2017年05月14日

君主・仮面の主人


君主・仮面の主人5月10日から始まった全編20話のMBC新作歴史ドラマ。
主人公の王世子・イ・ソン(李愃)を演じるのは、ユ・スンホ。かつて名子役として視聴者に強い印象を残した少年が美男子のまま大人の俳優に成長した。「悲しい恋歌」、「太王四神記」、「不滅の李舜臣」などで主人公の子供時代を演じた姿が昨日のようである。子役俳優が大人になっても俳優で残れた珍しいケースである。ヒロインのハン・ガウンを演じるキム・ソヒョンも子役から出発し、主人公を演じるまでに成長した俳優である。

今回悪玉の辺首会・大木を演じるホ・ジュノは、「朱蒙」以来10年ぶりの時代劇出演となる。

ドラマのあらすじ

1700年代の朝鮮に実在した朝鮮全国の水を私有し、巨大な富と権力を得た組織、辺首会と真っ向から戦う王世子イ・ソンの正義の死闘と愛を描いた政治とメロが組み合わさったハイブリッド・ファクション史劇。民のために英雄になる王世子イ・ソンと父親を斬首した王世子に復讐しようとして愛してしまうハン・ガウンの爽やかなロマンスと共に権力を取り戻すための暗闘が繰り広げられる。

王世子イ・ソン(李愃)

時代と名前から思悼世子(サドセジャ)と思われる。正祖の父親である。父王英祖と政治的に合わなかったために米櫃に閉じ込められ、餓死した悲劇の王子。ドラマの中では、父王が自分のために秘密結社に殺される。

辺首会(ピョンスヘ)

元々は、朝鮮王朝以前から存在した建築技術の責任者たちの秘密結社組織で、朝鮮王朝建国を契機に強力な裏側勢力として成長し、代々王室の狩猟犬のような役割を果たした。
辺首というのは、工匠の頭のこと。ドラマの中では、水を所有し、支配する組織として描かれる。当時のソウルの水は市内を流れる清渓川から汲み取られていた。この川の周辺には乾期にも水が枯れない泉が数か所あり、そのそれぞれに所有者がおり、徹底的に管理していた。民たちは水を買い、その値段は所有者の意向で高下していた。ドラマの主人公イ・ソンは、水を所有し、牛耳る勢力との「水の戦争」を繰り広げる。
朝鮮時代、水の管理を任されていたのは揚水庁という役所であった。

清渓川(チョンゲチョン)

漢江水系に属する小さな河川で、ソウル市内を流れる。漢城(現ソウル)住民たちの生活水をもたらしていた。日本支配下、河川管理計画で暗渠になったが、設備の老朽化に伴い、最近、イ・ミンバク大統領の一声で元の開渠に戻され、市民の憩いの場に改造されている。

演出: ノ・ドチョル
脚本: パク・ヘジン、チョン・ヘリ

出演者たち

ユ・スンホ: 王世子イ・ソン(李愃) (生まれてすぐに父王の命で仮面をかぶせられた。青年に成長し、何の異常もないのになぜ自分が仮面を着けなければならないのかと自問する。その理由を知る人物に会うため宮殿を抜け出すが、その過程で民の本当の生活を知り、水を我が物にする辺首会の横暴を目撃する。仮面をかぶることになった理由、父王の暗殺が辺首会総帥大木(テモク)によるものであることを知り、国王まで支配する政界の黒幕組織との戦いに挑むことになる)

キム・ソヒョン: ハン・ガウン(漢城府武官の娘。学問に通じ、しっかり者である。王世子に一目惚れするが、父親を殺したとして王世子に復讐心を抱く。しかし、恋心は深まるばかり。父親の死の真相を知るに及び、王世子と共に辺首会と戦うことになる)

エル(キム・ミョンス): 賤民イ・ソン(偽の王世子にされる。本物の王世子の友として役割を果たす)

ユン・ソヒ: キム・ファグン(辺首会大木の孫娘。祖父の信頼が厚い。宮殿で偶然王世子を見かけ、一目惚れするが、片思いである。王世子への思いと祖父大木との間で揺れ動く)

ホ・ジュノ: 大木(テモク)(辺首会の総帥。国王を後ろで操る強大な権力を有する人物。王室の忠犬であった辺首会を王権の上に立つ組織に育てた張本人。最愛の孫娘に翻弄されることになる)

パク・チョルミン: ウボ(前成均館司成を務めた学者。ハン・ガウン、賤民イ・ソンを教え子に持ち、王世子の師匠となる。言動が変人であるが、人々から尊敬されている。教え方が独特である。王世子が仮面をかぶることになった理由を知る唯一の人物)

キム・ソンギョン: 王妃(王世子の嫡母。辺首会と通じているが、内心では彼らを軽視している)

チェ・ジナ: 暎嬪李氏(王世子の生母)

キム・ミョンス: 国王(王世子イ・ソンの父。トンイの息子、英祖と思われる。王子の一人であったが、辺首会に入会することで、組織の力で王位に就けた。英祖も老論の組織力で王になれた。辺首会から脱却し、名君になることを望んだが、息子にその希望を託すしかなかった。辺首会に王世子の顔を知られないようにと仮面をかぶせる。辺首会に楯突いたために抹殺される)

チョン・ノミン: ハン・ギュホ(ハン・ガウンの父親で、漢城府の武官であった。辺首会が操る王世子と名乗る者の命令で斬首される)
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2017年05月07日

第53回百想芸術大賞


トケビ=鬼今回の授賞式は5月3日、これまでの会場であった慶煕大学平和の殿堂ではなく、大型コンベンションセンターCOEX(コーエクス)のDホールにて開催された。テレビと映画の両部門で授賞を行うことを特徴にしている。総合司会は、シン・ドンヨプから交代したパク・チュンフンとスジが務めた。スジは昨年に次ぐ二度目。放送はJTBCが行った。

テレビ部門では昨年に続いて今年もケーブルテレビ局tvNのドラマが大賞や作品賞などの重要な賞をほとんど独り占めした。大賞はコン・ユ主演の「トケビ=鬼」であった。映画部門の大賞には「お嬢さん」が選ばれた。

アガシ今回の受賞者たちのスピーチは、いつもより若干耳障り、目障りな感があった。お世話になった個人の名を次から次へと延々と列挙するのである。ほとんどが一様に名前を挙げて感謝しなければ、後で仕事がもらえないからではないかと疑わせる。中には手短ではあるが、見事なスピーチを披露する受賞者がいたのがせめてもの慰めであった。受賞スピーチについての考え方を改める必要がある。上手でなくても聞く者の心を爽やかにしてくれる、短いあいさつが望まれる。

数々の韓国ドラマに母親役として出演し、強い印象を残した女優のキン・ヨンエが少し前の4月9日、すい臓がんのために死去した。享年66歳。遺作となった「月桂樹洋服店の紳士たち」の撮影中に癌が再発し、放送終了後間もなく病院で息を引き取った。最近の歴史ドラマでは、あくの強い王妃や皇太后役が印象的であり、「黄真伊」では妓生楼の頭領を名演したことが記憶に新しい。彼女の多年にわたる功績を称えて功労賞が授与された。息子のイ・ミヌが母親に代わってトロフィーを受け取った。

授賞式の結果

テレビ部門

大賞  キム・ウンスク(tvN「トケビ=鬼」の作家)

ドラマ作品賞  「ディア・マイ・フレンズ」(tv N)

最優秀演技賞
男子  コン・ユ(tvN「トケビ=鬼」)
女子  ソ・ヒョンジン(tvN「また! オ・ヘヨン」)

演出賞  ユ・インシク(SBS「浪漫ドクターキム・サブ」)

バラエティ賞
男子  ヤン・セヒョン(「ヤン・セヒョンのショッタビュー」)
女子  パク・ナレ(「私一人生きる」)

教養作品賞  舌戦(JTBC)
バラエティ作品賞  憎らしいうちの子供(SBS)

インスタイル・ベストスタイル賞  キム・ハヌル(空港に行く道)

脚本賞  ノ・ヒギョン(tvN「ディア・マイ・フレンズ」)

新人演技賞
男子  キム・ミンソク(ドクターズ)
女子  イ・セヨン(月桂樹洋服店の紳士たち)

スター・センチュリ人気賞
男子  バク・ポゴム(雲が描いた月の光)
女子  キム・ユジョン(雲が描いた月の光)

映画部門

故キム・ヨンエ大賞  パク・チャヌク(「お嬢さん」の監督)

作品賞  「哭聲」

最優秀演技賞
男子  ソン・ガンホ(密偵)
女子  ソン・イェジン(徳恵翁主)

監督賞  キム・ジウン(密偵)

助演賞
男子  キム・ウィソン(釜山行き)
女子  キム・ソジン(ザ・キング)

新人監督賞  ヨン・サンホ(釜山行き)

シナリオ賞  ユン・ガウン(私たち)

新人演技賞
男子  リュ・ジュニョル(ザ・キング)
女子  イ・サンヒ(恋愛談)

スター・センチュリ人気賞
男子  ト・ギョンス(兄)
女子  ユナ(共助)

功労賞  故キム・ヨンエ(写真下)
posted by rekishinootoshimono at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする