2009年08月15日

待令熟手(テリョンスクス)


待令熟手待令(テリョン)とは、王命を待つという意味で、熟手(スクス)とは、調理師のこと。待令熟手(テリョンスクス)は、朝鮮王朝時代の宮廷専属男性調理師(写真=待令熟手の伝統的装束)である。人気の韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の中に登場するチャングムの育ての親、カン・ドックが待令熟手で、見事な包丁さばきを見せていた。また、キム・レウォン主演の「食客」も待令熟手の末裔の活躍を描いたドラマであった。

待令熟手と水刺間女官

チャングムのような水刺間(スラッカン)の女官たちは、王やその家族の普段の食事を作っていた。それに対し、男性調理師の待令熟手は、宮中での宴会や大きな行事の際に食事を作るという職務を仰せつかっていた。新しい食材が入ってきた時にも、その食材を使った料理法を開発するという任務も負っていた。
女官たちは宮中に住み込んでいたが、待令熟手は宮殿の外に自分の家を持ち、そこから王命がある度に宮中に出向き、料理を作っていた。女官たちは王の女であるため生涯独身で、料理の技術を自分の子孫に伝承することは出来なかったが、待令熟手は家庭を持ち、その専門職は子供に世襲された。息子が十歳を少し越えると宮中に連れて来て助手とし、調理技術を学ばせた。

待令熟手と水刺間女官たちの姿と生活をドラマの中で如実に描き、韓国伝統の薬食同源の世界に人々の目を釘付けにした「宮廷女官チャングムの誓い」は、 韓国ドラマの新たな水平を切り拓いた点でも注目に値する名作であった。
posted by rekishinootoshimono at 05:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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