞)
チョン・ジヒョン(星から来たあなた)

功労賞  故キム・ジャオク

ニュースター賞
アン・ジェヒョン(星から来たあなた、お前たちは包囲された)
イ・ユビン(ピノキオ)
ソ・ハジュン(愛だけしようか)
ハン・ソナ(神の贈り物14日)
カン・ハヌル(エンゼルアイズ)
ナム・ボラ(愛だけしようか)
キム・ヨングワン(ピノキオ)
ハン・グル(温かい言葉一言)
パク・ソジュン(温かい言葉一言)
キム・ユジョン(秘密の門)

十大スター賞
パク・ユチョン(スリーデイズ)、チョン・ジヒョン(星から来たあなた)
チュ・サンウク(美女の誕生)、パク・シネ(ピノキオ)、キム・スヒョン(星から来たあなた)
ハン・イェスル(美女の誕生)、イ・ジェフン(秘密の門)、ファン・ジョンウム(終わりなき愛)
イ・ジョンソク(ピノキオ、ドクター異邦人)、チョ・インソン(大丈夫、愛だよ)

ネッティズン人気賞  キム・スヒョン(星から来たあなた)

ベスト・カップル賞
チョン・ジヒョン+ キム・スヒョン(星から来たあなた)
チュ・サンウク+ ハン・イェスル(美女の誕生)
イ・ジョンソク+ パク・シネ(ピノキオ)
チョ・インソン+ コン・ヒョジン(大丈夫、愛だよ)
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2014 KBS演技大賞


2014KBS演技大賞12月31日の夕刻、ソウル・ヨイドのKBS公開ホールにて授賞式が開催された。
総合司会は、今年度のドラマで活躍したキム・サンギョン、パク・ミニョン、ソ・イングクの三人であった。三人の息がよく合っていた。かつて世宗大王を演じたことのある、真面目なイメージのキム・サンギョンが結構コミカルなキャラクターであるのは、意外な発見であった。
今回の大賞に選ばれたのは、大河歴史ドラマ「鄭道伝」とホーム・ドラマ「家族同士なぜこうなの」のユ・ドングンであった。12年ぶり三度目の受賞となった。歴史ドラマ常連のチェ・スジョンと肩を並べた。彼の受賞スピーチは、謙虚で格調高いとの評であった。一時、ある放送局と喧嘩する程のすさんだ時期もあったが、欲や傲慢などから脱皮し、悟りの境地にたどり着いた感があった。「鄭道伝」で大賞の前評判が高かったチョ・ジェヒョンは、最優秀演技賞に選ばれた。KBSも故キム・ジャオクに功労賞を贈った。

受賞者と受賞作品

大賞  ユ・ドングン(鄭道伝、家族同士なぜこうなの)

2014KBS演技大賞功労賞最優秀演技賞
男子  チョ・ジェヒョン(鄭道伝)
女子  キム・ヒョンジュ(家族同士なぜこうなの)

作家賞
カン・ウンギョン(家族同士なぜこうなの)
チョン・ヒョンミン(鄭道伝)

優秀演技賞
毎日連続劇
男子  チェ・ジェソン(一途な心のたんぽぽ)
女子  シン・ソユル(甘い秘密)、チェ・ユニョン(猫はいる)

ミニシリーズ
男子  ムン・ジョンヒョク(恋愛の発見)
女子  チョン・ユミ(恋愛の発見)

中編ドラマ
男子  イ・ジュンギ(朝鮮のガンマン)
女子  ナム・サンミ(朝鮮のガンマン)、パク・ミニョン(ヒーラー=治療家)

長編ドラマ
男子  パク・ヨンギュ(鄭道伝)、キム・サンギョン(家族同士なぜこうなの)
女子  キム・ジホ(本当に良い時代)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞  チョ・ジェヒョン(鄭道伝)

功労賞  故キム・ジャオク(夫のオ・スングン氏が代理受賞)

新人演技賞
男子  ソ・イングク(王の顔)、パク・ヒョンシク(家族同士なぜこうなの)
女子  キム・スルギ(恋愛の発見)、ナム・ジヒョン(家族同士なぜこうなの)

助演賞
男子  シン・ソンノク(王の顔、トロットの恋人)
女子  イ・チェヨン(かっこうの巣)、ハン・ウンジョン(ゴールデン・クロス、アイアンマン)

青少年演技賞
男子  クワク・トンヨン(感激時代)
女子  アン・ソヒョン(一途な心のタンポポ)、ホン・ファリ(本当に良い時代)

一幕劇賞
男子  チョ・ダルファン(ドラマ・スペシャル「醜い愛」)
女子  キム・ソヒョン(ドラマ・スペシャル「違う泣き方」)

ネッティズン(ネット・シチズン)賞
ムン・ジョンヒョク(恋愛の発見)、チョン・ユミ(恋愛の発見)

人気賞
男子  チュ・ウォン(明日もカンタビーレ)、チ・チャンウク(ヒーラー)
女子  イ・ダヒ(ビッグマン)、チョン・ウンジ(トロットの恋人)

ベスト・カップル賞
キム・サンギョン+ キム・ヒョンジュ(家族同士なぜこうなの)
イ・ジュンギ+ ナム・サンミ(朝鮮のガンマン)
ムン・ジョンヒョク+ チョン・ユミ(恋愛の発見)
パク・ヒョンシク+ ナム・ジヒョン(家族同士なぜこうなの)
チ・チャンウク+ パク・ミニョン(ヒーラー)
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2014 MBC演技大賞


2014MBC演技大賞12月30日夕刻、サンアムのMBC新社屋公開ホールにて授賞式が開催された。
今回の総合司会は、シン・ドンヨプとチェ・スヨンであった。チェ・スヨンはドラマ「私の生涯の春日」に出演し、授賞式のオープニングでも中心的にダンスを披露した。
今回の演技大賞の特徴は、大賞の選択を視聴者投票に100%委ねたこと。式の開始時点で審査員が選んだ三人の候補を発表し、締め切りまでに視聴者が携帯で投票した結果を集計して大賞を決定した。今回は「来た! チャン・ボリ」と「ママ」が競ったが、今年のドラマ賞に選ばれたのは「来た! チャン・ボリ」であった。視聴者投票で選ばれた大賞もチャン・ボリに軍配が上がり、約71万2000票中の過半数以上を獲得したイ・ユリに決まった。
2014年度のもう一つの特徴は、11月16日に急死したキム・ジャオクに功労賞が贈られたこと。これは、他のKBSとSBSの演技大賞でも同じことであった。三社一様のキム・ジャオクに対するオマージュであった。(合掌)

受賞者と受賞作品

大賞  イ・ユリ(来た! チャン・ボリ)(写真)

今年のドラマ賞  「来た! チャン・ボリ」

最優秀演技賞

ミニシリーズ
男子  チャン・ヒョク(運命のようにお前を愛す)
女子  チャン・ナラ(運命のようにお前を愛す、ミスター・バック)

2014MBC演技大賞功労賞特別企画
男子  チョン・イル(夜警日誌)
女子  ソン・ユナ(ママ)

連続劇
男子  キム・ジフン(来た! チャン・ボリ)
女子  オ・ヨンソ(来た! チャン・ボリ)

優秀演技賞

ミニシリーズ
男子  キム・サンジュン(改過遷善=悔い改める)
女子  チェ・スヨン(私の生涯の春日)

特別企画
男子  チェ・ジニョク(傲慢と偏見)
女子  ペク・チニ(トライアングル、傲慢と偏見)

連続劇
男子  イ・ジャンウ(バラ色の恋人たち)
女子  キム・ジヨン(みんなキムチ)

黄金演技賞
男子  アン・ネサン(来た! チャン・ボリ)、チェ・ミンス(傲慢と偏見)
女子  キム・ヘオク(来た! チャン・ボリ)、イ・ミスク(ミス・コリア、バラ色の恋人たち)

一幕演技賞  ピョン・ヒボン(私の人生の瘤)

放送三社ドラマPDが選んだ今年の演技者賞  イ・ユリ(来た! チャン・ボリ)

今年の作家賞  キム・スノク(来た! チャン・ボリ)、ユ・ユンギョン(ママ)

子役賞  キム・ジヨン(来た! チャン・ボリ)、ユン・チャニョン(ママ)

新人賞
男子  イム・シワン(トライアングル)、チェ・テジュン(母さんの庭園)
女子  コ・ソンヒ(ミス・コリア、夜警日誌)、ハン・ソナ(バラ色の恋人たち)

功労賞  故キム・ジャオク(写真下)(長男が来場し、代理受賞)

ベスト・カップル賞  チャン・ヒョク+ チャン・ナラ(運命のようにお前を愛す)

人気賞
シン・ハギュン(ミスター・バック)
チャン・ナラ(運命のようにお前を愛す、ミスター・バック)
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2014年11月14日

王の顔


王の顔11月19日からKBSの特別企画ドラマ枠で放送がスタートするヒュージョン歴史ドラマ。
主人公は悲劇の廃王となった光海君(クワンヘグン)である。彼の16年にわたる苦難と辛抱に満ちた王世子時代を中心に物語は展開する。
最近、光海君についての新たな歴史的解釈を試みるのが流行っている。二年前にイ・ビョンホンが主演した映画「光海、王になった男」もそんな一つである。
光海君と言えば、金尚宮ことキム・ゲシを抜きにしては語れない。二人のラブ・ストーリを扱ったドラマや映画がいくつかあるが、1995年の「西宮(ソグン)」ではイ・ヨンエ、2003年制作の「王の女」ではパク・ソニョンがそれぞれ金尚宮を演じた。金尚宮をめぐって光海君と父親の宣祖が密かに対立することになり、父王は光海の王位継承を素直に認めようとしなかった。

今回のドラマでは、観相家が重要な役割を担っている。昨年末から今年にかけて様々な映画賞で注目された時代劇「観相」に登場する人々である。国王になる人は顔にその相が現れるとされる。歴代の王たちは、自分に君主の相があるかどうかにこだわった。光海君の父王宣祖もそのような一人であった。元々王位とは縁のない庶出王家の一員でしかなかったが、後嗣のない嫡流最後の王明宗の養子に迎えられて俄かに王位に就いた。そのため、常に王位継承の正統性に対してコンプレックスを抱き続けた。その弱点をカバー出来るのが、観相による王の相があるという判定であった。しかし、高名な観相家は宣祖の相が絶対に国王になってはならない相であると直言し、姿を消してしまう。宣祖の苦悩は、自分の息子に対しても疑念を生み、後の王室の不幸を招くことになる。
今回、光海君を演じるのは、「応答せよ、1997」で大ブレークしたソ・イングク。金尚宮にはチョ・ユニが扮する。

演出 ユン・ソンシク
助演出 チャ・ヨンフン
台本 イ・ヒャンヒ、ユン・スジョン

登場人物

光海君(1575-1641) (ソ・イングク)  朝鮮王朝第15代王になる人。側室のコンビン金氏から生まれた庶出のため、最も国王の資質を備えた王子であったが、父王がなかなか認めてくれなかった。父親の側室となった金尚宮に初恋をする。政治手腕に優れた金尚宮に助けられて16年にわたる王世子時代を耐え抜き、王位を手に入れた。後に甥にあたる仁祖のクーデタにより国王の座を追われ、配流地の済州島で66年の生涯を閉じた。

金尚宮(? – 1623) (チョ・ユニ)  本名はキム・ゲシといい、宣祖からキム・ガヒの名前を与えられた。お部屋付き女官であったが、宣祖に見初められて尚宮に昇格した。宣祖の二番目の妃、インモク王妃とは激しく対立し、光海君の王位継承のために政治的な力を発揮し、実現させる。美人ではなかったが、敏捷で、知恵者であったので、光海君に気に入られ、寵愛を受けた。光海君が王になると、国政にも関与することになり、女宰相のように権力を振り回した。クーデタにより光海君が倒れると、刑場に引き出され、斬首となった。

宣祖(1552-1608) (イ・ソンジェ)  王位継承の正統性のない第14代国王。コンプレックスの塊で、いつ誰かに自身の王座を奪われはしまいかと不安に悩まされる、小心者で神経質な国王。正統性にこだわり、庶子の光海君より、王妃から生まれた嫡子が後嗣になることを望み続けた。これが光海君の悲劇を生む種となった。豊臣秀吉の朝鮮侵略の時、王宮を捨てて明との国境近くに避難したことも、彼の王としての器が問われることになる。

貴人金氏(1555-1613) (キム・ギュリ)  宣祖の二番目の側室。後にインビン金氏となり、自分の息子に王位を継がせるために、光海君の宿敵となる。彼女の死後、孫の仁祖がクーデタで光海君を倒し、祖母の念願を叶える。

チョン・ヨリプ(チェ・チョルホ)  朝廷の官職にあったが、政争の渦に巻き込まれて下野し、万民平等の考えの下、身分制度による貴賤の差別のない大同契という武装組織を作る。しかし、組織の勢力拡大と共に国家に対する謀反を疑われると、息子を連れて逃亡し、官軍に包囲されると自殺してしまった。この出来事をチョン・ヨリプの謀反事件という。

キム・ドチ(シン・ソンノク)  賤しい身分の出だが、大の野心家である。字を教えてくれたチョン・ヨリプの思想に共感し、師と共に大同契を組織する。国王に対する恨みが強く、チョン・ヨリプの知らぬところで、国王を倒して、自分の王国を作ろうと考える。国王になるための秘密文書「龍顔秘書」の存在をチョン・ヨリプから聞き、それを王室書庫から盗もうとする。計画が発覚し、このために大同契は壊滅させられ、チョン・ヨリプは死に追いやられた。師が果たせなかった万民平等の大同社会の理想を引き継ぐ決心をする。

李山海(イ・サネ) (アン・ソックワン)  東人から分裂した大北の重鎮で、信念よりも政治状況に合わせて行動する人物。

鄭K(チョン・チョル) (チュ・ジンモ)  西人の中心人物。妥協を知らない剛直な政治家であるが、当代随一の詩人でもあった。その性格ゆえに何度も東人から攻撃を受け、左遷の憂き目にあうが、その都度政界に復帰を果たしている。チョン・ヨリプの謀反事件を調査し、東人を失脚させるのに成功した。

ペク・キョン(イ・スンジェ)  朝鮮最高の観相家。明宗の妃であるインスン王后の寵愛を一身に受けた観相家で、宣祖の相が絶対に王になってはならない相であると直言したことから、身の危険を感じ、朝廷から行方をくらました謎の多い人物。

宋内官(キム・ミョンゴン)  宣祖の策士であり、アドバイザーを務める宦官。光海君の観相学の師匠でもある。宣祖の根深いコンプレックスと「龍顔秘書」の秘密を知っている唯一の人物。

コ・サン(イ・ギヨン)  王室の学問機関である観象監に所属する観相学部の教授で、宣祖の絶大な支持を受けている観相家である。天賦の才に恵まれているが、その才能を自身の欲望のために使用する。

宣祖と李舜臣

豊臣秀吉の文禄・慶長の役で大変な目に遭ったのが国王の宣祖であった。漢城(現ソウル)が危なくなると、王宮を捨てて北方に避難した。そんな国王の卑怯な態度に民衆は怒りを爆発させ、王宮を焼打ちし、財を略奪した。戻って来た王は、大半が廃墟と化した宮殿を見て民心を思い知らされた。
戦乱中、何度か王命に背いたとして李舜臣将軍を監獄に閉じ込めたり、将軍から兵卒への身分降格を命じ、朝鮮水軍の戦意を挫くような結果をもたらしたが、不死鳥のような李舜臣は、無能な指揮官たちのために多くの軍船を失った水軍を立て直し、死ぬまで豊臣軍を追撃した。誰かに王位を奪われはしないかと恐れていた宣祖は、英雄李舜臣に脅威を感じたため、将軍に厳しく当たったとされる。しかし、反逆罪を被せて殺すことは最後まで出来なかった。李舜臣将軍には民心がついていたからである。
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2014年09月29日

三銃士


8月17日からケーブルチャンネル・衛星放送のtvNが放送中のアクション時代劇。
三銃士アレクサンドル・デュマの超ロングラン小説「三銃士」と朝鮮王朝の王世子たちの中で最も悲劇的でドラマチックに生きた昭顕世子(ソヒョン・セジャ)の物語を一つにまとめて、まったく新しい韓国的「三銃士」を再創造したドラマとなっている。ルイ14世の父王であるルイ13世治世下のフランスでダルタニャンが活躍した17世紀の同じ頃、極東の朝鮮でも昭顕世子が激動の時代を生きていた。
ストーリーは、女真族の清が朝鮮に侵攻する丙子胡乱の直前、戦雲が立ち込める1636年に始まり、昭顕世子が父王の命で毒殺の危機に見舞われる1646年までの10年にわたる主人公たちの運命を描く。戦争、中国大陸での人質生活、明・清・朝鮮三国間の熾烈な外交戦、武士たちの迫真感あふれる激闘などを盛り込んだ一大叙事詩である。

演出  キム・ビョンス
脚本  ソン・ジェジョン

配役

チョン・ヨンファ  パク・タリャン(ダルタニャン)

イ・ジヌク  昭顕世子(アトス)

ヤン・ドングン  ホ・スンポ(ポルトス)

チョン・ヘイン  アン・ミンソ(アラミス)

ソ・ヒョンジン  世子夫人カン・ユンソ(アンヌ王妃)

キム・ミョンス  第16代国王仁祖(昭顕世子の父)(ルイ13世)

パク・ヨンギュ  金自点(キム・ジャジョム)(リシュリュー枢機卿)

チョン・ノミン  崔鳴吉(チェ・ミョンギル)(トレビル卿)

ユ・イニョン  趙美寧(チョ・ミリョン)(ミレディー)

キム・ソンミン  龍骨大(ヨンゴルテ)(バッキンガム公爵)

パク・ソンミン  ノ・ス(ロシュフォール伯爵)

特別出演
チョン・ユソク  燕厳・朴趾源(ヨナム・パク・チウォン)(物語の語り部)

龍骨大(ヨンゴルテ)

女真族が建国した清の将軍。国王仁祖が最も恐れ、苦手とした相手。三田渡の屈辱を仁祖に強いた張本人である。本名は、タタラ・イングルダイ(Tatara Inggludai)という。
仁祖の長男である昭顕世子とは、心が通じ合い、友情を育んだ。世子が仁祖に毒殺されると、再び朝鮮に攻め込み、世子の仇を討とうと考えたほどである。
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2014年09月28日

秘密の門


秘密の門副題は「儀軌殺人事件」。
9月22日から放送が始まったSBSの歴史ドラマである。
舞台は18世紀中ごろ、第21代英祖の時代。強力な王権を志向した国王とその息子で、身分による貴賤の区別のない「公平な世」を主唱した思悼世子(サドセジャ)ことイ・ソンが葛藤する中、父親は息子を死に追いやることになる。思悼世子の死をめぐる秘密を架空の登場人物である女流名推理作家、ソ・ジダムが明らかにしていく。物語は、世子の肖像画を担当する宮廷画家の謎の死から始まる。

英祖は、トンイを母親にして生まれた粛宗の四男で、病弱な腹違いの兄、景宗の後を継いで王位に上った。母親が賤しい身分の出であったため、生涯コンプレックスを抱き続け、自分の王位継承を支持した政治勢力の老論に頭が上がらなかった。そのために強力な王権を目指すことになる。それに対して、息子のイ・ソンは、制約なしに国政に向き合える立場にあった。彼の民主主義的な考えは、老論派と父王から危険視され、老論と対立する少論派に支えられた。老論と少論の権力争いに巻き込まれて、父と子が対立し、挙句の果てに父が息子を死なせるという悲劇を招いた。
コンプレックスの塊で、アクの強い英祖を演じるのは、「根の深い木」で国王世宗に扮して以来2度目のテレビ出演となるハン・ソッキュ

思悼世子の協力者となるが、彼の死後、その謎に挑むことになる天才推理作家のソ・ジダムを、名子役を脱して大人の女優に変身したキム・ユジョンが演じる。

脚本を書くのは、「不滅の李舜臣」、「黄真伊」などを手掛けたユン・ソンジュ作家。

演出はキム・ヒョンシクPD。

キャスト

ハン・ソッキュ  英祖(粛宗の四男で、朝鮮王朝第21代国王)

キム・ユジョン  ソ・ジダム(天才的な能力を備えた推理小説作家で、思悼世子の協力者)

イ・ジェフン  思悼世子イ・ソン(英祖の次男で悲運の王世子。正祖の父親)

キム・ミンジョン  ナ・チョルチュ(朝鮮剣契界のあらゆる実力者を制圧した剣契の中の剣契)

チェ・ウォニョン  チェ・ジェゴン(弘文館の学者官僚で、世子の右腕として政務を処理する)

パク・ウンビン  思悼世子の正妃洪氏(正祖の生母で、後に恵慶宮洪氏と呼ばれる。「閑中録」を書き残す)

キム・チャンワン  キム・テク(老論派の重鎮で、領議政を務める。思悼世子とは際限なく対立する)

ソ・ジュニョン  シン・フンボク(思悼世子とは身分を超えた友であり、秘密を抱えた宮廷画家。その秘密のため何者かによって暗殺される)

パク・ヒョジュ  ウンシム(芙蓉斎の行首で、ソ・ジダムの協力者)

イ・ウォンジョン  パク・ムンス(少論の実力者でありながら、自党派の利益よりも民の安泰を優先することの出来る人物)

儀軌

朝鮮王室にて国家の重要行事がある時、後世に参考として残す記録文書である。宮廷画家たちが行事の手順を色彩豊かに事細かく描き残している。朝鮮王朝の太祖の時代から始められているが、この儀軌の一部が20世紀初頭、朝鮮総督府により日本に持ち去られている。その返還交渉の過程が近年ニュースになった。2007年6月、世界記録遺産に登録されている。

剣契(コムゲ)

「刀を差して歩く集団」という意味の、朝鮮王朝後期の暴力組織である。粛宗の時代に初めてその存在が朝廷に知られるようになった。元々は葬礼費用を集める目的で結成された契(頼母子講または秘密組織)の香徒契から出発したとされる。剣契の主な仕事は、殺人、暴行、強奪、略奪などで、今でいう組織暴力団のようなことをしていた。ドラマ「トンイ」の父親が剣契の首領であったことが記憶に新しい。
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2014年08月06日

夜警日誌


야경꾼일지2.jpg8月4日からMBCで放送が始まった新しい時代劇。MBCが得意とするファンタジー史劇というジャンルに分類される。これまでに「九家の書」、「太陽を抱く月」、「アラン&サトー伝」、「太王四神記」などがこの部類に属する。時代設定は15世紀から16世紀となっているが、登場するのは架空の人物たち。ドラマの内容と時期から稀代の暴君として名を残した燕山君の時代と推定される。

タイトルの「夜警」は、レンブラントの有名な群像画でお馴染みの一般夜警とは少し異なる。夜の治安を守るために巡回するのは同じだが、漆黒の暗闇の中を跋扈する悪霊(悪魔)たちを退治する「退魔師」、すなわちエクソシストのことである。
悪霊を呼ぶのは、人間の欲望である。悪霊を利用して自分の欲望を満たそうとする。そんな邪悪な企みを阻止しようと夜警たちは夜の王宮や都中を駆け巡る。主人公たちは、運命的な巡りあわせで夜警として活動することになる。

原題は「夜警軍日誌」である。ドラマの中で主人公たちが王宮の片隅で埃まみれの記録文書を発見するが、それがこの日誌である。

演出は、「朱蒙」を担当したイ・ジュファンPDと、彼を補助するユン・ジフンPD。
脚本は、これまでに数々の歴史ドラマを手掛けてきたユ・ドンユン作家を始め、パン・ジヨン、キム・ソニの三人体制。

主演

チョン・イル  イ・リン: 悪霊が見える王子。本来なら国王になるはずの嫡出の王子であるが、悪霊に取りつかれた父王と母親王妃の不幸のために王宮から追い出され、不良王子として成長する。幼少期の事件をきっかけにして悪霊が見える能力を身に着け、夜警、すなわち退魔師の中心となって活躍することになる。

チョン・ユンホ  ムソク: 義理に厚い氷のような武官。国王直属の観察部武官。命令によりイ・リンの護衛と監視を任されるが、次第に命令忠実者の氷のような心が解け、悪霊退治の義に目覚め、イ・リンの協力者となる。

コ・ソンヒ  トハ: 白頭山マゴ族出身の野生馬のような娘。マゴ族の神がかり的な巫女であった姉と同様に不思議な神通力に恵まれる。イ・リンとの運命的な出会いにより、夜警の一員となる。

ソ・イェジ  スリョン: 強弱二つの顔を持つお嬢様。朝廷の実権者パク・スジョンの娘で、幼少期よりイ・リンを近くで見守ってきた。イ・リンに尽くすが、彼の心を得ることが出来ず、陰で泣く。

助演者

ユン・テヨン  チョ・サンヒョン: イ・リンの父王の護衛武官であった。王が悪霊に取りつかれたことを見抜き、イ・リンを彼の狂気から救う。羅針盤のような道具で悪霊の存在を探知する退魔師の一人。

キム・フンス  キサン君: イ・リンの異腹の兄。幼少期より王座を狙う野心家で、嫡出のイ・リンに対して屈折した思いを抱く。イ・リンの不幸に乗じて念願の王座を手にする。そして朝鮮最悪の暴君へと変貌する。

イ・ジェヨン  パク・スジョン: 朝廷の実権者で、スリョンの父親。

チェ・ウォニョン  へ宗(ヘジョン): イ・リンの父王

ソ・イスク  チョンス大妃: イ・リンの祖母

イ・セチャン  ソン内官: 王宮宦官

キム・ソンオ  サダム: 白頭山竜神族の首領。魔力、悪霊の力を利用して悪事の数々を働く。国王にすら呪いをかけて自分の餌食にする。

朝鮮王朝時代の夜警

夜9時から翌朝5時までの通行禁止時間に市中を巡回し、悪霊(犯罪人)を捕える防犯巡察隊として活動していた。
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2014年06月28日

朝鮮の銃撃手(ガンマン)

朝鮮の銃撃手6月25日からKBSでスタートしたヒーローの活躍を描く新しい時代劇。19世紀末を舞台に時代の激動期を生きていった若者たちの夢と愛を描く。朝鮮第一の剣士の息子として、自らも剣の道に生きようとしていた青年が、西洋から入ってきた新式銃の犠牲になった父親の死に直面し、剣を捨てて銃士となって復讐を果たしていく。主人公のパク・ユンガンを演じるのは、「アラン・サトー伝」のイ・ジュンギ。相手役はナム・サンミで、当時の訳官の娘で、開花思想に目覚め、新しい世界に生きようと志す女性、チョン・スインを演じる。他に、チョン・ヘビン、ハン・ジュワン、ユ・オソン、チェ・ジェソン、アン・ソックワン、チェ・ジョンウォン、チェ・チョルホ、イ・ミヌらが顔を揃える。

演出: キム・ジョンミン、チャ・ヨンフン
脚本: イ・ジョンウ、ハン・ヒジョン
原案: キ・スンテ作「朝鮮の銃撃手」(2010年韓国コンテンツ振興院公募受賞作)

主な登場人物

パク・ユンガン(イ・ジュンギ) 名剣士で名高い武官の父親を目標に自分も剣の道に生きようとしていたが、新式銃の餌食になった父親の死を前にして、涙ながらに剣を捨て銃士となって父親の復讐を果たそうと決心する。銃を持っても心の中にはいつも剣があった。剣は自分の誇りであり、朝鮮の魂であった。

チョン・スイン(ナム・サンミ) 裕福で進歩的な訳官の娘で、学問の師から開化思想を学び、世界に開かれた新しい世の中を夢見る。

チェ・ヘウォン(チョン・ヘビン) チェ・ウォンシンの一人娘で、美貌と強力なカリスマを備え、欲望の火花といわれる女性。財力で世の中を支配しようとしたが、お金では買えない愛という存在によって歴史の渦の中に巻き込まれていく。

チェ・ウォンシン(ユ・オソン) 表の顔は褓負商団の頭領で、裏の顔は守旧派秘密組織の首領であるキム・ジャヨンの命に従う朝鮮最高の狙撃手。

パク・チンハン(チェ・ジェソン) パク・ユンガンの父親で、有能な武官。怪しい銃撃手たちを捜査している最中、彼らの標的となり、銃弾に倒れる。

キム・ホギョン(ハン・ジュワン) 領議政(太政大臣)キム・ビョンジェの庶出の息子。同じ学問の師の下でチョン・スインと出会い、開化の志を共にする。日本の明治維新に強く惹かれ、日本に密航し、急進的な開化思想家となって帰国し、孤独な革命家となっていく。

キム・ビョンジェ(アン・ソックワン) 守旧派の巨頭キム・ジャヨンが朝廷に送り出した官僚の一人で領議政を務める。開化を進める国王高宗の忠臣を装っているが、実は妨害をしている。

キム・ジャヨン(チェ・ジョンウォン) 守旧派勢道勢力の安東金氏一門の巨頭で、老狐のような人物。高宗の即位で政治の一線から退いたが、裏で政界を牛耳る。高宗の開化政策を執拗に妨害する秘密結社の首領でもある。

高宗(イ・ミヌ) 開化して新しい近代国家を作ろうとする若き国王。

ムン・イルト(チェ・チョルホ) パク・チンハンの愚直にして忠実な副官。

刀と銃

19世紀後半、日本が開国か攘夷かで国論が分かれ、混乱している頃、朝鮮でも開国を主張する開化派が台頭し、西欧を毛嫌いし、清国を大国として仰ぐ事大主義の守旧派との対立が生まれつつあった。進歩的な考え、新しい文物に関心を示すのは、常に若者たちであった。彼らの中から開化派の中心人物たちが育っていった。守旧派は、自分たちが最も嫌う西欧の新式銃を使って開化派の指導者たちを次から次へと葬り去った。逆説的にも、銃口は西欧志向の開化派の人たちに向けられていた。
開化の渦の中で刀と銃の対決が繰り広げられた。最後の朝鮮の自尊心を象徴する刀は、西欧的な力を象徴する銃に淘汰される運命を避けられなかった。主人公のパク・ユンガンが涙をのみつつ刀を捨て、銃を選ぶ生き方と究極的に生き延びるために開化する勇気が求められた当時の朝鮮の姿が重なる。
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2014年01月13日

鄭道伝(チョン・ドジョン)


鄭道伝1月4日にスタートしたKBSの大河歴史ドラマである。前作の「大王の夢」が終了した後、6ヶ月の沈黙を破ってKBSが大河ドラマ不振からの立ち直りを図る第一作に選んだのが、朝鮮王朝建国の立役者でありながら、逆賊の汚名を500年間着せられてきた鄭道伝である。高麗の官僚でありながら、高麗王朝の幕引きと易姓革命による新王朝建国の企画、設計、着手を行った儒学者出身の政治家。彼の一代記が再出発大河ドラマの一番手となる。SBSの歴史ドラマ「根の深い木」や「大風水」の中にも登場した人物である。特に「根の深い木」の中で秘密結社【密本】の頭領の叔父で、組織の綱領を記した密書を書き残した人物として描かれた。

彼の政治信条は、「百姓の心を得れば、百姓は服従するが、百姓の心を得られなければ、裏切られることになる」であった。近代の民本主義とは異なるが、民の存在の大きさに気づいていた人の言葉である。

奇しくも、今年のNHK大河ドラマの主人公は、豊臣秀吉を天下人に仕立て、その天下統一を設計した軍師、黒田官兵衛。第二人者という共通点を持つ朝鮮建国の企画人、鄭道伝。二人のドラマがほぼ同時に始まったことは興味深い。

演出: カン・ビョンテク、イ・ジェフン
脚本: チョン・ヒョンミン

キャスト

チョ・ジェヒョン(子役 カン・イソク): 鄭道伝

ユ・ドングン: 李成桂(イ・ソンゲ)(朝鮮を建国した太祖となる人物)

パク・ヨンギュ: イ・イニム(高麗末の政治の実権を握った官僚。鄭道伝の政敵)

ソ・インソク: チェ・ヨン将軍(高麗を最後まで愛した忠臣で、最高の勇将。李成桂の威化島回軍により、刑場の露となって消える)(SBSの「信義」の主人公は、青年時代の彼)

イム・ホ: 鄭夢周(チョン・モンジュ)(高麗末最高の文人で、高麗に殉じた政治家・儒学者。鄭道伝の学友であったが、後に政敵となり、イ・バンウォンに殺される)

アン・ジェモ: イ・バンウォン(李成桂の五男で、後の三代太宗。世宗の父親。李成桂の息子たちの中で一番文武両道に優れていた)

イ・アヒョン: 鄭道伝の夫人崔氏(チェシ)(夫に代わって家計を支えた生活力のある強い女性)

イ・チュンシク: ツッポアボム(鄭道伝家に先代から仕える奴婢で、鄭道伝を背負って育てた)

イ・イルファ: 李成桂の第二夫人康氏

ソン・ドンヒョク: イ・ジラン(李成桂の義兄弟。女真族からの帰化人で、李成桂の護衛大将を自任する)

キム・ミョンス: 高麗第31代コンミン王(自分の部下に殺害される悲劇の王)

イ・ドッキ: 明徳太后(コンミン王の母親)

キム・ミンジュ: 定妃安氏(コンミン王の第四妃)

イ・ソユン: 益妃韓氏(コンミン王の第三妃)

パク・チヌ(子役 チョン・ユンソク): 高麗第32代ウ王(コンミン王の庶子。母親はシン・ドンの奴婢パニャ。王氏の息子として生まれ、シン氏の息子として死んだ)

チョン・インニョン: 乳母張氏(ウ王の乳母)

キム・ジンテ: キョン・ボックン(高麗王室の代表的な外戚で、名目上は朝廷の一人者である門下侍中)

イ・ジョンソン: チェ・マンセン(コンミン王の寵愛を受けた宦官であるが、王殺害に関与する)

ソ・ウジン: ホン・ユン(コンミン王の親衛隊である子弟衛の中心人物で、王の寵愛を受けていたが、後宮の益妃を妊娠させる。王に殺されることを知らされ、逆に王を刺殺する)

パク・チウォン: イ・セク(元でもその名が知られた儒学者で、鄭道伝の師匠。後に二人は政敵となる)

キム・スンウク: パク・サンチュン(新進儒学者の一人)

チョン・ヒテ: イ・スンイン(新進儒学者の一人)

イ・グワンギ: ハ・リュン(新進儒学者の一人で、後にイ・バンウォンの擁立に寄与して政権の中枢に上るが、主君である太宗からにらまれ、追放される悲劇の宰相)

キー・パーソンたち

三峰・鄭道伝(サムボン・チョン・ドジョン)

高麗末期、あまり家格の高くない両班家庭の長男として生まれる。幼少の頃から聡明で、早くから科挙に合格し、成均館に入り、鄭夢周や他の新進儒生たちと切磋琢磨する。やがて彼らと共に学問の世界から政治の舞台に上っていく。新興帝国明を支持する鄭道伝は、親元派の実権守旧勢力によって遠島の憂き目にあい、その後も政界に戻れず、各地を転々とする。その間、高麗に対する期待は消え、易姓革命の志を抱く。彼の意中の新国王は、北方の辺境地を防衛する将軍、李成桂であった。最後まで高麗の存続を主張し、易姓革命に反対した鄭夢周とは政敵の関係になる。
朝鮮王朝の建国に成功した鄭道伝は、国家体系の基盤造りを進める過程で、李成桂の五男のイ・バンウォンと対立することになる。鄭道伝は、宰相政治を根幹とする官僚が治める中央集権国家を目指し、イ・バンウォンは強力な王権が支配する国家を考えていた。継妃康氏を支持してその息子を李成桂の後継者に選んだことから、改革半ばイ・バンウォンの刀に討たれた。その後、500年後に高宗によって名誉を回復するまで徹底的に逆賊扱いを受けてきた。彼の転落で皮肉にも再浮上したのが、学友であり、ライバルの鄭夢周であった。イ・バンウォンは鄭道伝を完全に葬り去るために、自分が殺害した政敵の鄭夢周を最高の忠臣・学者として持ち上げたのである。

朝鮮太祖・李成桂

東北の辺境を守る軍閥で、最精鋭の私兵集団を率いた猛将としてその名を馳せ、人望も厚かった。彼は最初から高麗を倒して新王朝を樹立するという野心はなかった。高麗の忠臣であろうとした。鄭道伝との出会いと、彼の考えに共鳴する過程で、国王になるという思いを抱くようになった。朝鮮建国を果たすや、彼の悩みは、家族問題で、後継者選びであった。前妻の五男、イ・バンウォンは建国に際して最大の功労者であったが、野心の大きい彼を次の王にするつもりはなかった。しかし、武骨で情にもろい武人の李成桂に対して、息子のパンウォンは冷徹な政治家であり、天性の統治者であった。それが見えなかったのが李成桂の限界であった。最晩年は、王位に就いた息子を恨みつつ、淋しく世捨て人のように生きた。

イ・バンウォン

李成桂と第一夫人韓氏の五男として生まれ、息子たちの中で一番文武に優れ、政治家資質に恵まれていた。青年期を儒学者として過ごしたが、孔孟の道より刀の力を頼みとした。情勢を正しく見据える知略を備え、狐の狡賢さと獅子の暴悪を同時に持っていた。最後まで高麗の存続を貫き、李成桂に反対した、当時最高の文人、鄭夢周を暗殺し、父親を国王にした功労者である鄭道伝をも、自分の意にそぐわないとして切り殺した。父王に睨まれていたため、むやみに自分の野心を露わにせず、物事の順序を踏まえて第三代国王の座に上った。王位に就いてからは、王権強化を図りつつ、次々と政治力を発揮して、朝鮮王朝500年の基盤を作り上げた。彼のお蔭で息子の世宗は、名君の誉れに浴することが出来たと言っても過言ではなかった。死を目前にした鄭夢周とのやり取りが有名である。李成桂もイ・バンウォンも当代最高の文人・鄭夢周を味方に入れようとしていたが、鄭夢周が詩文で拒絶を表したため、帰宅途中の鄭夢周を待ち伏せして切り殺した。

鄭夢周

高麗末最高の文人で、詩文では鄭道伝も敵わないほどの才能の持ち主であった。儒学者で、学問を伝授して多くの弟子を世に送り出した。その中には、朝鮮王朝の朝廷に出仕して新国家の基盤造りに貢献した者も多かった。中国大陸に明が建国されると、反元・親明を掲げて李成桂や鄭道伝らと協力した。高麗から親元勢力が排斥されると、易姓革命派の李成桂、鄭道伝らと袂を分かち、高麗の継続を図った。そのために、イ・バンウォンの放った刺客によって暗殺された。

李仁任(イ・イニム)

親元を標榜した守旧派で、高麗名門出身の政治家。コンミン王に取り立てられ、その息子のウ王の代まで実権を握ってきた。しかし、政治の私物化が目に余り、政敵の親明派を手段選ばずに排斥し、ウ王に対してもその横暴を極めた。ウ王の命令を受けたチェ・ヨン将軍と李成桂によって排除され、死に至った。親明派の鄭道伝の政治生命を絶った張本人であった。


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2014年01月02日

2013 KBS演技大賞


2013 KBS演技大賞恒例の演技大賞授賞式が大晦日の夜、ソウル・ヨイドKBS公開ホールで行われ、その様子が生放送された。総合司会は、シン・ヒョンジュン、チュ・サンウク、イ・ミスクの三人であった。二部からはイ・ミスクに代わってユン・アが加わった。

毎年のことであるが、放送三局の中で一番出席者の顔ぶれが多彩で、雰囲気が盛り上がっていた。司会の三人もチームプレーをよくこなし、特にシン・ヒョンジュンの雰囲気づくりに奔走する姿が健気に思われた。
今回大賞に輝いたのは、「職場の神」のキム・ヘスで、KBSで二度目の受賞であった。また、放送三社ドラマ制作者たちが選んだ今年の演技者賞にはチュ・ウォンが選ばれた。
功労者に対する授賞はKBSではなかった。

受賞者と作品

大賞 キム・ヘス(職場の神)

最優秀演技賞
男子 チュ・ウォン(グッド・ドクター)、チ・ソン(秘密)
女子 ファン・ジョンウム(秘密)

優秀演技賞

毎日連続劇部門
男子 キム・ソックン(ルビーの指輪)
女子 イ・ソヨン(ルビーの指輪)

長編ドラマ部門
男子 チョ・ジョンソク(最高だ、イ・スンシン)、チョ・ソンハ(王さんとこの家族たち)
女子 イ・ミスク(最高だ、イ・スンシン)、イ・テラン(王さんとこの家族たち)

ミニシリーズ部門
男子 オ・ジホ(職場の神)
女子 ユン・ア(総理と私)

中編ドラマ部門
男子 チュ・サンウク(グッド・ドクター)
女子 ムン・チェウォン(グッド・ドクター)

助演賞
男子 ペ・スビン(秘密)
女子 イ・ダヒ(秘密)

新人演技賞
男子 チョン・ウ(最高だ、イ・スンシン)、ハン・ジュワン(王さんとこの家族たち)(ドラマ・スペシャル=ヨヌの夏)
女子 ア・イユ(最高だ、イ・スンシン)(きれいな男)、キョン・スジン(鮫)(TV小説=ウニ)

青少年演技賞
男子 ヨン・ジュンソク(鮫)
女子 キム・ユビン(天命)

連作・一幕劇賞
男子 ユ・オソン(ドラマ・スペシャル部門=母さんの島、馬鬼)
   チェ・ダニエル(特集ドラマ部門=恋愛を期待する)
女子 ハン・イェリ(ドラマ・スペシャル部門=ヨヌの夏)
   ボア(特集ドラマ部門=恋愛を期待する)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞 チュ・ウォン(グッド・ドクター)

作家賞 ムン・ヨンナム(王さんとこの家族たち)

人気賞 チ・ソン(秘密)、 ムン・チェウォン(グッド・ドクター)

ベスト・カップル賞
チョ・ジョンソク + ア・イユ(最高だ、イ・スンシン)
チ・ソン + ファン・ジョンウム(秘密)
オ・ジホ + キム・ヘス(職場の神)
チュ・ウォン + ムン・チェウォン(グッド・ドクター)
イ・ボムス + ユン・ア(総理と私)

ネッティーズン賞 チュ・ウォン、ファン・ジョンウム


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2013 SBS演技大賞


2013 SBS演技大賞恒例の大晦日の夜、SBSプリズムタワーで開かれた授賞式が生放送された。総合司会は、この年のドラマで最も寄与したイ・ボヨンとキム・ウビン、そして司会常連のイ・ヒジェの三人が担当した。司会初めての2人に対して経験豊富なイ・ヒジェがリード役に回っていた。早口が目立ったイ・ボヨンはもう少しゆっくりと話せばよかった。

SBSの式典の構成と演出は上手であるが、今回、KBSと掛け持ちの人がかなりKBS側に流れたみたいで、少し淋しさが感じられた。それでもソ・ジソプとチョ・インソンの存在価値は大きかった。若手のイ・ミノとイ・ジョンソクが場に花を添えていた。「その冬、風が吹く」のソン・ヘギョは、国外での仕事のために欠席した。

MBCのハ・ジウォンに対して、SBSはイ・ボヨンの年となった。彼女が大賞と放送三社ドラマ制作者たちが選んだ今年の演技者賞に輝いている。大賞を逃したチョ・インソンには、SBS特別賞が用意されていた。彼の演技キャリア10年間はひとえにSBSのドラマ出演だけに捧げられたからであった。功労賞には、演技生活42年を迎えたキム・スミが選ばれた。彼女の受賞を祝賀したのは、「バリでの出来事」で息子役を演じたチョ・インソンであった。SBSでは、子役賞の授賞がなかった。

受賞者と作品

大賞 イ・ボヨン(君の声が聞こえる)

SBS特別賞 チョ・インソン

最優秀演技賞

長編ドラマ部門
男子 チョン・グワンニョル(熱愛)
女子 ナム・サンミ(結婚の女神)

中編ドラマ部門
男子 イ・ミノ(相続者たち)
女子 イ・ヨウォン(黄金の帝国)

ミニシリーズ部門
男子 ソ・ジソプ(主君の太陽)
女子 ソン・ヘギョ(その冬、風が吹く)

優秀演技賞

長編ドラマ部門
男子 キム・ジフン(結婚の女神)
女子 ワン・ピンナ(二人の女の部屋)

中編ドラマ部門
男子 ソン・ドンイル(張玉貞、愛に生きる)
女子 パク・シネ(相続者たち)

ミニシリーズ部門
男子 イ・ジョンソク(君の声が聞こえる)
女子 ソン・ユリ(出生の秘密)

特別演技賞

一幕・特集劇部門 キム・ミスク(事件番号113)、チョン・ウヌ(見知らぬ人)

長編ドラマ部門
男子 チャン・ヒョンソン(結婚の女神)
女子 チャン・ヨンナム(結婚の女神)

中編ドラマ部門
男子 イ・ヒョジョン(張玉貞、愛に生きる)
女子 キム・ソンニョン(相続者たち)

ミニシリーズ部門
男子 チョン・ウンイン(君の声が聞こえる)
女子 キム・ミギョン(主君の太陽)

ニュースター賞
イ・ダヒ(君の声が聞こえる)、カン・ミニョク(相続者たち)、キム・ソヒョン(怪しい家政婦)、
ソ・イングク(主君の太陽)、キム・ユリ(主君の太陽)、チョン・ウンジ(その冬、風が吹く)、
イム・ジュファン(愚か者の注意報)、キム・ジウォン(相続者たち)、
カン・ソラ(愚か者の注意報)、チェ・ジニョク(相続者たち)

放送三社ドラマPDが選んだ演技者賞 イ・ボヨン(君の声が聞こえる)

功労賞 キム・スミ

十大スター賞
チョ・インソン(その冬、風が吹く)、ナム・サンミ(結婚の女神)
イ・ジョンソク(君の声が聞こえる)、パク・シネ(相続者たち)
ソ・ジソプ(主君の太陽)、キム・ウビン(相続者たち)
イ・ヨウォン(黄金の帝国)、イ・ミノ(相続者たち)
イ・ボヨン(君の声が聞こえる)、ソン・ヘギョ(その冬、風が吹く)

視聴者が選んだ最高人気賞 イ・ミノ(相続者たち)

ベスト・カップル賞 イ・ミノ + パク・シネ(相続者たち)

ベスト・ドレッサー賞 イ・ミノ


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2014年01月01日

2013 MBC演技大賞


2013 MBC演技大賞恒例の一年を締めくくるドラマの祭典がソウル・ヨイドのMBC公開ホールから生放送された。総合司会に選ばれたイ・スンギとハン・ジヘがこの年のMBCドラマの顔的存在であった。そして、「奇皇后」主演のハ・ジウォンが二人をバック・アップして、今度の演技大賞授賞式をこれまでになく盛り上げた。他局に負けずに映像産業らしく大小スクリーンの映像をフルに活用する演出であった。

キム・ジェウォン、チュ・ウォン、チ・チャンウク、チュ・ジンモ、イ・ジョンジン、ペ・スジらの出席が会場に花を添えていた。
総合司会を任された2人の進行はとてもよかった。話の受け応えが良く対話が弾み、心地よく聞いて見ることが出来た。

最高の演技大賞に選ばれたハ・ジウォンは、KBSに続いて二度目の大賞受賞となった。また、放送三社のドラマ制作者たちが選んだ演技者賞にも選ばれ、人気賞も手にして三冠王となった。主演するドラマの放送回数がまだ半分にも満たないのに大賞が贈られたハ・ジウォンは、すでに韓国芸能界での不動の地位に上り詰めたようである。

受賞者と作品

演技大賞 ハ・ジウォン(奇皇后)

今年のドラマ賞 百年の遺産

最優秀演技賞

ミニシリーズ部門
男子 イ・スンギ(九家の書)
女子 ペ・スジ(九家の書)

特別企画部門
男子 キム・ジェウォン(スキャンダル)、チュ・ジンモ(奇皇后)
女子 シン・ウンギョン(スキャンダル)

連続劇部門
男子 イ・ジョンジン(百年の遺産)
女子 ハン・ジヘ(金よ、さっさと出てこい)

優秀演技賞

ミニシリーズ部門
男子 チュ・ウォン(七級公務員)
女子 シン・セギョン(男が愛する時)

特別企画部門
男子 チ・チャンウク(奇皇后)
女子 ユ・イ(黄金の虹)

連続劇部門
男子 ヨン・ジョンフン(金よ、さっさと出てこい)
女子 ホン・スヒョン(愛して人にあげるか)

黄金演技賞
男子 キム・サンジュン(黄金の虹)、チョン・ボソク(百年の遺産)、チョ・ジェヒョン(スキャンダル)
女子 キム・ボヨン(オーロラ姫)、イ・ヘスク(金よ、さっさと出てこい)、チャ・ファヨン(愛して人にあげるか)

功労賞
男子 ハン・ジニ(金よ、さっさと出てこい)
女子 パク・ウォンスク(百年の遺産)

放送三社ドラマPDが選んだ今年の演技者賞 ハ・ジウォン(奇皇后)

今年の作家賞 チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン(奇皇后)、ク・ヒョンスク(百年の遺産)

子役賞 キム・セロン、キム・ヒャンギ、ソ・シネ、イ・ヨンユ、チョン・ボグン(女王の教室)

新人賞
男子 オ・チャンソク(オーロラ姫)、イ・サンヨプ(愛して人にあげるか)
女子 ペク・チニ(奇皇后)、チョン・ソミン(オーロラ姫)

人気賞 イ・スンギ、ハ・ジウォン

ベスト・カップル賞 イ・スンギ + ペ・スジ(九家の書)



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2013年10月22日

奇皇后(キ・ファンフ)


奇皇后10月28日から「火の女神チョンイ」の後を受けてスタートするMBCの歴史ドラマ。
MBCは初め「花闘」というタイトルを予定していたが、主人公の歴史的な呼び名に変更した。奇皇后の評判は、韓国ではあまりよくない。瀕死の状態の高麗をさらに苛め、自分の祖国を裏切った悪女と認識されている。それなのにMBCは敢えて彼女を取り上げて別の角度から再評価しようとしている。すでに疑問を呈する投書がインターネット上に届いている。

奇皇后とその生きた時代

時代は14世紀中頃、元帝国の属国下にあった高麗末期。この頃の国王は、モンゴル皇帝の意向に沿って王族の中から選ばれた者であった。皇帝に忠誠を尽くすという意味を込めて王の名に「忠」の字が付けられた。高麗は元の皇帝に多くの貢物を献上しなければならなかった。その献上物の中に「貢女」も含まれていた。奇皇后も貢女としてモンゴル皇帝に捧げられた高麗女性の一人であった。最初は宮廷の侍女として働かされたが、少しずつ頭角を現し、皇太子(後の順帝)の目に留まり、後宮に迎え入れられた。その頃から彼女は、皇帝の正妃になり、自分の息子を次期皇帝の座に据えるという野望を抱き、熾烈な女の闘いに挑む。自分の野望をすべて果たしたかに見えた彼女の前に歴史の転換点が大きく立ちはだかった。元の凋落と明の勃興であった。中国の中原から撤退し、モンゴルの大地に戻ってきた元は、権力争いの内紛が絶えず、そんな最中に奇皇后は逃げ回り、不明瞭な死を遂げている。チンギス汗が建国した元帝国を37年間揺り動かした「鉄の女」奇皇后の生涯を描くドラマである。ヒロインの奇皇后を演じるのはハ・ジウォン。久しぶりの時代劇である。

奇皇后とコンミン王

奇皇后にはキ・チョルを始め兄が数人いた。実質的長男のキ・チョルは、SBSの歴史ドラマ「信義」にも登場していた通り、元帝国の皇后となった妹の笠を着て、高麗国王よりも強い権力を振りかざしていた。そのようなキ・チョルの前にモンゴルの人質から解放されたコンミン王が国王として帰国した。キ・チョルは国王を見下し、コンミン王は、キ・チョルを排除しようとする。キ・チョルとその弟たちは敗れて殺害されてしまう。兄たちの死と滅族を知らされた奇皇后は、コンミン王を抹殺し、傀儡国王を立てて高麗を支配しようと画策するが、失敗に終わる。その後、モンゴル帝国は中原から撤退し、父祖の地モンゴルに北元を建国した。北元は内紛が絶えず、諍いの中で奇皇后は人知れず葬り去られた。奇一族の専横を断ち切ったコンミン王のその後の運命も奇皇后のそれとあまり変わらなかった。彼の非業の死は、高麗滅亡の幕開けとなった。

演出 ハン・ヒ
脚本 チャン・ヨンチョルチョン・ギョンスン(二人は夫婦作家)

出演

ハ・ジウォン 奇皇后(元の順帝の皇后で、昭宗の母。ドラマの中でスンニャンと自称する) 

チ・チャンウク 順帝(元の第11代皇帝。皇太子時代に奇皇后と出会う。本名はタファン)

チュ・ジンモ 忠恵王(本名ワン・ユ。高麗の背徳の王として名を残す。ドラマの中ではスンニャンの初恋の人)

チェ・ムソン 朴不花(パク・プルファ)(高麗出身のモンゴル宮廷宦官)

クォン・オジュン チェ・ムソン(高麗王の腹心武官)

チョン・ウンイン ヨム・ビョンス

チン・イハン タルタル

イ・ウォンジョン トンマンチラ

ユン・アジョン ヨンファ(スンニャンと同様に貢女として元に送られ、宮婢となる。身分上昇欲が強く、スンニャンに敵対するタナシルリの側近となってスンニャンに危害を加えようとする)

キム・ソヒョン 皇太后

キム・ヨンホ ペク・アン

キム・ジョンヒョン タンギセ

ペク・チニ タナシルリ

イ・ムンシク パン・シヌ(高麗国王に忠実な宦官)


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