2015年07月15日

夜行儒生(夜を歩く儒生)


夜行儒生7月8日からスタートしたMBCのヒュージョン史劇。モバイル・プラットホームのカカオページに連載された同名ウェブ漫画をテレビ・ドラマ化したもの。朝鮮時代にバンパイアを登場させて、ロマンスとスリラーが同時に展開するファンタジー・メロドラマである。
原題は「夜を歩くソンビ(儒生)」という。舞台となる時代は、17世紀中頃と120年後の18世紀後半に設定されている。
17世紀中頃には、仁祖(インジョ)と思しき国王とその長男の昭顕世子(ソヒョン・セジャ)を連想させる王太子が、王宮に住み着き、夜な夜な宮殿内を歩き回る吸血鬼の鬼(キ)に支配されている。逆らうと、王座から引き摺り下ろされ、闇に葬り去られる。鬼に反旗を翻した王太子は、謀反人としてさらし首にされた。世孫を含む家族も皆殺しにされた。王太子の学友である主人公の儒生、キム・ソンヨルも事件に巻き込まれ、鬼の師匠にあたる善玉の吸血鬼ヘソの思惑により首をかまれ、吸血鬼と化した。舞台は120年後に移り、英祖らしい国王とイ・サン(後の正祖)と思しき世孫イ・ユンが登場する。人の心を持ち続ける吸血鬼となったキム・ソンヨルがこの時代に姿を現し、120年前に鬼を倒すための秘策を書き残した王太子の備忘録を探し回る。この本探しを依頼された本売りは、いわくのある若者であった。実は男装の女性で、謀反人の汚名をきせられて没落した両班家の娘であった。そんな彼女が秀でた容貌の神秘的な吸血鬼儒生と出会い、様々な事件や出来事を経験していく。
主人公のキム・ソンヨルをイ・ジュンギが演じる。東方神起のシム・チャンミンが120年後の世孫イ・ユンに扮する。絶対悪の吸血鬼である鬼を演じるのは、「根の深い木」でアクの強い存在感を示したイ・スヒョク。男装の本売りはイ・ユビが演じる。最近の歴史ドラマでは、男装の麗人が大流行である。

演出  イ・ソンジュン
原作  チョ・ジュヒ、ハン・ソンヒ
脚本  チャン・ヒョンジュ

主な出演者たち

夜行儒生-2イ・ジュンギ  主人公の儒生キム・ソンヨル(不本意にも吸血鬼にされたが、人間の心を持ち続ける。120年前に鬼に殺された父親と親友でもあるチョンヒョン世子の仇を討つべく、世子が鬼を倒す秘策を書き残した備忘録を探し求めて120年後の朝鮮にその姿を現す。)

イ・ユビ  チョ・ヤンソン(反逆者の汚名をきせられて没落した両班家の娘であるが、その姿を隠すために男装をしている。元気溌剌で、機転が利く。美しく神秘的な儒生キム・ソンヨルに魅せられる。世子の備忘録探しを通じてキム・ソンヨルとの関係が深まる)

シム・チャンミン  世孫イ・ユン(イ・サンと思しき人物。子供の頃に出会ったチョ・ヤンソンの行方を捜している。)

イ・スヒョク  絶対悪の吸血鬼・鬼(キ)(国王や朝廷を操る影の支配者)

キム・ソウン  チェ・ヘリョン(鬼の手先となって働く)とイ・ミョンヒ(120年前、キム・ソンヨルの婚約者であつたが、鬼にかみ殺される)の二役

イ・スンジェ  ヒョンジョ(英祖と思しき120年後の国王。イ・ユンの祖父)

イ・ヒョヌ(特別出演)  チョンヒョン世子(昭顕世子と思しき王太子。120年前、鬼に刃向ったために、家族と共に抹殺され、大逆罪の汚名をきせられる。死ぬ前に鬼に打ち勝つ秘策を書き残していた)

チャン・スンジョ  サドン世子(イ・サンの父思悼世子<サド・セジャ>と思しき非業の死を遂げた人物)

ヤン・イクチュン(特別出演)  ヘソ(鬼の師匠であるが、善玉の吸血鬼。鬼を退治するためにキム・ソンヨルに自分の能力を継がせる)

イ・ホジェ(特別出演)  文祖

キム・ミョンゴン  ノ・チャンソン

ハン・ジウ(特別出演)  後宮キム氏

昭顕世子(ソヒョン・セジャ)と思悼世子(サド・セジャ)の死

2人に共通するのは、自分の父親によって死に追いやられたこと。昭顕世子の父親仁祖は、王座を息子に奪われるのでないかと、疑心暗鬼になり、医師に命じて息子を毒殺し、孫たちまでも済州島に監禁し、死ぬのを待った。歴代最も残酷な背倫の王として記憶されている。
思悼世子の場合、父の英祖は、政争の犠牲として仕方なく世継ぎの息子を米櫃に閉じ込めて餓死させた。後悔の念から亡き息子の遺児である孫のイ・サンを自分の後継者と定め、反対派閥の老論の攻撃から終始保護した。
このドラマの中では、2人の世子を無残な死に追いやったのは、父親ではなく、絶対悪の吸血鬼の仕業と設定している。王朝に生じた諸悪の根源は吸血鬼であった。


posted by rekishinootoshimono at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする