2015年02月23日

下女たち(邦題: イニョプの道)


下女たちJTBCで昨年12月12日にスタートしたが、火災事故により女性スタッフが一人死亡したため、放送が一時中断した。今年1月23日から再スタートした。20話ものの朝鮮王朝恋愛ドラマである。

主人公のイニョプは、朝鮮王朝建国の功臣で、高級官僚であるクク・ユ(クギュ)の一人娘で、何不自由なく誇り高く育てられたお嬢様であったが、父親が高麗の残党一味と疑われて極刑に処されると、一夜にしてお嬢様から奴婢に転落するという運命を辿った。兵曹判書(軍部大臣)のホ・ウンチャムの家に奴婢として預けられたイニョプは、一度は自殺を図ったが、命を助けてくれた奴婢頭のムミョンの言葉に気持ちを持ち直して父親の無実を晴らすために、下女として生きていく決心をする。下僕として生きることは辛く、耐え難いが、お嬢様の時には思いも致さなかった下女たちの生活を体験することで、認識を改めていく。

一方、朝鮮王朝建国の功労者である第三代太宗李芳遠(イ・バンウォン)は、王妃の激しい嫉妬のために、誕生したことも知らされなかった我が子の捜索を兵曹判書に依頼する。

演出: チョ・ヒョンタク
脚本: チョ・ヒョンギョン

キャスト

チョン・ユミ  クク・イニョプ(高級官僚の一人娘から奴婢に転落したが、生きるための目的を果たすために強く生き抜く)

オ・ジホ  ムミョン(本名はイ・ビ。高麗復興のための秘密結社、満月党の秘密諜報員。仮の姿は、兵曹判書家の奴婢頭で、イニョプの監視人であるが、彼女に次第に気持ちが傾いていく)

キム・ドンウク  キム・ウンギ(戸曹判書キム・チグォンの一人息子で、イニョプと結婚式まで挙げた間柄。何かとイニョプを助けようとするが、思い通りにならない)

イ・シア  ホ・ユノク(兵曹判書ホ・ウンチャムの娘で、イニョプに対して悪意を抱く。キム・ウンギをイニョプから奪い、結婚するが、ウンギの心は得られない。下女になったイニョプに辛くあたる)

チョン・ノミン(特別出演)  クク・ユ(クギュ)(イニョプの父親で、建国の功臣。罠にはめられて極刑に処せられる)

キム・ガプス  戸曹判書キム・チグォン(実の顔は朝鮮王朝に潜伏する高麗復興秘密組織満月党の党首。クク・ユを罠にはめた張本人。一人息子の行動に気が気でない)

チン・ヒギョン  韓氏夫人(キム・チグォンの奥方で、キム・ウンギの母親)

パク・チョルミン  兵曹判書(兵判)ホ・ウンチャム(太宗の信頼厚く、ご落胤の捜索を頼まれる。好色だが、人を裏切ることはしない)

チョン・ミソン  尹氏夫人(兵判の奥方。傲慢で邪な気質は娘のユノクにそのまま受け継がれる)

イ・イギョン  ホ・ユンソ(兵判の優柔不断な息子で、下女のタンジに思いを寄せている)

イ・エル  嫁のカン氏夫人(ホ・ユンソの正室であるが、夫から敬遠されている)

チョン・ソミン  タンジ(兵判家の下女の一人。イニョプとは悪縁の仲)

イ・ヨンギョン  タンジネ(タンジの母親で縫女頭)

チェ・グッキ  料理頭ヘサン(下女たちの間では恐ろしい存在。実の姿は満月党の幹部)

アン・ネサン  太宗李芳遠

イ・ドギョン  太祖李成桂
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2015年02月21日

輝いたり狂ったり(光か狂か)

輝いたり狂ったり

1月19日から始まったMBCの24話もの歴史ドラマ。。
高麗初期、王朝の政治基盤を確立した第四代光宗の青年時代を描く。高麗を建国した太祖王建は、多くの豪族と婚姻同盟を結び、30人に近い妻を娶り、王子だけでも25人をもうけた。そのため、建国後、有力豪族たちの政治的介入と権力闘争が絶えず、何者かに暗殺された太祖の後を継いだ2人の王子たちは豪族の言いなりで、王権が弱体化した。太祖の四男で、呪われた王子として生まれた王昭(ワン・ソ)は、生前の父王から豪族の排除と千年高麗の基盤造りを頼まれ、太祖の秘密武装組織を受け継いだ。父王暗殺の主犯探しの過程で出会った渤海の姫君で、王家から捨てられた後、有力商人に成長したシン・ユルとのロマンスも描かれる。シン・ユルを演じるオ・ヨンソは、昨年のMBC演技大賞で大賞を逃したものの、最優秀演技賞に選ばれた女優で、今回もその存在感が際立ち、演技も光っている。ワン・ソを演じるチャン・ヒョクとの息がぴったり合っている。

兄の後継で第四代王に上ったワン・ソこと光宗は、朝鮮半島で初めて官吏登用試験である科挙制度を取り入れ、能力重視の人材選びを図った。豪族や建国功臣たちの横暴を防ぐための対策であった。

光宗を「クワンジョン」と発音する。「クワン」と発音する「光」と「狂」は同音異義語で、これがドラマのタイトルを成している。実際、国王になってからの光宗は、見方によっては、王朝の基礎造りに多くの政治改革を行った「光」の面と、大勢の反対派を殺した暴君としての「狂」の面を見せた。

演出: ソン・ヒョンソク、ユン・ジフン
脚本: クォン・インチャン、キム・ソンミ

出演

チャン・ヒョク  王昭(ワン・ソ)(後の第四代光宗。高麗太祖王建の四男で、母親は太后の忠州劉氏。父王の成しえなかった遺志を継いで、強く永続する高麗の基礎を作るために活躍する)

オ・ヨンソ  シン・ユル(渤海最後の姫君であるが、殺されそうになるところを乳母に助けられた。中原に逃れ、有能な商人に成長し、ワン・ソと運命的に出会う。ワン・ソにとって幸運をもたらす女性)

イ・ハニ  皇甫(ファンボ)ヨウォン(太祖と第四夫人皇甫氏との娘。王旭の姉。ワン・ソの夫人であると同時に異母姉にあたる。自分の家門皇甫氏から王を出すことに執念を燃やす)

イム・ジュファン  王旭(ワン・ウク)(太祖王建の五男で、ファンボ・ヨウォンの実弟。ワン・ソと王位継承を争うが、形勢不利と見るや身の処し方を改め、生き延びることが出来た。千秋太后の父親となる)

イ・ドックワ  ワン・シンニョム(王建の従弟で、太祖亡き後の実権を握り、後継王たちを思いのままに操る。太祖の暗殺主犯)

リュ・スンス  第三代定宗。本名はワン・ヨ。ワン・ソとは同腹の兄で、王権を取り戻そうともがくが、果たせず、毒殺される。弟のワン・ソに王位を継がせる決意をする。

ナ.ジョンチャン  セウォン(ワン・シンニョムの護衛であるが、皇甫ヨウォンとも深い関係のある剣の使い手)

キム・ネハ  ウンチョン(ワン・ソの忠臣で、秘密組織の実行者)

高麗時代の婚姻

儒教を国の根幹となす朝鮮王朝が成立すると、近親婚は禽獣的風習として排除され、発生地を同じくする同姓間の結婚も禁止された。ところが、仏教中心の高麗時代までの朝鮮半島では、近親婚が行われていた。特に、王室内では兄弟姉妹間の婚姻が普通とみなされていた。国王の娘である姫は、母親の姓を名乗り、母親の異なる兄弟姉妹間の婚姻で、王族の尊い血のつながりを重要視した。ワン・ソも父親が同じでも腹違いの姉を妻に迎えていた。

太祖王建夫人の忠州劉氏と黄州皇甫氏

太祖王建の大勢の夫人たちの中で、第三夫人の忠州劉氏と第四夫人の黄州皇甫氏が有力豪族の出で、両勢力が王位継承をめぐって競い合った。太祖の五男で、ワン・ソの弟にあたる王旭は、母親が皇甫氏で、千秋太后とその妹の父親であった。皇甫二姉妹は、伯父にあたる光宗の息子で、従兄にあたる第五代景宗の妃となり、千秋太后の息子が第六代穆宗であった。彼が部下の康兆(カン・ジョ)に殺害されると、忠州劉氏系の王統が途絶えた。皇甫氏系の王旭(ワン・ウク)の子が後を継いだが、一代限りで、王旭の弟で新羅系の王郁(ワン・ウク)の子孫がその後の歴代王に就いた。
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2015年02月16日

懲録(チンビロク)


懲録2月14日からスタートしたKBSの光復70周年特別企画大河歴史ドラマ。「鄭道伝」の後続である。主人公は、16世紀後半の朝鮮王朝で名宰相と謳われた柳成龍(ユ・ソンニョン)。彼が著した「懲録」を基に豊臣秀吉が朝鮮を侵略した壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の前夜から7年にわたる戦乱期を描く。李舜臣将軍の活躍した戦場が舞台ではなく、王と官僚たちが政策を論じ、決定する朝廷内部で繰り広げられる政治ストーリーである。
豊臣秀吉軍の侵略を防げなかった無能な政治家たちや自分自身への戒めを込めた懲録の「懲」は、歴史の過ちを懲らしめ、「」は将来の危機に備える知恵と洞察を求める、という意味である。特に当時の第14代国王宣祖の人格と君主としての器の小ささに柳成龍の苦労と苦悩は絶えなかった。

柳成龍演出: キム・サンヒ、キム・ヨンジョ
脚本: チョン・ヒョンス、チョン・ジヨン

出演

キム・サンジュン: 柳成龍(壬辰倭乱当時、領議政兼戦時総司令官を務めた宰相)(肖像画)

キム・テウ: 第14代国王宣祖

チョン・テウ: イ・チョルリ(柳成龍の心僕)

イ・ジェヨン: 李山海(イ・サネ)(東人派の領主。風見鶏のように動く政治家)

イム・ドンジン: ユン・ドゥス(西人派の主要人物)

ノ・ヨンハク: 光海君(宣祖の次男で、後に第15代国王となる。父王より王の器が備わる)

キム・ギュチョル: 豊臣秀吉

ソン・ドンヒョク: 鄭K(チョン・チョル)(西人派の領主で、優れた文才の持ち主)

チェ・チョルホ: イ・ハンボク(西人派に属するが、柳成龍とも親しい間柄で、クォン・ユルの婿)

イ・グワンフン: シン・ミョンチョル(軍人で柳成龍の護衛を務める)

ハン・ジワン: ハン・ソリ: 酒店を一人で運営する女店主

キム・ヘウン: 貴人金氏(後のインビン金氏)

パク・チイル: ソン・イッピル(西人派の精神的支柱のような人物。当代の8文章家に数えられるくらい優れた人材であったが、奴婢出身のために官僚になれなかった)
posted by rekishinootoshimono at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする