2015年10月05日

六龍が飛び立つ


六龍が飛び立つ10月5日からSBSでスタートする「ファクション」形式の歴史ドラマ。ファクション(Faction)というのは、ファクト(Fact)とフィクション(Fiction)の合成語で、最近の韓国の歴史ドラマはこの形式で制作される傾向にある。
ドラマの舞台は、14世紀末の朝鮮王朝建国期で、日本の時代劇で繰り返し登場する織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らの戦国時代末期に匹敵するくらいに何度もドラマ化された。主要人物は、当然のごとく開祖の李成桂とその五男の李芳遠で、2人の周辺を飾った鄭道伝(チョン・ドジョン)、趙末生(チョ・マルセン)、黄喜(ファン・ヒ)、イ・シンジョクらの実在人物の他、「根の深い木」に登場した剣客イ・バンジ、ムヒュルらが顔を揃える。

演出は、「根の深い木」のシン・ギョンスPD。

脚本は、「大長今」や「善徳女王」、「根の深い木」を書いたキム・ヨンヒョンパク・サンヨンの共同執筆。前作の「根の深い木」の前日譚(プリクォール)として、世宗大王の父親で、朝鮮王朝の基礎を固めた鉄血君主の太宗・李芳遠を中心とする6人の人物の野望と成功ストーリーを描く。李芳遠の少年時代に青年期にあった2人の剣客にスポット・ライトが当てられる。

龍飛御天歌と六龍

タイトルの「六龍が飛び立つ」は、1445年にチョン・インジら集賢殿の学者たちが本文を書いた叙事詩「龍飛御天歌」(ヨンビオチョンガ)の序文の一節に由来する。世宗大王が創設した朝鮮文字「訓民正音」の公布前にその実用性を検証するためにハングルで書かれた最初の文献である。この中の六龍というのは、世宗以前六代に遡る穆祖(李安社)、翼祖(李行里)、度祖(李椿)、桓祖(李子春)、太祖(李成桂)、太宗(李芳遠)の六人のことを言う。ドラマでの六龍は、太祖・李成桂、李芳遠、鄭道伝、イ・バンジ、ムヒュル、プニ(イ・バンジの妹)の主要登場人物六人を指す。

主要登場人物

ユ・アイン  李芳遠(後に第三代太宗となる。太祖・李成桂の息子たちの中で一番父親に似て文武に秀でていた。強力な王権主義者として、臣権主義を唱える学問の師、鄭道伝と政敵の仲になる。朝鮮を建国し、王朝の礎を確立する過程で政敵を片っ端から葬り去る鉄血君主であった。世宗が名君になれたのは、汚れ役を全部引き受けた父親、芳遠がきれいに掃除をした後で代替わりしたお蔭とも言われる)

キム・ミョンミン  三峰・鄭道伝(太祖・李成桂の軍師として易姓革命を達成し、朝鮮建国を実現させた功労者。建国後も政治・社会制度の礎となる法律作りで後世に伝わる業績を残した。宰相中心の臣権政治を標榜したため、李芳遠と対立することとなり、抹殺され、長きにわたって朝鮮の逆賊のレッテルを貼られた。ドラマの中で秘密組織の「密本」を結成した張本人として登場する)

チョン・ホジン  太祖・李成桂(鄭道伝の協力を得て新王朝を樹立するが、四男の李芳遠により鄭道伝を失うと、建国の意欲をなくし、息子と対立することになる)

ピョン・ヨハン  イ・バンジ(別名タンセ。三韓第一の剣と称される。鄭道伝の護衛武士で、プニの兄)

ユン・ギュンサン  ムヒュル(朝鮮第一の剣士と称される。李芳遠と共に建国に尽くすが、一時李芳遠と疎遠になる。世宗の信頼厚く、内禁衛将に抜擢される)

シン・セギョン  プニ(イ・バンジの妹。兄の政敵である李芳遠と恋に落ちる)

チョン・ユミ  ヨニ(鄭道伝の恋人であり、イ・バンジの初恋の女性。鄭道伝を中心とする臣権派の紅一点として活躍する。高麗第一の諜報商人組織ファサダンの黒帖となって活動する最中、鄭道伝と出会い、彼の政治理念に共鳴する)


ドラマのハイライト 最強の女剣士・チョク・サグワン

六龍が飛び立つ -2物語の後半に登場するや視聴者の目をくぎ付けにしたのは、高麗秘剣の谷山(コクサン)剣法の伝承者、チョク・サグワン。高麗最後の恭譲王とその子息の護衛に当たっていたが、守り切れず一人生き残る。朝鮮王朝建国の主人公たちに復讐心を抱き、イ・バンジとムヒュルの二人を相手に対決することになる。三人とも歴史に実在しない架空の人物。
チョク・サグワンを演じるのは、韓国芸術総合学校で韓国舞踊を専攻し、卒業したハン・イェリ。学生時代に校内制作の映画に助っ人出演し、それが縁で俳優の世界に入った。韓国舞踊で鍛えた柔らかい身のこなしで最強の二刀流を見事に演じて見せた。不思議な存在感がある。ある時はあどけない少女のようで、ある時は氷のように冷たい視線で敵を睨み付け情け容赦なく切り倒す。ドラマの中では、自分で振り付けした韓国舞踊を踊る。視聴者にとってサービスの多い出演者であった。
posted by rekishinootoshimono at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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